203 / 597
マーズベル満喫Ⅰ
しおりを挟む
「何やめちゃ色々なお店できてますね」
「レン見て! あそこにたこ焼き屋さんもある!」
と、レンさんとアズサさんが料理屋、武器屋、花屋などのお店が立ち並ぶ、リリアンのメインストリートできゃぴきゃぴしていた。どこもかしこも観光客だらけでリリアンは大分賑わっているようだった。
「2人共楽しそうですね」
そう、ふふ――と笑みを浮かべながら俺に話しかけてくるネオンさん。
「そうだな。ネオンさんにもマーズベルを色々知ってもらいたいから、ご飯食べた後気になるお店に行っていいからね」
「はい。じゃあお花屋さん見たいです」
「ネオンさンのイメージを裏切りらないチョイスだな」
すると、ネオンさんは怪訝な表情を浮かべていた。
「ナリユキ様は私に対してどのようなイメージを持たれているのですか?」
「そうだな。可愛いくて大人しいってイメージだから、花やぬいぐるみとかが好きなイメージかな」
俺がそう言うとネオンさんは凄い――と呟いていた。どうやら当たっていたらしい。
「レンさん、アズサさん。行き過ぎ!」
「え?」
2人はそう声を揃えて振り返った。街の景観に夢中だったらしい。
「さあ入るぞ」
俺がそう指したのは麺屋美白湯というお店だ。
「あ、確かにラーメンの看板前にあった」
「お前、たこ焼きやらお好み焼きに夢中やったもんな」
ラーメン屋らしからぬ外観のこのラーメン屋さんは、全て木造になっているが、筆で【麺屋 美白湯】とヒノキのプレートに大きく書かれていた。そして入り口には暖簾があるという蕎麦屋のような外観となっている。
「むちゃオシャレ。梅田にありそう」
「難波にはこんなラーメン屋さん多分ないな」
と、2人は感心してくれていた。俺はどちらかというと渋谷や原宿に出店したらウケそうな外観を、ラーメン屋の店主をやりたいと言ってきた国民と必死に考えた。
「入って」
俺が一番先に左開きの扉をガラガラと開けると、オレンジ色の照明が俺達を迎えてくれた。
「いらっしゃいませ!」
まだ12時になっていないというのに、10脚あるL字型のカウンター席は満席となっていた。
「ナリユキ様来て頂けたのですね!」
そう元気よく挨拶をしてくれたのは20代前半の店主だった。キッチンの男性他2人と、ホールの女性2の合計5人で切り盛りしているお店だ。あと、ナリユキ様って言ったもんだから、お客さんから視線が集中する。中にはラーメンをすするのを止めてわざわざ一礼をしてくれる人もいた。ご飯に集中していいよ本当に。と思いながら俺も会釈をする。
「2階は空いている?」
「空いていますよ! 案内させます!」
店主の掛け声で1人の女性が「ナリユキ様、お連れ様どうぞこちらへ」と正面に見える螺旋階段を案内してくれた。
「凄いな」
「うち2階建てラーメン屋さん入るん初めてかも」
ラーメン屋さんは回転が早いからできるだけ、一回転で大勢を入れたいという思いと、ビガーポークのラーメン屋さんは絶対に流行ると踏んでいた。だから最初から2階建てのラーメン屋にしようと心に決めていたのだ。
4人がけのテーブル席が合計4席ある2階。そのなかでまだ1席しか埋まっていなかったのでラッキーだ。
「カフェやん!」
そうアズサさんがウッドテーブルとウッドチェアとオレンジ色の照明を見てそう感想を述べていた。
「そうそう。カフェをイメージして造ったんだ」
「めちゃくちゃええ感じやな~」
レンさんは内装を見渡しながら席に着いた。
そして、注文は和紙に筆で書かれたメニュー表だ。
「もはや鮨屋!」
「レンはてっきり回転寿司しか行かんと思ってたわ」
「阿呆。これでも俺は社長さんに気に入られるから応援行ったときはよくご馳走なっててん」
「確かに世渡り上手だもんな」
俺がそう言うと――。
「腹黒いだけですよ」
「何やと?」
と、アズサさんの毒に喧嘩腰のレンさん。
「本当にいつもこんな感じなの?」
「はい……お恥ずかしい」
隣に座っているネオンさんに訊くと俯きながらそう返答がきた。
「ラーメンの種類はこのビガーポーク白湯ラーメンの1種類のみ。これとは別で豚アボカドユッケ丼や、高菜ご飯というメニューがある。後は麺の太さは無料で変更出来て、ラーメンの大盛りは銀貨+1枚って感じだ」
俺がそう説明するとレンさんもアズサさんも目がとろんとしていた。
「豚アボカド」
「ユッケ丼――絶対にヤバいやん」
レンさんが話した後に続くアズサさん。2人共大興奮である。俺も正直メニューを考案しているときヤバかった。想像しただけでお腹鳴っていたもん。
「うちは絶対ラーメンと豚アボカドユッケ丼」
「俺はラーメン大盛りと豚アボカドユッケ丼やな」
「ネオンさんはどうする?」
「私はラーメンだけでいいです。そんなに一杯食べる事ができないので――」
と、言いつつ名残惜しそうな表情を浮かべているので――。
「俺は普段ご飯食べないんだけど、ここの丼は正直めちゃくちゃ美味しいから是非食べてほしいから俺とシェアする?」
「いいですか?」
「ああ。じゃあ注文するときにお椀を持って来てもらおうか」
「はい!」
この時点で満面の笑みを見れたので俺は大満足。客人が喜んでくれるのは何よりだ。
「出来る男は違うわ~」
俺の顔をまじまじと見てくるアズサさん。アズサさんも可愛いからそんなに真っすぐ見られると流石に恥ずかしい。
店員をベルで呼んでメニューとお椀を頼んで出て来たラーメンは、味玉とビガーポークの白チャーシュー3枚、ヤングーコーンが1つ、小葱が振りかけられている。クリームのような白い豚白湯スープに中細麵がしっかり絡む至高の逸品だ。そして、一緒に出て来た豚アボカドユッケ丼は、細かく切り分けたビガーポークをご飯の上に敷き詰めて、お椀の外側にアボカド、そして真ん中には卵黄という組み合わせだ。まあ、マズイ訳がない。
「頂きます!」
そうガッツくレンさんはまずレンゲでスープを味わった。
「ビガーポークの旨さがこのスープにぎゅっと詰め込まれてるわ。ヤバい――」
「コクが深くてまろやかですね。めちゃくちゃ食べやすくて美味しいから、ラーメンの脂に苦手意識がある女性でも何ぼでもいけますね」
そうコメントをしながらスープだけで、ほっぺが落ちそうになっている2人。俺はその2人の様子を見ながら、ネオンさんの分の豚アボカドユッケ丼をよそっていた。アボカドはちょうど2つあるので分けることができる。始めは1つだったが、この丼のビュジュアルは確実に食べろと脳を刺激する。でもそんなにいっぱい食べれない――。そう考えると分けるという行為ができるので、アボカドは分ける前提で2つ入れる事にした。
「ありがとうございます」
ネオンさんもスープと丼を美味しそうに頬張っていた。「ん~」と声にならない声をあげていたのだ。
「うんまっ」
俺は思わずそう口にしていた。だって、このスープのコクの深さってもはやマリアナ海溝だもん。
「レン見て! あそこにたこ焼き屋さんもある!」
と、レンさんとアズサさんが料理屋、武器屋、花屋などのお店が立ち並ぶ、リリアンのメインストリートできゃぴきゃぴしていた。どこもかしこも観光客だらけでリリアンは大分賑わっているようだった。
「2人共楽しそうですね」
そう、ふふ――と笑みを浮かべながら俺に話しかけてくるネオンさん。
「そうだな。ネオンさんにもマーズベルを色々知ってもらいたいから、ご飯食べた後気になるお店に行っていいからね」
「はい。じゃあお花屋さん見たいです」
「ネオンさンのイメージを裏切りらないチョイスだな」
すると、ネオンさんは怪訝な表情を浮かべていた。
「ナリユキ様は私に対してどのようなイメージを持たれているのですか?」
「そうだな。可愛いくて大人しいってイメージだから、花やぬいぐるみとかが好きなイメージかな」
俺がそう言うとネオンさんは凄い――と呟いていた。どうやら当たっていたらしい。
「レンさん、アズサさん。行き過ぎ!」
「え?」
2人はそう声を揃えて振り返った。街の景観に夢中だったらしい。
「さあ入るぞ」
俺がそう指したのは麺屋美白湯というお店だ。
「あ、確かにラーメンの看板前にあった」
「お前、たこ焼きやらお好み焼きに夢中やったもんな」
ラーメン屋らしからぬ外観のこのラーメン屋さんは、全て木造になっているが、筆で【麺屋 美白湯】とヒノキのプレートに大きく書かれていた。そして入り口には暖簾があるという蕎麦屋のような外観となっている。
「むちゃオシャレ。梅田にありそう」
「難波にはこんなラーメン屋さん多分ないな」
と、2人は感心してくれていた。俺はどちらかというと渋谷や原宿に出店したらウケそうな外観を、ラーメン屋の店主をやりたいと言ってきた国民と必死に考えた。
「入って」
俺が一番先に左開きの扉をガラガラと開けると、オレンジ色の照明が俺達を迎えてくれた。
「いらっしゃいませ!」
まだ12時になっていないというのに、10脚あるL字型のカウンター席は満席となっていた。
「ナリユキ様来て頂けたのですね!」
そう元気よく挨拶をしてくれたのは20代前半の店主だった。キッチンの男性他2人と、ホールの女性2の合計5人で切り盛りしているお店だ。あと、ナリユキ様って言ったもんだから、お客さんから視線が集中する。中にはラーメンをすするのを止めてわざわざ一礼をしてくれる人もいた。ご飯に集中していいよ本当に。と思いながら俺も会釈をする。
「2階は空いている?」
「空いていますよ! 案内させます!」
店主の掛け声で1人の女性が「ナリユキ様、お連れ様どうぞこちらへ」と正面に見える螺旋階段を案内してくれた。
「凄いな」
「うち2階建てラーメン屋さん入るん初めてかも」
ラーメン屋さんは回転が早いからできるだけ、一回転で大勢を入れたいという思いと、ビガーポークのラーメン屋さんは絶対に流行ると踏んでいた。だから最初から2階建てのラーメン屋にしようと心に決めていたのだ。
4人がけのテーブル席が合計4席ある2階。そのなかでまだ1席しか埋まっていなかったのでラッキーだ。
「カフェやん!」
そうアズサさんがウッドテーブルとウッドチェアとオレンジ色の照明を見てそう感想を述べていた。
「そうそう。カフェをイメージして造ったんだ」
「めちゃくちゃええ感じやな~」
レンさんは内装を見渡しながら席に着いた。
そして、注文は和紙に筆で書かれたメニュー表だ。
「もはや鮨屋!」
「レンはてっきり回転寿司しか行かんと思ってたわ」
「阿呆。これでも俺は社長さんに気に入られるから応援行ったときはよくご馳走なっててん」
「確かに世渡り上手だもんな」
俺がそう言うと――。
「腹黒いだけですよ」
「何やと?」
と、アズサさんの毒に喧嘩腰のレンさん。
「本当にいつもこんな感じなの?」
「はい……お恥ずかしい」
隣に座っているネオンさんに訊くと俯きながらそう返答がきた。
「ラーメンの種類はこのビガーポーク白湯ラーメンの1種類のみ。これとは別で豚アボカドユッケ丼や、高菜ご飯というメニューがある。後は麺の太さは無料で変更出来て、ラーメンの大盛りは銀貨+1枚って感じだ」
俺がそう説明するとレンさんもアズサさんも目がとろんとしていた。
「豚アボカド」
「ユッケ丼――絶対にヤバいやん」
レンさんが話した後に続くアズサさん。2人共大興奮である。俺も正直メニューを考案しているときヤバかった。想像しただけでお腹鳴っていたもん。
「うちは絶対ラーメンと豚アボカドユッケ丼」
「俺はラーメン大盛りと豚アボカドユッケ丼やな」
「ネオンさんはどうする?」
「私はラーメンだけでいいです。そんなに一杯食べる事ができないので――」
と、言いつつ名残惜しそうな表情を浮かべているので――。
「俺は普段ご飯食べないんだけど、ここの丼は正直めちゃくちゃ美味しいから是非食べてほしいから俺とシェアする?」
「いいですか?」
「ああ。じゃあ注文するときにお椀を持って来てもらおうか」
「はい!」
この時点で満面の笑みを見れたので俺は大満足。客人が喜んでくれるのは何よりだ。
「出来る男は違うわ~」
俺の顔をまじまじと見てくるアズサさん。アズサさんも可愛いからそんなに真っすぐ見られると流石に恥ずかしい。
店員をベルで呼んでメニューとお椀を頼んで出て来たラーメンは、味玉とビガーポークの白チャーシュー3枚、ヤングーコーンが1つ、小葱が振りかけられている。クリームのような白い豚白湯スープに中細麵がしっかり絡む至高の逸品だ。そして、一緒に出て来た豚アボカドユッケ丼は、細かく切り分けたビガーポークをご飯の上に敷き詰めて、お椀の外側にアボカド、そして真ん中には卵黄という組み合わせだ。まあ、マズイ訳がない。
「頂きます!」
そうガッツくレンさんはまずレンゲでスープを味わった。
「ビガーポークの旨さがこのスープにぎゅっと詰め込まれてるわ。ヤバい――」
「コクが深くてまろやかですね。めちゃくちゃ食べやすくて美味しいから、ラーメンの脂に苦手意識がある女性でも何ぼでもいけますね」
そうコメントをしながらスープだけで、ほっぺが落ちそうになっている2人。俺はその2人の様子を見ながら、ネオンさんの分の豚アボカドユッケ丼をよそっていた。アボカドはちょうど2つあるので分けることができる。始めは1つだったが、この丼のビュジュアルは確実に食べろと脳を刺激する。でもそんなにいっぱい食べれない――。そう考えると分けるという行為ができるので、アボカドは分ける前提で2つ入れる事にした。
「ありがとうございます」
ネオンさんもスープと丼を美味しそうに頬張っていた。「ん~」と声にならない声をあげていたのだ。
「うんまっ」
俺は思わずそう口にしていた。だって、このスープのコクの深さってもはやマリアナ海溝だもん。
0
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる