【短編】怖い話のけいじばん【体験談】

差し入れ

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28歳　保育士　女性の書き込み
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私は一人暮らしをしている28歳独身の会社員です。


ある日の夜10時、インターホンが鳴りました。

友人か彼氏かな？と思い対応に出たのですが、外には誰もいませんでした。



その後11時、12時と1時間おきにインターホンが鳴りました。

毎度確認をしに行きましたが、やはり外には誰もいませんでした。

私はさすがに怖くなり、インターホンの電源を切り、鳴らないように設定しておきました。


少し安心して布団に入った私が飛び起きたのは、深夜1時のことでした。

なんと、玄関のドアをノックする音が聞こえてきたんです。

まさかと思い覗き穴を見てみると、そこには誰の姿もありませんでした。


あまりにも怖くなった私は、その日はとうとう一睡もできず、朝を迎えることとなりました。

寝不足でも、仕事には行かなければなりません。

私が玄関を開けると、何かがドアに引っかかる感じがしました。

外を見てみると、ドアの前に小さな段ボール箱と、ペットボトルの飲み物やゼリーなどが置いてありました。

段ボールには、「差し入れ」とだけ書かれています。


私は本当に怖くなり、その箱を横に蹴飛ばして、逃げるようにして仕事に向かいました。



その日の夜、恐る恐る帰宅すると、玄関の前の段ボール箱などは全部なくなっていました。

私はホッとして家に入ると、廊下の真ん中にその段ボール箱とペットボトル等が移動していたんです。


私はその日の内に実家に帰り、仕事も辞めました。