【全話まとめ】意味が分かると怖い話【解説付き】

引きこもり

俺は引きこもり。

この部屋はいわば俺の城。誰かが攻めてくることもない不落城だ。




俺はその城で毎日気の向くままに一人で過ごしている。




今日も昼過ぎに起きて、トマトスパゲティを食べる。

昼食はだいたいこれだと決まっている。




食後は軽くストレッチをする。

引きこもっているとすぐ身体を壊すから、運動はしないとな。




その後は漫画を読んだり、一人で碁盤に向き合ってみたり。




これでも昔は囲碁で期待の新人として名を馳せたこともあるからな。

今となってはなんの意味もない称号だけど。




そうやってダラダラ過ごしているといつの間にか夜になってくれる。




夜は好きだ。

騒がしかった外も、夜はいくらか静かになってくれるからな。




眠るのにもとうに飽きているが、布団で横になり物思いにふける。




地上の昼は、いつ静かになってくれるかなあ。

憂いと少しの期待を込めて俺はつぶやく。




そろそろ食糧も尽きる頃だし、明日にでも調達のため部屋の外に出なくてはならないな。

おやすみ。

























（↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓）





























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解説
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「地上」「食料が尽きる」「誰かが攻めてくることはない」

この辺りのワードから分かったかもしれないけど、この人がいるのは地下のシェルター。

地上では戦争が起こっているよ。

騒がしい昼ではなく夜のうちにひそかに外に出て食料を調達、そうやってこの人は今日まで生き延びてきたんだね。

戦争は早く終わって欲しいけど、半ば諦めているような様子、戦争なんて起こらないで欲しいね…

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