追放された元聖女はSSS級冒険者と旅にでることにしました

幼い頃に両親を亡くし、聖女候補になることを余儀なくされたグレース。
聖女候補として努力を重ね、出会いと別れを経験し彼女は成長していく。

やがてグレースは正式な聖女として選ばれるが、それは新たな苦難の始まりであった。

七色の魔石に魔力を送り、日々王国を守る役割を果たす聖女グレースに訪れる悲劇それは―――

「お前の力が足りないせいで魔法障壁が弱まっている。
 お前との婚約は解消だ、責任をとり即この国から出ていくがいい!」

魔物が攻め入るのも聖女のせい。
民が飢えて苦しむのも聖女のせい。
雨が降らないのも聖女のせい。
みんな、すべて、全部……聖女のせいだと王子は言う。

追放と婚約破棄を言い渡されたグレースの精神は瓦解し、魔法障壁の崩壊が始まる。

障壁の崩壊と共に迫りくる魔物の群れ。
必死に七色の魔石を守るグレースが死を覚悟した時―――

目の前の魔物は両断され、現れたのはSSS級冒険者の姿だった。
SSS級冒険者に助けられたグレースは一緒に旅に出ないかと誘われて……

一方、王国の滅びの時は刻一刻と迫っていた。
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