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「ん………」
寝返りを打つ菜々美の身体を、ぎゅっと抱き締める翔に気付き、目を開ける。翔が菜々美を優しい目で見ていた。
「あ……っ」
顔が真っ赤になるのは、昨夜の事を思い出してしまったから。
「おはよう」
「……おはよう」
思わず布団で顔を隠す。布団の中に潜ってしまった菜々美は、更に顔を赤くする。自分自身も翔も何も着けていない状態だったから。
「菜々美」
菜々美を抱き寄せる翔は、背中にキスをする。
「………っ!」
その行動ひとつひとつに身体が反応する。
「身体、大丈夫?」
「え」
「初めだったろ。……痛いよな」
それに対して何も答えることが出来ない。菜々美のことを分かってるかのように頭を撫でる。
「くくくっ……」
声を出して笑う翔を不思議そうに見る。
「お前、その容姿と性格が合ってないから」
「え?」
「容姿は凄ぇ大人のセクシーなお姉さん。でも中身は全然まだ子供」
「なに、それっ」
「くくく……っ」
「もう、翔っ!」
ベッドの中でじゃれ合うふたりは、長い付き合いのカップルのようだった。
だけど実際はまだ付き合い出して1ヶ月。再会してからまだ2ヶ月なのだ。
◇◇◇◇◇
キッチンで毎朝の珈琲を入れる菜々美を、ダイニングテーブルの椅子に座りながら見る翔。
菜々美の行動の全てが、可愛いと感じていた。
普段の菜々美は本当にクールなイメージ。だけど実際はそうではない。そのギャップに翔はやられていた。
「今日、仕事は?」
菜々美に言うと珈琲を入れたカップを持ってダイニングテーブルにまでやってくる。
「締め切り、まだ先だけど……」
そう言う菜々美にニコッと笑う。
「じゃ、デートしよ」
「え?」
「映画にでも行こう!」
菜々美はビックリして目を丸くする。デートなんて、想像もつかない。
「えっと……」
顔を真っ赤にして言葉に詰まる。そんな姿を見て翔は気付く。
「もしかして、デートもしたことない?」
菜々美は誤魔化すように珈琲を飲んだ。
「じゃ行こ」
テーブルに肘を付き、いたずらっ子のような笑顔を向ける。その笑顔から顔を逸らせない。
「おれ、一回帰るな。着替えたい」
そう言って立ち上がり、菜々美に近寄りキスをする。
ちゅ……と音を立ててするキスは、なんだかとてもエッチだ。
すっと菜々美から離れた翔は「後で連絡する」と言い、マンションを出ていった。
翔がいなくなったマンションにポツンと残された菜々美は、両手で顔を隠していた。
(恥ずかしい……)
昨夜あんなことをしておいて、今度はデート?と頭の中が混乱状態だった。それでも菜々美の初めてを一瞬にやっていこうという翔に、菜々美はなんだかあったかい気持ちになっていた。
寝返りを打つ菜々美の身体を、ぎゅっと抱き締める翔に気付き、目を開ける。翔が菜々美を優しい目で見ていた。
「あ……っ」
顔が真っ赤になるのは、昨夜の事を思い出してしまったから。
「おはよう」
「……おはよう」
思わず布団で顔を隠す。布団の中に潜ってしまった菜々美は、更に顔を赤くする。自分自身も翔も何も着けていない状態だったから。
「菜々美」
菜々美を抱き寄せる翔は、背中にキスをする。
「………っ!」
その行動ひとつひとつに身体が反応する。
「身体、大丈夫?」
「え」
「初めだったろ。……痛いよな」
それに対して何も答えることが出来ない。菜々美のことを分かってるかのように頭を撫でる。
「くくくっ……」
声を出して笑う翔を不思議そうに見る。
「お前、その容姿と性格が合ってないから」
「え?」
「容姿は凄ぇ大人のセクシーなお姉さん。でも中身は全然まだ子供」
「なに、それっ」
「くくく……っ」
「もう、翔っ!」
ベッドの中でじゃれ合うふたりは、長い付き合いのカップルのようだった。
だけど実際はまだ付き合い出して1ヶ月。再会してからまだ2ヶ月なのだ。
◇◇◇◇◇
キッチンで毎朝の珈琲を入れる菜々美を、ダイニングテーブルの椅子に座りながら見る翔。
菜々美の行動の全てが、可愛いと感じていた。
普段の菜々美は本当にクールなイメージ。だけど実際はそうではない。そのギャップに翔はやられていた。
「今日、仕事は?」
菜々美に言うと珈琲を入れたカップを持ってダイニングテーブルにまでやってくる。
「締め切り、まだ先だけど……」
そう言う菜々美にニコッと笑う。
「じゃ、デートしよ」
「え?」
「映画にでも行こう!」
菜々美はビックリして目を丸くする。デートなんて、想像もつかない。
「えっと……」
顔を真っ赤にして言葉に詰まる。そんな姿を見て翔は気付く。
「もしかして、デートもしたことない?」
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「じゃ行こ」
テーブルに肘を付き、いたずらっ子のような笑顔を向ける。その笑顔から顔を逸らせない。
「おれ、一回帰るな。着替えたい」
そう言って立ち上がり、菜々美に近寄りキスをする。
ちゅ……と音を立ててするキスは、なんだかとてもエッチだ。
すっと菜々美から離れた翔は「後で連絡する」と言い、マンションを出ていった。
翔がいなくなったマンションにポツンと残された菜々美は、両手で顔を隠していた。
(恥ずかしい……)
昨夜あんなことをしておいて、今度はデート?と頭の中が混乱状態だった。それでも菜々美の初めてを一瞬にやっていこうという翔に、菜々美はなんだかあったかい気持ちになっていた。
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