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第2章
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元々甘えさせる兄がいるせいか、柚子は根っからの甘えん坊。兄に甘えるのは当たり前になっていた。その為か零士にも同じように甘えたくなってしまったのだ。
それを感じたのかふっと柔らかい笑みを溢すと作業していた手を止めた。
「なに?甘えたいの?」
そう聞くと反発して「違う」と答える。
「じゃベッドに戻りな」
と言うと「嫌」と答える。
「素直じゃないなぁ……」
椅子から降りると床にペタンと座っていた柚子の前に座る。柚子の両手を包み込むように握り、俯いている柚子のおでこに自分のおでこをくっ付けた。
(あ……)
ドキンっと、心臓が跳ねた。
「柚子。言ってごらん。どうして欲しいの?」
おでこをくっ付けたまま零士は柚子に問いかける。顔を真っ赤にしているのが分かるくらいの距離で、ますます柚子は顔を俯かせた。
「……一緒にいて」
「それさっきも聞いた。そうじゃなくてちゃんと言って」
俯いた顔を自分に向かせると子猫のような目を見つめる。
柚子は何かを言わなきゃと唇を開くが、途中でやめてしまう。その唇の動きを見て零士は「ヤバい」と呟いた。
「お前、煽ってるだろ」
そう言うと柚子は何のことか分からずにキョトンとしている。
「……ちくしょー」
頭を掻くと座ってる柚子をひょいと抱き上げた。
「お前がいけないんだからな」
そう言うと防音室のドアを開けた。
「零士……さん」
何も言わず柚子を抱き上げたまま、薄暗いリビングを抜け寝室の方へ歩いて行く。
「ドア、開けて」
柚子に寝室のドアを開けるように促すと、中へと入っていく。
零士の寝室は黒と白で統一されたシンプルな部屋。その真ん中に大きなベッドが置かれている。そのベッドへ優しく柚子を下ろす。
右手で柚子の頬を撫でて、左手は柚子の腰に当てていた。
「零士さん……」
ドクンっと心臓が大きく跳ね、柚子を緊張の渦に巻き込む。その渦から這い上がれないくらいに……。
(ど、どうしよう……)
零士の右手は頬から顎へと移動する。そしてキレイな顔が柚子に近付いていた。
「……っ!」
心臓が止まるかと思うくらいの一瞬だった。
唇にキスをされた柚子はそのままベッドに押し倒されていた。
「好きだよ」
零士の言葉が降りてくる。
顔を真っ赤にしながらその言葉を飲み込む。
「ちゅ……っ。……ちゅっ……」
今度は深いキスをしてきた。それに驚きどんな反応すればいいか分からない。頭の中がぼぅとしてくるくらい、深い……。
「ん……っ!」
柚子の声が漏れる。そんな声が出てしまったことに恥ずかしくなる。
それでも零士はお構い無しでキスをしてくる。
「れ……、れい……じ……さっ……、んっ……!」
呼び掛けた名前をキスで消すように柚子の唇を塞いだ。
「んっ……、ん……っ!」
柚子の唇の中に零士の舌が入っていく。
何もかもが未経験の柚子は驚くばかり。
「はぁ……っ」
やっと息を吐けた時、零士は柚子の部屋着を捲り上げていた。
「れ、零士さん……っ!」
思わず声を荒げた。そんな柚子に零士は静かに言った。
「言ったろ?柚子が煽ったからだって」
「そ、そんな……こと……」
「自覚なしだけどな」
「零士……さん」
零士を見上げる柚子はもう既に抵抗する気はなかった。そんなことを考える余裕はない程、零士のキスが柚子を骨抜きにしてしまったのだ。
「もう……、止められねぇよ」
柚子の部屋着を脱がせ下着だけの状態になった柚子を見て、今度は自分の服を脱ぎ始めた。
「柚子……」
首筋に降りてくる零士の唇にどうしたらいいのか分からない。
頭の中が真っ白になって何も考えられない。
それでも柚子は自分を求めてくる零士に嬉しいという感情があるのも確かだった。
「零士さん……っ!……大好き……っ」
柚子の言葉に零士は笑みを浮かべ、もう一度キスをする。
全身にキスをする零士の唇は優しい。キスを落としながら右手は胸に、左手はしっかりと腰を支えるように添えていた。
全身にキスを落とした零士は柚子の太腿に触れた。触れただけなのにピクンと身体が反応する。太腿を滑るように触り、右手は秘部にまで辿り着く。
「れ、零士さん……」
そんなところを触られるとは思ってもみない柚子は恥ずかしさで顔を隠す。
「顔、隠さないで」
左手で柚子の手を退かし、顔を覗き込む。恥ずかしさでどうにかなりそうな顔で零士を見ていた。
そんな柚子を愛おしいと思う零士は、もっと苛めたくなるような思いが溢れてしまった。
秘部を触ってる指を柚子の中に入れ始めた。
「……っ!」
言葉にならない声を小さく上げた柚子は声が漏れないように必死だった。だけど、零士はそんなことはお構い無しで、更にもう一本指を入れた。何度かそれを繰り返し解されてきた頃、指を柚子の中から外した。そしてその秘部に自分を密着させた。
「……れぃ……じ……さ……っ!」
涙目の柚子に笑うと耳元で囁くように言う。
「力、抜いて」
そう言われても簡単なことじゃない。
「……で、でも……」
「大丈夫だから」
左手は柚子の顔に触れていた。
「……れ、い……」
「俺に……、しがみついてていいから。力抜かないと入らないから」
柚子の両手は零士の背中へと回る。必死にしがみつく柚子が可愛い。こんなに可愛いと思う相手を自分の欲望の捌け口にしてしまうのかと考えしまうが、もう止まらなかった。
「……っ!……んっ……!」
柚子の中に入ると顔を歪める柚子。背中に回した手に力が入る。
柚子が痛みでこっちにしがみついているのに、自分の快楽へと堕ちていく。止めることなく、何度も柚子の中に入っていった……。
それを感じたのかふっと柔らかい笑みを溢すと作業していた手を止めた。
「なに?甘えたいの?」
そう聞くと反発して「違う」と答える。
「じゃベッドに戻りな」
と言うと「嫌」と答える。
「素直じゃないなぁ……」
椅子から降りると床にペタンと座っていた柚子の前に座る。柚子の両手を包み込むように握り、俯いている柚子のおでこに自分のおでこをくっ付けた。
(あ……)
ドキンっと、心臓が跳ねた。
「柚子。言ってごらん。どうして欲しいの?」
おでこをくっ付けたまま零士は柚子に問いかける。顔を真っ赤にしているのが分かるくらいの距離で、ますます柚子は顔を俯かせた。
「……一緒にいて」
「それさっきも聞いた。そうじゃなくてちゃんと言って」
俯いた顔を自分に向かせると子猫のような目を見つめる。
柚子は何かを言わなきゃと唇を開くが、途中でやめてしまう。その唇の動きを見て零士は「ヤバい」と呟いた。
「お前、煽ってるだろ」
そう言うと柚子は何のことか分からずにキョトンとしている。
「……ちくしょー」
頭を掻くと座ってる柚子をひょいと抱き上げた。
「お前がいけないんだからな」
そう言うと防音室のドアを開けた。
「零士……さん」
何も言わず柚子を抱き上げたまま、薄暗いリビングを抜け寝室の方へ歩いて行く。
「ドア、開けて」
柚子に寝室のドアを開けるように促すと、中へと入っていく。
零士の寝室は黒と白で統一されたシンプルな部屋。その真ん中に大きなベッドが置かれている。そのベッドへ優しく柚子を下ろす。
右手で柚子の頬を撫でて、左手は柚子の腰に当てていた。
「零士さん……」
ドクンっと心臓が大きく跳ね、柚子を緊張の渦に巻き込む。その渦から這い上がれないくらいに……。
(ど、どうしよう……)
零士の右手は頬から顎へと移動する。そしてキレイな顔が柚子に近付いていた。
「……っ!」
心臓が止まるかと思うくらいの一瞬だった。
唇にキスをされた柚子はそのままベッドに押し倒されていた。
「好きだよ」
零士の言葉が降りてくる。
顔を真っ赤にしながらその言葉を飲み込む。
「ちゅ……っ。……ちゅっ……」
今度は深いキスをしてきた。それに驚きどんな反応すればいいか分からない。頭の中がぼぅとしてくるくらい、深い……。
「ん……っ!」
柚子の声が漏れる。そんな声が出てしまったことに恥ずかしくなる。
それでも零士はお構い無しでキスをしてくる。
「れ……、れい……じ……さっ……、んっ……!」
呼び掛けた名前をキスで消すように柚子の唇を塞いだ。
「んっ……、ん……っ!」
柚子の唇の中に零士の舌が入っていく。
何もかもが未経験の柚子は驚くばかり。
「はぁ……っ」
やっと息を吐けた時、零士は柚子の部屋着を捲り上げていた。
「れ、零士さん……っ!」
思わず声を荒げた。そんな柚子に零士は静かに言った。
「言ったろ?柚子が煽ったからだって」
「そ、そんな……こと……」
「自覚なしだけどな」
「零士……さん」
零士を見上げる柚子はもう既に抵抗する気はなかった。そんなことを考える余裕はない程、零士のキスが柚子を骨抜きにしてしまったのだ。
「もう……、止められねぇよ」
柚子の部屋着を脱がせ下着だけの状態になった柚子を見て、今度は自分の服を脱ぎ始めた。
「柚子……」
首筋に降りてくる零士の唇にどうしたらいいのか分からない。
頭の中が真っ白になって何も考えられない。
それでも柚子は自分を求めてくる零士に嬉しいという感情があるのも確かだった。
「零士さん……っ!……大好き……っ」
柚子の言葉に零士は笑みを浮かべ、もう一度キスをする。
全身にキスをする零士の唇は優しい。キスを落としながら右手は胸に、左手はしっかりと腰を支えるように添えていた。
全身にキスを落とした零士は柚子の太腿に触れた。触れただけなのにピクンと身体が反応する。太腿を滑るように触り、右手は秘部にまで辿り着く。
「れ、零士さん……」
そんなところを触られるとは思ってもみない柚子は恥ずかしさで顔を隠す。
「顔、隠さないで」
左手で柚子の手を退かし、顔を覗き込む。恥ずかしさでどうにかなりそうな顔で零士を見ていた。
そんな柚子を愛おしいと思う零士は、もっと苛めたくなるような思いが溢れてしまった。
秘部を触ってる指を柚子の中に入れ始めた。
「……っ!」
言葉にならない声を小さく上げた柚子は声が漏れないように必死だった。だけど、零士はそんなことはお構い無しで、更にもう一本指を入れた。何度かそれを繰り返し解されてきた頃、指を柚子の中から外した。そしてその秘部に自分を密着させた。
「……れぃ……じ……さ……っ!」
涙目の柚子に笑うと耳元で囁くように言う。
「力、抜いて」
そう言われても簡単なことじゃない。
「……で、でも……」
「大丈夫だから」
左手は柚子の顔に触れていた。
「……れ、い……」
「俺に……、しがみついてていいから。力抜かないと入らないから」
柚子の両手は零士の背中へと回る。必死にしがみつく柚子が可愛い。こんなに可愛いと思う相手を自分の欲望の捌け口にしてしまうのかと考えしまうが、もう止まらなかった。
「……っ!……んっ……!」
柚子の中に入ると顔を歪める柚子。背中に回した手に力が入る。
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