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龍・魔との戦いⅢ
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そこからしばらく俺とマルファスさんの空中での銃撃合戦が繰り広げられた。
「殺戮の腕を使う事を忘れているな。ナリユキ殿――」
と、声を漏らしたのは青龍さんだ。何故か今の青龍さんからは攻撃をしてくる素振りが見れない。
「楽しそうにしていると入りづらいな――」
らしい――つまりマルファスさんが俺との戦闘を楽しそうにしているから、なかなか自分が入る余地が無いとのことだ。まあそれはそうかもしれない。
「こんな銃撃合戦なかなかできないから楽しいよ!」
と、ご満悦だった。狙撃手が付いているので、ガードをしそこねたら当然狙われていた場所にダメージを負う。狙撃手は風の抵抗だとかの影響は一切無い。ただ、自分が思い描いた場所に飛んでいくというパッシブスキルだ。なので防御は必須となる。
「そろそろギアを上げますよ」
「どういう事だ?」
マルファスさんはそう首を傾げた。一旦撃つのを止めて様子を伺ってきている。そうだ。ここで殺戮の腕の能力を一つ試したい。
俺とマルファスさんの距離はおよそ25m程だ。いける――。
刹那、俺はマルファスさんの懐に入り込んだ。
「何!?」
俺はトリガーを引いてマルファスさんに零距離での射撃を浴びせた。
「グッ――油断した……」
腹部を押さえながらそう苦しむマルファスさん。一発の鉛球でも俺が持つパッシブスキルとの相乗効果で、硬質化を持っている魔族であってもダメージは大きい。
■名前:マルファス
■性別:♂
■種族:魔族
■称号:魔妖烏の将軍
■勲章:☆☆☆☆
■MP:75,000,000
■強さ又は危険度:S
■念波動戦闘値:6,800
■パッシブスキル
鑑定士Ⅵ:対象者のプロフィールやスキルを、全て視ることができ、究極の阻害者の干渉を受けない。
物理攻撃無効Ⅴ:物理攻撃と認識できる攻撃全てを無効にして、ダメージを0として扱う。
硬質化Ⅴ:自身の身体を硬質化させることができる。
狙撃手Ⅴ:銃を扱っているとき、狙いたい場所に必中する。尚、防衛系のスキルや、ガードをされた場合はこのスキル効果は無効となる。
銃弾強化Ⅴ:銃弾の威力、貫通力を200%アップする。
爆破強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の火力を150%アップする。
爆破範囲強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の爆破範囲を150%アップする。
洗脳無効Ⅴ:洗脳に関するあらゆる現象が無効となる。
耳栓:人体に及ぼす大きな音が聞こえた際、90%カットする。
究極の阻害者:アクティブスキル、鑑定士の効果を完全に無効化する。
自動再生Ⅴ:脳が残っている限り、自身の体を元通りにすることができる。
排除:対象者にダメージを与えながら吹き飛ばすことができる。
魔眼:パッシブスキルの透視、痕跡、灼炎、凍結、雷光、地壊、念力、重波、感知、回復が使用できる。
■アクティブスキル
身体向上:自身の身体能力を向上させる。尚、所有者の実力によって上昇率は異なる。
悪の破壊光:巨大で邪悪なエネルギー光を放つ。
悪の爆風撃:邪悪なエネルギーの爆風で辺りを吹き飛ばす。
紅炎放射:口から紅炎を射出する。
魂吸引:戦意喪失、又は意識不明の生物の魂を吸収し、自身のエネルギーに変換することができる。魂を抜き取られた者は死に至る。
闇雨:数百の闇の矢を辺りに落とす。
死絶:エネルギーを集中させた指を横に描くことで、空間を切り裂くことができる。
魔界の扉:魔界へ通じる扉を開き、入った者は精神的苦痛と肉体的苦痛を味わうが、その世界へ入っている100時間は出来ることが出来ず、あらゆる事象が起きても死ぬことができない。100時間後、自動的に解放される。
魔刀:手から禍々しい邪気を纏った暗黒の刀を出現させることができる。
■ユニークスキル:魔妖烏の指揮官:魔妖烏の悪魔を出現させて自在に操ることができる。
■アルティメットスキル:悪の混沌玉:悪魔の怨霊が込められた巨大な禍々しいエネルギー玉を放つことが出来る。攻撃範囲は着弾地点から5km前後。
気になるのはやっぱりユニークスキルだよな。そもそも魔妖烏ってのは何だ? 聞いたことが無い魔物だな。それの悪魔って事はもしかして、魔妖烏は上位の魔族になるってことか? そしてそれを従えている魔族がマルファス? もしかしてユニークスキル使われたら結構マズいんじゃないか?
そう考え始めると、マルファスにユニークスキルを絶対に使わせたくないと思った。仮に使われたらどういう戦況になるのか想像がつかないからだ。そもそも、能力の説明が雑過ぎて何ができて、何ができないのかが分からない。これはもう戦闘で見極めるしかないようだ。
「また油断しているようだな」
青龍さんがそう言って短刀での連続攻撃を繰り出してきた。俺は右手に持っている殺戮の腕のビームサーベルで必死に青龍さんの攻撃をいなした。
殺戮の腕の能力で瞬時に30m先へ移動した。補足するとこの技を使う時、殺戮の腕そのものが青色に光るから、何度か使うと当然――。
「移動するときに青く光るのか」
このようにバレてしまう。青龍さんくらいの達人なら、2回見たらどういう仕様なのか簡単に見極められてしまう。
「やっぱり分かりますか」
「当然だな」
そうやりとりしている中、マルファスさんに目を移すと、案の定魔眼を使って傷口に回復を行っていた。
「なかなかの一撃だったよ。今度からは通じないけどね」
戦闘値だけでは俺の方が上の筈なのに、2人は余裕の笑みを浮かべていた。これが何千年も生きている経験値豊富な達人の強みの1つか。
出し惜しみはしない方がいいな――。
「殺戮の腕を使う事を忘れているな。ナリユキ殿――」
と、声を漏らしたのは青龍さんだ。何故か今の青龍さんからは攻撃をしてくる素振りが見れない。
「楽しそうにしていると入りづらいな――」
らしい――つまりマルファスさんが俺との戦闘を楽しそうにしているから、なかなか自分が入る余地が無いとのことだ。まあそれはそうかもしれない。
「こんな銃撃合戦なかなかできないから楽しいよ!」
と、ご満悦だった。狙撃手が付いているので、ガードをしそこねたら当然狙われていた場所にダメージを負う。狙撃手は風の抵抗だとかの影響は一切無い。ただ、自分が思い描いた場所に飛んでいくというパッシブスキルだ。なので防御は必須となる。
「そろそろギアを上げますよ」
「どういう事だ?」
マルファスさんはそう首を傾げた。一旦撃つのを止めて様子を伺ってきている。そうだ。ここで殺戮の腕の能力を一つ試したい。
俺とマルファスさんの距離はおよそ25m程だ。いける――。
刹那、俺はマルファスさんの懐に入り込んだ。
「何!?」
俺はトリガーを引いてマルファスさんに零距離での射撃を浴びせた。
「グッ――油断した……」
腹部を押さえながらそう苦しむマルファスさん。一発の鉛球でも俺が持つパッシブスキルとの相乗効果で、硬質化を持っている魔族であってもダメージは大きい。
■名前:マルファス
■性別:♂
■種族:魔族
■称号:魔妖烏の将軍
■勲章:☆☆☆☆
■MP:75,000,000
■強さ又は危険度:S
■念波動戦闘値:6,800
■パッシブスキル
鑑定士Ⅵ:対象者のプロフィールやスキルを、全て視ることができ、究極の阻害者の干渉を受けない。
物理攻撃無効Ⅴ:物理攻撃と認識できる攻撃全てを無効にして、ダメージを0として扱う。
硬質化Ⅴ:自身の身体を硬質化させることができる。
狙撃手Ⅴ:銃を扱っているとき、狙いたい場所に必中する。尚、防衛系のスキルや、ガードをされた場合はこのスキル効果は無効となる。
銃弾強化Ⅴ:銃弾の威力、貫通力を200%アップする。
爆破強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の火力を150%アップする。
爆破範囲強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の爆破範囲を150%アップする。
洗脳無効Ⅴ:洗脳に関するあらゆる現象が無効となる。
耳栓:人体に及ぼす大きな音が聞こえた際、90%カットする。
究極の阻害者:アクティブスキル、鑑定士の効果を完全に無効化する。
自動再生Ⅴ:脳が残っている限り、自身の体を元通りにすることができる。
排除:対象者にダメージを与えながら吹き飛ばすことができる。
魔眼:パッシブスキルの透視、痕跡、灼炎、凍結、雷光、地壊、念力、重波、感知、回復が使用できる。
■アクティブスキル
身体向上:自身の身体能力を向上させる。尚、所有者の実力によって上昇率は異なる。
悪の破壊光:巨大で邪悪なエネルギー光を放つ。
悪の爆風撃:邪悪なエネルギーの爆風で辺りを吹き飛ばす。
紅炎放射:口から紅炎を射出する。
魂吸引:戦意喪失、又は意識不明の生物の魂を吸収し、自身のエネルギーに変換することができる。魂を抜き取られた者は死に至る。
闇雨:数百の闇の矢を辺りに落とす。
死絶:エネルギーを集中させた指を横に描くことで、空間を切り裂くことができる。
魔界の扉:魔界へ通じる扉を開き、入った者は精神的苦痛と肉体的苦痛を味わうが、その世界へ入っている100時間は出来ることが出来ず、あらゆる事象が起きても死ぬことができない。100時間後、自動的に解放される。
魔刀:手から禍々しい邪気を纏った暗黒の刀を出現させることができる。
■ユニークスキル:魔妖烏の指揮官:魔妖烏の悪魔を出現させて自在に操ることができる。
■アルティメットスキル:悪の混沌玉:悪魔の怨霊が込められた巨大な禍々しいエネルギー玉を放つことが出来る。攻撃範囲は着弾地点から5km前後。
気になるのはやっぱりユニークスキルだよな。そもそも魔妖烏ってのは何だ? 聞いたことが無い魔物だな。それの悪魔って事はもしかして、魔妖烏は上位の魔族になるってことか? そしてそれを従えている魔族がマルファス? もしかしてユニークスキル使われたら結構マズいんじゃないか?
そう考え始めると、マルファスにユニークスキルを絶対に使わせたくないと思った。仮に使われたらどういう戦況になるのか想像がつかないからだ。そもそも、能力の説明が雑過ぎて何ができて、何ができないのかが分からない。これはもう戦闘で見極めるしかないようだ。
「また油断しているようだな」
青龍さんがそう言って短刀での連続攻撃を繰り出してきた。俺は右手に持っている殺戮の腕のビームサーベルで必死に青龍さんの攻撃をいなした。
殺戮の腕の能力で瞬時に30m先へ移動した。補足するとこの技を使う時、殺戮の腕そのものが青色に光るから、何度か使うと当然――。
「移動するときに青く光るのか」
このようにバレてしまう。青龍さんくらいの達人なら、2回見たらどういう仕様なのか簡単に見極められてしまう。
「やっぱり分かりますか」
「当然だな」
そうやりとりしている中、マルファスさんに目を移すと、案の定魔眼を使って傷口に回復を行っていた。
「なかなかの一撃だったよ。今度からは通じないけどね」
戦闘値だけでは俺の方が上の筈なのに、2人は余裕の笑みを浮かべていた。これが何千年も生きている経験値豊富な達人の強みの1つか。
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