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カルベリアツリーのダンジョン再々攻略Ⅰ
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あれからカルベリアツリーのダンジョンに、俺、ミクちゃん、ランベリオン、アリシアでダンジョンに潜った。少しセコイ真似をするようだが、殺戮の腕を使って宙での自由権を得たことで、ニーズヘッグへの攻撃が簡単になっていた。そして天を穿つ者と黒紅煉刀も駆使することで攻略はさらに簡単になっていた。
なので、アリシアが神樹を使えるようにスキルの練度を上げることも意識をしていた。今のアリシアは神樹の知識を与えられたものの、上手く発動することができないでいる。ステータスにも神樹が付くスキルは今のところは無い。が――あの白い光る樹の何らかの技が出そうで消えるという現象になっている。なので、ボス系と戦闘を重ねることで経験値を得ることができるのは? という推測で戦っていた――。
「ふざけやがって。何度も何度も吾輩に挑んでくるとは――!?」
って言って来たので俺は容赦なく天を穿つ者を放った。正直何度も戦っているので、当然ニーズヘッグのユニークスキルである、罠冒険も俺は入手していた。アリシアに関してはレアスキルをドロップして封印の氷地獄を憶えていたのだ。皆、ニーズヘッグと戦ったことで何らかのスキルは入手している。ミクちゃんは自動回復をとうとう入手したし、ランベリオンは憤怒の大災害を入手している。
天を穿つ者で放った破壊光線のような銃撃は、ニーズヘッグを容赦く無く吹き飛ばした。これでニーズヘッグの討伐数は軽く20は超えていた。
「本当に可哀想だな――お?」
俺は目に異変を感じた。ランベリオンも「む?」と声を漏らしている。俺はランベリオンを視て驚いた。ランベリオンは天眼を入手している。
「おめでとうナリユキ君!」
「ついにやったなナリユキ殿!」
「おめでとうございます。ナリユキ様!」
そう三人に祝福をされた。目に感じる異変というのは、三人がサーモグラフィーのように熱で映っている。かと思えば便利な事に、目を閉じると元の景色に戻るのだ。
「ありがとう。これが天眼か――ってランベリオンもアリシアも俺のステータスが視えるのか!? ランベリオンまで天眼を入手しているし」
「私もランベリオンも鑑定士Ⅵを入手したようです。究極の阻害者の影響はこれで受けないですが――ランベリオンまで天眼を入手したのは心強いですね」
「我もこれで龍族の仲間入りだな!」
そう言ってガハハハ! と盛大に笑っているランベリオン。別に龍族ではないが、竜族としては最高レベルの強さに到達したのではないだろうか?
俺達の現在の強さを整理すると、俺の戦闘値が8,000。と言っても殺戮の腕で戦闘値が400程上昇しているから、自分自身の力だと7,600。
そしてミクちゃんが6,600、ランベリオンが6,400、アリシアが6,200という戦闘値になり、ランベリオンとアリシアがマーズベルでトップクラスの実力を身につけた。正直6,000越えが4人もいる国なんて、マーズベルとペルソナくらいだろう。
俺達は以前と比べ物にならないくらいの強さを手に入れたので、龍騎士のところへ辿り着くのは難しくは無かった。
「再び来たか。それに2人も天眼を手に入れたようだ」
「これでアンタと対等に戦う事ができる」
「どうやらそのようだな。しかし、天眼を使いこなすのもそう簡単では無い。慣れる前に死なない事を祈る」
そう言って振りかざして来た龍騎士の黒刀から放たれる斬撃。俺はすかさず黒紅煉刀を振りかざした。
「ほう――俺の斬撃と互角とはな。なかなかいい刀を持っているじゃないか」
そう言って不敵な笑みを見せる龍騎士。天眼を入手していなければ反応できずに体が真っ二つになっていたところだ。天眼を手に入れた事で、龍騎士と戦って死ぬイメージは今のところはない。
「これならどうだ?」
そう言って龍騎士は新たな斬撃を5つ飛ばして来た。しかしランベリオンが手に入れたパッシブスキルで、ミクちゃんとアリシアも反応できるようになった。その中には俺も含まれているが、天眼を持っているのでランベリオンの共有情報に従う必要は無い。
「何っ?」
龍騎士はそう驚いた表情を見せた。そして必死に俺達のステータスを再度確認。
「成程。ランベリオンが珍しいパッシブスキルを手に入れたのか――同化感覚。890層で倒すことができる共存意識が非常に高いコミューから入手したのか。それに天眼を持っていれば、俺の攻撃を天眼が無い人間でも避け切れるという訳だ」
そう龍騎士が話をしている間に俺は天を穿つ者をぶっ放した。
「なっ……」
天を穿つ者の弾丸が龍騎士の頬を掠めて、そのまま壁に攻撃が激突した。相変わらず結界を解除しなければどんな攻撃でも壁を破壊できないというふざけた壁だ。龍騎士と対等で戦っている以上は外に逃げることも出来ないしな――。
「解説ばかりしていると次は本当に当たるぞ?」
俺がそう煽ると龍騎士は――。
「面白い……」
そう呟いた龍騎士の雰囲気はガラリと変わった。ギアを完全に入れたようだ。
なので、アリシアが神樹を使えるようにスキルの練度を上げることも意識をしていた。今のアリシアは神樹の知識を与えられたものの、上手く発動することができないでいる。ステータスにも神樹が付くスキルは今のところは無い。が――あの白い光る樹の何らかの技が出そうで消えるという現象になっている。なので、ボス系と戦闘を重ねることで経験値を得ることができるのは? という推測で戦っていた――。
「ふざけやがって。何度も何度も吾輩に挑んでくるとは――!?」
って言って来たので俺は容赦なく天を穿つ者を放った。正直何度も戦っているので、当然ニーズヘッグのユニークスキルである、罠冒険も俺は入手していた。アリシアに関してはレアスキルをドロップして封印の氷地獄を憶えていたのだ。皆、ニーズヘッグと戦ったことで何らかのスキルは入手している。ミクちゃんは自動回復をとうとう入手したし、ランベリオンは憤怒の大災害を入手している。
天を穿つ者で放った破壊光線のような銃撃は、ニーズヘッグを容赦く無く吹き飛ばした。これでニーズヘッグの討伐数は軽く20は超えていた。
「本当に可哀想だな――お?」
俺は目に異変を感じた。ランベリオンも「む?」と声を漏らしている。俺はランベリオンを視て驚いた。ランベリオンは天眼を入手している。
「おめでとうナリユキ君!」
「ついにやったなナリユキ殿!」
「おめでとうございます。ナリユキ様!」
そう三人に祝福をされた。目に感じる異変というのは、三人がサーモグラフィーのように熱で映っている。かと思えば便利な事に、目を閉じると元の景色に戻るのだ。
「ありがとう。これが天眼か――ってランベリオンもアリシアも俺のステータスが視えるのか!? ランベリオンまで天眼を入手しているし」
「私もランベリオンも鑑定士Ⅵを入手したようです。究極の阻害者の影響はこれで受けないですが――ランベリオンまで天眼を入手したのは心強いですね」
「我もこれで龍族の仲間入りだな!」
そう言ってガハハハ! と盛大に笑っているランベリオン。別に龍族ではないが、竜族としては最高レベルの強さに到達したのではないだろうか?
俺達の現在の強さを整理すると、俺の戦闘値が8,000。と言っても殺戮の腕で戦闘値が400程上昇しているから、自分自身の力だと7,600。
そしてミクちゃんが6,600、ランベリオンが6,400、アリシアが6,200という戦闘値になり、ランベリオンとアリシアがマーズベルでトップクラスの実力を身につけた。正直6,000越えが4人もいる国なんて、マーズベルとペルソナくらいだろう。
俺達は以前と比べ物にならないくらいの強さを手に入れたので、龍騎士のところへ辿り着くのは難しくは無かった。
「再び来たか。それに2人も天眼を手に入れたようだ」
「これでアンタと対等に戦う事ができる」
「どうやらそのようだな。しかし、天眼を使いこなすのもそう簡単では無い。慣れる前に死なない事を祈る」
そう言って振りかざして来た龍騎士の黒刀から放たれる斬撃。俺はすかさず黒紅煉刀を振りかざした。
「ほう――俺の斬撃と互角とはな。なかなかいい刀を持っているじゃないか」
そう言って不敵な笑みを見せる龍騎士。天眼を入手していなければ反応できずに体が真っ二つになっていたところだ。天眼を手に入れた事で、龍騎士と戦って死ぬイメージは今のところはない。
「これならどうだ?」
そう言って龍騎士は新たな斬撃を5つ飛ばして来た。しかしランベリオンが手に入れたパッシブスキルで、ミクちゃんとアリシアも反応できるようになった。その中には俺も含まれているが、天眼を持っているのでランベリオンの共有情報に従う必要は無い。
「何っ?」
龍騎士はそう驚いた表情を見せた。そして必死に俺達のステータスを再度確認。
「成程。ランベリオンが珍しいパッシブスキルを手に入れたのか――同化感覚。890層で倒すことができる共存意識が非常に高いコミューから入手したのか。それに天眼を持っていれば、俺の攻撃を天眼が無い人間でも避け切れるという訳だ」
そう龍騎士が話をしている間に俺は天を穿つ者をぶっ放した。
「なっ……」
天を穿つ者の弾丸が龍騎士の頬を掠めて、そのまま壁に攻撃が激突した。相変わらず結界を解除しなければどんな攻撃でも壁を破壊できないというふざけた壁だ。龍騎士と対等で戦っている以上は外に逃げることも出来ないしな――。
「解説ばかりしていると次は本当に当たるぞ?」
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