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第2章
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メンバーを目の前にしてもまだ信じられない思いだった。まさかこの4人と会えるなんて思ってもいなかった。
しかもそのメンバーが湊の高校時代の友達。
(信じられない……。芽衣が知ったらびっくりするだろうなぁ)
ぼうと眺めている柚子の傍に零士がジュースを持って来た。
「どうした?」
「いえ。みんな、仲良いんだなぁと」
「まぁな。みんなと出会えたことはほんと奇跡だなぁって思う時があるよ」
柚子の隣に座り缶ビールを開ける。
「出来れば湊に戻ってきて欲しいけどなぁ」
ほろ酔いの零士はこの前と同じことを言ってる。それほど、湊の存在は大きいらしい。
ヒューと風が通り抜ける。
少し肌寒さを感じ両手で自分を抱く。その仕草を見て零士が「少し寒くなってきたな」と自分の上着を柚子の肩にかける。
寒い筈だ。11月になろうとしている頃だ。
「中に入る?」
「え」
「沙樹ちゃんも中に入っていったし。あいつらは放といて」
(そういえば姿が見えない)
いつの間にか輝の妹の沙樹ちゃんも家の中に入って行ったらしい。
輝の姿もないってことは沙樹ちゃんと一緒に家の中かもしれない。
「湊」
湊に声をかけると「中にいる」と柚子の肩を抱いて中へと入って行く。
湊は片手を上げてさっさと行けという動作をしていた。
「部屋案内するよ」
もう何度もここに来てる零士は家の中はよく知ってるらしい。
買ってきた柚子の荷物と自分の荷物を持って階段を上がる。
2階の奥の部屋。その部屋を開けると持っていた荷物を置いた。
「結構広いんだよ、この家」
崇弘の父親は結構有名な企業の社長をしている、この別荘は子供の頃からよく来ている場所らしい。
そしてその場所へ高校生の時からメンバーを連れて遊びに来ていた。デビューしてもこうしてここに来ては息抜きをしていると。
その中に湊がいるのが不思議でならないけど。
「部屋は早い者勝ちなんだよね、いつも」
とてもキレイにされている部屋には大きな窓があってカーテンを開けると海が一望出来た。
「キレイ……」
まだ少し明るさが残る海辺はとてもキレイだった。
「あ、ほんとだ。俺、この時間、部屋から外見たことないから初めて知った」
いつもならまだ庭で騒いでいるんだろう。
「柚子」
隣に立つ零士が柚子を見てるのが分かる。分かるけど、柚子は振り向かないで外の景色を見ていた。
「少し話そうか」
肩に手を置くと部屋に置いてあるソファーに座らせる。肩を抱いた左手は離すことなくそのまま。
柚子はその手のぬくもりにドキドキが止まらなくなってしまった。
「あの……、零士さん。手……」
堪らなくそう言った柚子に顔を向ける。
「嫌?」
そう言われると何も言えない。そもそも嫌かどうかなんて柚子にはよく分かっていない。
「……恥ずかしいです」
小声で言う柚子を見てくくくっと笑った。
「可愛いなぁ」
真っ赤になって零士から顔を背ける。すると今度は右手が柚子の頬に伸びてきて自分の方に顔を向ける。
「なんでそっち向いちゃうの」
「だ、だって……」
そこまで言うと恥ずかしさと緊張で何も言えなくなった。
「そんな風にされると意地悪したくなるんだけど」
「え……っ」
くくくっとまた笑う。
「もうっ!何がおかしいんですかっ」
「あははっ。ごめんごめん!」
そう柚子を抱きしめる。
「やっとこうすることが出来る」
零士の心臓の音が聞こえる。自分の鼓動と共感するかのように煩く鳴ってる。
でも零士の腕の中はとても優しくて安心する。
「ずっと触れたかった」
言葉が降りてくる。その言葉は柚子の中にゆっくりと入り込む。
柚子は思わず零士の背中に手を回した。
◇◇◇◇◇
結局ふたりは部屋にあるテレビをつけて深夜番組を見ていた。その頃、2階に上がって来たのは湊だった。
「……れいじぃ」
その声に振り返ると湊は相当飲んだらしく、いつもの湊とは違っていた。
「おまぇなぁ……」
そう言って近付いてきた湊は零士に向かって言う。
「おまぇはぁ……!へやぁ、むこうぉいけよぉぉぉ……!」
「酔っぱらい」
「たかぁにつきあわされたぁ……」
「崇弘は?」
「りびんぐぅで……のんでるぅ……」
「まだ飲んでるのか」
と呆れ顔。
「湊、お前もう寝ろ」
と、湊を抱えて別の部屋へと連れていく。その間も湊は「おまぇなぁ……!ゅずとぉいるなぁよぉぉぉ……!」と叫んでいた。
その様子を柚子は見て呆れ顔。
引き摺るように別の部屋に来た湊は少し乱暴にベッドへ湊を投げた。
「飲み過ぎ」
「……わぁてるよぉ」
「水いるか?」
「へーき」
「そ。じゃ」
と部屋を出ていこうとする。それを湊は呼び止める。
「れいじぃ……」
「ん?」
「ゆずはぁ、おとこいたことねぇんだよぉ……。やるんじゃぁ……ねぇょぉぉ……」
酔った状態で忠告をする湊に「ばーか」と告げて部屋を出ていく。
柚子のところへ戻るとソファーの上で眠ってしまってる彼女がいた。
「全く……」
無防備な彼女を見てふっと笑みを浮かべる。
そして眠ってる彼女を抱き上げてベッドへと寝かせる。
掛け布団をかけて髪を撫でる。寝顔を見てるうちに自分も眠くなり柚子の隣に入り込み抱くようにして眠りについた。
しかもそのメンバーが湊の高校時代の友達。
(信じられない……。芽衣が知ったらびっくりするだろうなぁ)
ぼうと眺めている柚子の傍に零士がジュースを持って来た。
「どうした?」
「いえ。みんな、仲良いんだなぁと」
「まぁな。みんなと出会えたことはほんと奇跡だなぁって思う時があるよ」
柚子の隣に座り缶ビールを開ける。
「出来れば湊に戻ってきて欲しいけどなぁ」
ほろ酔いの零士はこの前と同じことを言ってる。それほど、湊の存在は大きいらしい。
ヒューと風が通り抜ける。
少し肌寒さを感じ両手で自分を抱く。その仕草を見て零士が「少し寒くなってきたな」と自分の上着を柚子の肩にかける。
寒い筈だ。11月になろうとしている頃だ。
「中に入る?」
「え」
「沙樹ちゃんも中に入っていったし。あいつらは放といて」
(そういえば姿が見えない)
いつの間にか輝の妹の沙樹ちゃんも家の中に入って行ったらしい。
輝の姿もないってことは沙樹ちゃんと一緒に家の中かもしれない。
「湊」
湊に声をかけると「中にいる」と柚子の肩を抱いて中へと入って行く。
湊は片手を上げてさっさと行けという動作をしていた。
「部屋案内するよ」
もう何度もここに来てる零士は家の中はよく知ってるらしい。
買ってきた柚子の荷物と自分の荷物を持って階段を上がる。
2階の奥の部屋。その部屋を開けると持っていた荷物を置いた。
「結構広いんだよ、この家」
崇弘の父親は結構有名な企業の社長をしている、この別荘は子供の頃からよく来ている場所らしい。
そしてその場所へ高校生の時からメンバーを連れて遊びに来ていた。デビューしてもこうしてここに来ては息抜きをしていると。
その中に湊がいるのが不思議でならないけど。
「部屋は早い者勝ちなんだよね、いつも」
とてもキレイにされている部屋には大きな窓があってカーテンを開けると海が一望出来た。
「キレイ……」
まだ少し明るさが残る海辺はとてもキレイだった。
「あ、ほんとだ。俺、この時間、部屋から外見たことないから初めて知った」
いつもならまだ庭で騒いでいるんだろう。
「柚子」
隣に立つ零士が柚子を見てるのが分かる。分かるけど、柚子は振り向かないで外の景色を見ていた。
「少し話そうか」
肩に手を置くと部屋に置いてあるソファーに座らせる。肩を抱いた左手は離すことなくそのまま。
柚子はその手のぬくもりにドキドキが止まらなくなってしまった。
「あの……、零士さん。手……」
堪らなくそう言った柚子に顔を向ける。
「嫌?」
そう言われると何も言えない。そもそも嫌かどうかなんて柚子にはよく分かっていない。
「……恥ずかしいです」
小声で言う柚子を見てくくくっと笑った。
「可愛いなぁ」
真っ赤になって零士から顔を背ける。すると今度は右手が柚子の頬に伸びてきて自分の方に顔を向ける。
「なんでそっち向いちゃうの」
「だ、だって……」
そこまで言うと恥ずかしさと緊張で何も言えなくなった。
「そんな風にされると意地悪したくなるんだけど」
「え……っ」
くくくっとまた笑う。
「もうっ!何がおかしいんですかっ」
「あははっ。ごめんごめん!」
そう柚子を抱きしめる。
「やっとこうすることが出来る」
零士の心臓の音が聞こえる。自分の鼓動と共感するかのように煩く鳴ってる。
でも零士の腕の中はとても優しくて安心する。
「ずっと触れたかった」
言葉が降りてくる。その言葉は柚子の中にゆっくりと入り込む。
柚子は思わず零士の背中に手を回した。
◇◇◇◇◇
結局ふたりは部屋にあるテレビをつけて深夜番組を見ていた。その頃、2階に上がって来たのは湊だった。
「……れいじぃ」
その声に振り返ると湊は相当飲んだらしく、いつもの湊とは違っていた。
「おまぇなぁ……」
そう言って近付いてきた湊は零士に向かって言う。
「おまぇはぁ……!へやぁ、むこうぉいけよぉぉぉ……!」
「酔っぱらい」
「たかぁにつきあわされたぁ……」
「崇弘は?」
「りびんぐぅで……のんでるぅ……」
「まだ飲んでるのか」
と呆れ顔。
「湊、お前もう寝ろ」
と、湊を抱えて別の部屋へと連れていく。その間も湊は「おまぇなぁ……!ゅずとぉいるなぁよぉぉぉ……!」と叫んでいた。
その様子を柚子は見て呆れ顔。
引き摺るように別の部屋に来た湊は少し乱暴にベッドへ湊を投げた。
「飲み過ぎ」
「……わぁてるよぉ」
「水いるか?」
「へーき」
「そ。じゃ」
と部屋を出ていこうとする。それを湊は呼び止める。
「れいじぃ……」
「ん?」
「ゆずはぁ、おとこいたことねぇんだよぉ……。やるんじゃぁ……ねぇょぉぉ……」
酔った状態で忠告をする湊に「ばーか」と告げて部屋を出ていく。
柚子のところへ戻るとソファーの上で眠ってしまってる彼女がいた。
「全く……」
無防備な彼女を見てふっと笑みを浮かべる。
そして眠ってる彼女を抱き上げてベッドへと寝かせる。
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