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科学者の強さⅠ
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「容態はどうだ?」
「ああ。体は大分楽になったようだが、まだ少し頭痛はするな。それ以外は特に問題はない。ミク・アサギのお陰だな」
ベッドで上体を起こしてそう呟くアヌビス。あれから五時間ほど経ってやっと目を覚ましたようだ。しかしながら、メルム・ヴィジャに関してはまだ眠ったまま。ダメージが相当深刻だったのが物語っている。
医務室にいるのは俺、ミクちゃん、青龍さん、アスモデウスさん、そして患者のアヌビスとメルム・ヴィジャだ。
「話を聞かせてもらおうか?」
青龍さんがそう訊くとアヌビスは首を左右に振った。
「その必要は無いだろう。ナリユキ閣下の知性・記憶の略奪と献上で見たんだろ?」
「ああそうだ。しかし所感を教えて欲しいのだ」
青龍さんの問いに「それもそうか」と呟き、深刻な表情を浮かべていた。
「まず何千年ぶりだろうな。人間に対して畏れを抱いたのは――」
「それほど異質な存在だったのか?」
「そうだな。余が思っていた爺とは全くの別物だったな。龍と魔族の目を持ち、体内には魔石を埋め込んでいる。
それに、龍族、魔族、森妖精族の血を持っている。また龍騎士とやらの細胞があるらしい。当然だがそんな化物だ。身体能力もMPも全てが桁外れだ」
「永遠の命を手に入れているようだが」
「確かにそうだな。あの脈動を見る限り、奴は永遠の命を手に入れている。それに人相も若い時に戻っている。つまり不老不死ってやつを手に入れたようだ」
「不老不死か――まあずっと追い求めていた夢だったんだろうな」
俺がそう言うと「うむ」とアヌビスは頷いた。
「非人道的な実験を何度もしていたようだからな。余の見立てではコヴィー・S・ウィズダムもZ級の危険度だろう」
「アヌビスは全く勝てないと感じたのか?」
「……ああ」
俺の問いに珍しく気弱な返事をしたアヌビス。
「余は驕っていたのかもしれない――そう痛感させられる戦いだった。生まれて初めて手も足も出なかった。黒龍より強いかもしれないぞ?」
アヌビスがそう言ってきたので俺は思わず苦笑してしまった。流石にそんな筈は無いと思うけどな……ワンチャン有り得るか――。
「黒龍も相当強かったが本当にそう感じるのか? ベリアルやルシファーと比べるとどうじゃ?」
アスモデウスさんの質問は確かに気になる。龍や魔王よりもたった一人の人間のほうが強いという事なのだろうか?
「恐らく強い」
「笑えない冗談じゃな」
アスモデウスさんはそう言って苦笑していた。
「単純な疑問なんですけど、龍族、魔族、森妖精族の血を持っているだけでそこまで強くなれるもんなんですかね?」
「人によるとしか言えないだろうな。龍族はカルベリアツリーのダンジョンを除き、この世界に4頭しかいない非常に稀な存在。そもそも今では余と黒龍の2頭のみだが、龍族には特殊な力とあらゆる生命の中で長寿の生き物だ。余の戦闘を何度か見た者なら分かると思うが、戦闘値が圧倒的に離れていても引けを取らないポテンシャルがある」
「思い当たる節しか無い」
そうボソッと呟いたのはミクちゃんだ。確か、マカロフ卿の城に乗り込んだ時、ワイズに勝っていたもんな。それに黒龍との戦いも魔真王を使っているアスモデウスさんと同じように動いていたし。でもそれって元々Z級だったから感覚が戻ってきていたんじゃないのか?
「魔族に関しては一番の特権は魔眼じゃな。レン・フジワラのように、純血の人間が魔眼を開眼するのは例外ではあるが、本来であれば邪眼だけでも十分じゃな。ただ、魔真王に関しては流石に使えないと思う」
俺はそれを聞いて一つ最悪なケースが疑問に浮かんだ。
「もし、魔王になり得る魔族の血と魔眼を持っていた場合、コヴィー・S・ウィズダムはどのような力を手に入れることができますか?」
俺の質問にアスモデウスさんは目を丸くして驚いていた。
「また、鋭い質問じゃのう……でも確かに可能性はあるのう。結論から言うと魔真王を使用できる可能性はある。魔真王の発動条件で絶対に必要なのは魔眼を開眼している事と、魔王になれる器を持っている事じゃ。それに気がかりな事が1つあってのう……」
「気がかりな事?」
俺がそう訊き返すと、アスモデウスさんは「いや、やっぱり気にしないでくれ」と話を逸らしてきた。何? めちゃくちゃ気になるんだけど!?
「何で隠すのだ? そこまで言ったのであれば教えてくれても良いだろう?」
「いや、まさかな~と思っただけじゃ」
いつになく様子が変なアスモデウスさん。
「すげ~知性・記憶の略奪と献上で記憶奪ってやりたいけど我慢するか。でもその気がかりな事が後々大きな事件を生まなければいいけど」
「それは大丈夫じゃと思う。確信に変わったら必ず情報共有する。妾の記憶違いの可能性もあるからのう」
「アスモデウスよ。本当に共有しろよ?」
「大丈夫じゃ。其方みたいに世界を巻き込むような情報ならとっくに言っているところじゃ」
「おい。それは皮肉か?」
「さあどうじゃろうな~」
俺とミクちゃんはその光景を見て苦笑した。絶対に皮肉じゃんと思いつつも黙って見ることにする。
「因みに冥魔族の血は入っていなかったのか?」
俺の質問にアヌビスはコクリと頷いた。
「冥魔族は入っていないように思えた。しかし、他の地下世界の生物の血が入っていても可笑しくは無いな。残念ながら地下世界生まれの余でも地下世界の種族は把握出来ていないので、期待しているような回答はできない」
「――因みにゾークの種族って何なんだ?」
「何でそんな事を聞く?」
「いや、単純に気になっただけ」
「冥神族という特殊な種族だ。個体はゾーク1頭だけの筈だぞ?」
「そうか。ありがとう!」
「ああ――」
アヌビスはどうも腑に落ちないような表情を浮かべていた。俺は本当に気になっただけだ。仮に冥神族がゾークだけでは無いとするならば、コヴィー・S・ウィズダムはその血も通っているのだろうか? と、ちょっと頭によぎっただけの話だ。
「ああ。体は大分楽になったようだが、まだ少し頭痛はするな。それ以外は特に問題はない。ミク・アサギのお陰だな」
ベッドで上体を起こしてそう呟くアヌビス。あれから五時間ほど経ってやっと目を覚ましたようだ。しかしながら、メルム・ヴィジャに関してはまだ眠ったまま。ダメージが相当深刻だったのが物語っている。
医務室にいるのは俺、ミクちゃん、青龍さん、アスモデウスさん、そして患者のアヌビスとメルム・ヴィジャだ。
「話を聞かせてもらおうか?」
青龍さんがそう訊くとアヌビスは首を左右に振った。
「その必要は無いだろう。ナリユキ閣下の知性・記憶の略奪と献上で見たんだろ?」
「ああそうだ。しかし所感を教えて欲しいのだ」
青龍さんの問いに「それもそうか」と呟き、深刻な表情を浮かべていた。
「まず何千年ぶりだろうな。人間に対して畏れを抱いたのは――」
「それほど異質な存在だったのか?」
「そうだな。余が思っていた爺とは全くの別物だったな。龍と魔族の目を持ち、体内には魔石を埋め込んでいる。
それに、龍族、魔族、森妖精族の血を持っている。また龍騎士とやらの細胞があるらしい。当然だがそんな化物だ。身体能力もMPも全てが桁外れだ」
「永遠の命を手に入れているようだが」
「確かにそうだな。あの脈動を見る限り、奴は永遠の命を手に入れている。それに人相も若い時に戻っている。つまり不老不死ってやつを手に入れたようだ」
「不老不死か――まあずっと追い求めていた夢だったんだろうな」
俺がそう言うと「うむ」とアヌビスは頷いた。
「非人道的な実験を何度もしていたようだからな。余の見立てではコヴィー・S・ウィズダムもZ級の危険度だろう」
「アヌビスは全く勝てないと感じたのか?」
「……ああ」
俺の問いに珍しく気弱な返事をしたアヌビス。
「余は驕っていたのかもしれない――そう痛感させられる戦いだった。生まれて初めて手も足も出なかった。黒龍より強いかもしれないぞ?」
アヌビスがそう言ってきたので俺は思わず苦笑してしまった。流石にそんな筈は無いと思うけどな……ワンチャン有り得るか――。
「黒龍も相当強かったが本当にそう感じるのか? ベリアルやルシファーと比べるとどうじゃ?」
アスモデウスさんの質問は確かに気になる。龍や魔王よりもたった一人の人間のほうが強いという事なのだろうか?
「恐らく強い」
「笑えない冗談じゃな」
アスモデウスさんはそう言って苦笑していた。
「単純な疑問なんですけど、龍族、魔族、森妖精族の血を持っているだけでそこまで強くなれるもんなんですかね?」
「人によるとしか言えないだろうな。龍族はカルベリアツリーのダンジョンを除き、この世界に4頭しかいない非常に稀な存在。そもそも今では余と黒龍の2頭のみだが、龍族には特殊な力とあらゆる生命の中で長寿の生き物だ。余の戦闘を何度か見た者なら分かると思うが、戦闘値が圧倒的に離れていても引けを取らないポテンシャルがある」
「思い当たる節しか無い」
そうボソッと呟いたのはミクちゃんだ。確か、マカロフ卿の城に乗り込んだ時、ワイズに勝っていたもんな。それに黒龍との戦いも魔真王を使っているアスモデウスさんと同じように動いていたし。でもそれって元々Z級だったから感覚が戻ってきていたんじゃないのか?
「魔族に関しては一番の特権は魔眼じゃな。レン・フジワラのように、純血の人間が魔眼を開眼するのは例外ではあるが、本来であれば邪眼だけでも十分じゃな。ただ、魔真王に関しては流石に使えないと思う」
俺はそれを聞いて一つ最悪なケースが疑問に浮かんだ。
「もし、魔王になり得る魔族の血と魔眼を持っていた場合、コヴィー・S・ウィズダムはどのような力を手に入れることができますか?」
俺の質問にアスモデウスさんは目を丸くして驚いていた。
「また、鋭い質問じゃのう……でも確かに可能性はあるのう。結論から言うと魔真王を使用できる可能性はある。魔真王の発動条件で絶対に必要なのは魔眼を開眼している事と、魔王になれる器を持っている事じゃ。それに気がかりな事が1つあってのう……」
「気がかりな事?」
俺がそう訊き返すと、アスモデウスさんは「いや、やっぱり気にしないでくれ」と話を逸らしてきた。何? めちゃくちゃ気になるんだけど!?
「何で隠すのだ? そこまで言ったのであれば教えてくれても良いだろう?」
「いや、まさかな~と思っただけじゃ」
いつになく様子が変なアスモデウスさん。
「すげ~知性・記憶の略奪と献上で記憶奪ってやりたいけど我慢するか。でもその気がかりな事が後々大きな事件を生まなければいいけど」
「それは大丈夫じゃと思う。確信に変わったら必ず情報共有する。妾の記憶違いの可能性もあるからのう」
「アスモデウスよ。本当に共有しろよ?」
「大丈夫じゃ。其方みたいに世界を巻き込むような情報ならとっくに言っているところじゃ」
「おい。それは皮肉か?」
「さあどうじゃろうな~」
俺とミクちゃんはその光景を見て苦笑した。絶対に皮肉じゃんと思いつつも黙って見ることにする。
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「何でそんな事を聞く?」
「いや、単純に気になっただけ」
「冥神族という特殊な種族だ。個体はゾーク1頭だけの筈だぞ?」
「そうか。ありがとう!」
「ああ――」
アヌビスはどうも腑に落ちないような表情を浮かべていた。俺は本当に気になっただけだ。仮に冥神族がゾークだけでは無いとするならば、コヴィー・S・ウィズダムはその血も通っているのだろうか? と、ちょっと頭によぎっただけの話だ。
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