165 / 597
ペンタグラム・サミットⅠ
しおりを挟む
あれから昼飯を終えて、ルミエールは大満足してくれた。五芒星会議が開かれるのは本日の17時とのことだった。こんなに悠長にしていてもいいのか? と思っていたが――。
「え? こんなにゆっくりしていて間に合うのかって? 大丈夫だよ。五芒星会議が開かれる場所に強制転移されるんだ」
「ん? それはどういう仕組みだ? 俺は初対面だぞ? 会ったこともないのに、強制転移できるのかよ?」
「からくりは私も知らないが、オストロン連邦国の龍族、青龍がやっているというと、何か納得できるでしょ?」
「確かに。どうせ究極の阻害者付いているだろうし俺が見るよ」
「そのときは私とクロノスにも共有してね」
「おう」
と、いうやりとりをして今いる場所――。
漫画や映画とかで偉い人達が密談をするような場所だ。薄暗い部屋の中央のドンと存在感を放つ円卓のテーブル。そして、今日は席は10席あるが今日は使われることはないだろう。と、いうのも国主は俺を入れて6人だ。恐らく付き人は立たされるのだろう。別に座ってもいいじゃんとか思うけどな。
そして、一番目立つのがこのホログラム。異世界ファンタジーだと思っていたのに、急に世界観が変わって俺は思わず苦笑いしていた。
「久しいな。ナリユキ殿」
そう声をかけてきたのはレンファレンス王だ。俺としたことがホログラムに気をとられて挨拶が遅れてしまった。ルミエールとクロノスはとっくに済ませているようだ。
「申し訳ございません。ご挨拶が遅れました」
俺がそう頭を下げると、「ふっ」と笑っていた。
「遜るな。よもや、ナリユキ殿はアードルハイム帝国の闇の歴史に終止符を打った男だ。楽にしてくれてよい」
「ありがとうございます」
「カーネル王から聞いていると思うが、今回はナリユキ殿と――。今更だが、付き人ではなくそこの女子はもしかしてミク・アサギか?」
「はい。宜しくお願い致します」
ミクちゃんがそう頭を下げると、レンファレンス王はどこか驚いていた。
「成程。可愛らしい顔で腕が立つと聞いていたが――。転生者は頼もしいな。宜しく」
そう言った後にレンファレンス王は続けた。
「ところでカーネル王、情報はまとめているんだろうな?」
「ええ。実は今回の件はナリユキ閣下が、このような物を冒険者パーティーに渡していたようでして」
そう言ってルミエールが出したのは、ボールペン型のカメラ8本だ。
「それは?」
「これは一見変わった筆ですが、冒険者パーティーが見た光景が全てここに記録されているのです」
「成程。これも元の世界の知恵か?」
レンファレンス王はそう言って俺を見て来た。
「そうですね」
「凄い代物だな。映像は皆が揃ってからであれば、、事実上ベースで話が進むからスムーズだな。これなら他の3人も納得するだろう」
と、レンファレンス王は頷いていた。
「来たようです」
レンファレンス王の付き人がそう言った。王の付き人は闇森妖精のジュリアという方だ。念波動、念話、転移、結界無効などの闇森妖精特有のスキルは一通り持っている。念波動の数値は4,400とフィオナに劣る。まあ昔なら驚いていたかもしれないけど、今は全然怖くないな。
そして姿を現した6人。まず1人はベルティア連邦国の国主だ。見た目は50~60の間。レンファレンス王より若い。黒いスーツに黒のサングラスという出で立ちは完全に裏の世界の人を彷彿させる。そしてネクタイは赤色の白人。ここでもまた世界観を壊しに来た。
■名前:ヴェストロ・アルマーレ
■性別:♂
■種族:人族
■称号:ベルティア連邦国の元首
■勲章:☆☆☆
■MP:8,000,000
■強さ又は危険度:S
■念波動戦闘値:5,000
■パッシブスキル
物理攻撃無効Ⅴ:物理攻撃と認識できる攻撃全てを無効にして、ダメージを0として扱う。
狙撃手Ⅴ:銃を扱っているとき、狙いたい場所に必中する。尚、防衛系のスキルや、ガードをされた場合はこのスキル効果は無効となる。
自動回復Ⅴ:体力が減少する度に自動回復を行う。回復速度は状況により異なる。
鑑定士Ⅴ:対象者のプロフィールやスキルを全て視ることができる。
精神作用無効Ⅴ:あらゆる精神的ダメージを無効にする。
銃弾強化Ⅴ:銃弾の威力、貫通力を200%アップする。
爆破強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の火力を150%アップする。
爆破範囲強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の爆破範囲を150%アップする。
究極の阻害者:アクティブスキル、鑑定士の効果を完全に無効化する。
不老不死:スキル獲得時の若さを保ち、寿命での死を迎えない。
■アクティブスキル
身体向上:自身の身体能力を向上させる。尚、所有者の実力によって上昇率は異なる。
■ユニークスキル
雷撃槍:雷の槍をあらゆる形状に変え、自在に操ることができる。
■アルティメットスキル
雷の処刑場:雷を一人の対象者に落とす。尚、防衛スキルとスキルを無効化にするスキルを無効化にし、対象者に攻撃を行うことができる。
――。S級でアクティブスキルを1つなんて初めて見たな。てことは、基本的には銃と雷撃槍で戦うのか。スキルを見る限りじゃマカロフ卿のほうが圧倒的に強いのに、念波動での数値が同じってことは相当頭が良いってことなのか? いずれにせよすげ~強いな。
「え? こんなにゆっくりしていて間に合うのかって? 大丈夫だよ。五芒星会議が開かれる場所に強制転移されるんだ」
「ん? それはどういう仕組みだ? 俺は初対面だぞ? 会ったこともないのに、強制転移できるのかよ?」
「からくりは私も知らないが、オストロン連邦国の龍族、青龍がやっているというと、何か納得できるでしょ?」
「確かに。どうせ究極の阻害者付いているだろうし俺が見るよ」
「そのときは私とクロノスにも共有してね」
「おう」
と、いうやりとりをして今いる場所――。
漫画や映画とかで偉い人達が密談をするような場所だ。薄暗い部屋の中央のドンと存在感を放つ円卓のテーブル。そして、今日は席は10席あるが今日は使われることはないだろう。と、いうのも国主は俺を入れて6人だ。恐らく付き人は立たされるのだろう。別に座ってもいいじゃんとか思うけどな。
そして、一番目立つのがこのホログラム。異世界ファンタジーだと思っていたのに、急に世界観が変わって俺は思わず苦笑いしていた。
「久しいな。ナリユキ殿」
そう声をかけてきたのはレンファレンス王だ。俺としたことがホログラムに気をとられて挨拶が遅れてしまった。ルミエールとクロノスはとっくに済ませているようだ。
「申し訳ございません。ご挨拶が遅れました」
俺がそう頭を下げると、「ふっ」と笑っていた。
「遜るな。よもや、ナリユキ殿はアードルハイム帝国の闇の歴史に終止符を打った男だ。楽にしてくれてよい」
「ありがとうございます」
「カーネル王から聞いていると思うが、今回はナリユキ殿と――。今更だが、付き人ではなくそこの女子はもしかしてミク・アサギか?」
「はい。宜しくお願い致します」
ミクちゃんがそう頭を下げると、レンファレンス王はどこか驚いていた。
「成程。可愛らしい顔で腕が立つと聞いていたが――。転生者は頼もしいな。宜しく」
そう言った後にレンファレンス王は続けた。
「ところでカーネル王、情報はまとめているんだろうな?」
「ええ。実は今回の件はナリユキ閣下が、このような物を冒険者パーティーに渡していたようでして」
そう言ってルミエールが出したのは、ボールペン型のカメラ8本だ。
「それは?」
「これは一見変わった筆ですが、冒険者パーティーが見た光景が全てここに記録されているのです」
「成程。これも元の世界の知恵か?」
レンファレンス王はそう言って俺を見て来た。
「そうですね」
「凄い代物だな。映像は皆が揃ってからであれば、、事実上ベースで話が進むからスムーズだな。これなら他の3人も納得するだろう」
と、レンファレンス王は頷いていた。
「来たようです」
レンファレンス王の付き人がそう言った。王の付き人は闇森妖精のジュリアという方だ。念波動、念話、転移、結界無効などの闇森妖精特有のスキルは一通り持っている。念波動の数値は4,400とフィオナに劣る。まあ昔なら驚いていたかもしれないけど、今は全然怖くないな。
そして姿を現した6人。まず1人はベルティア連邦国の国主だ。見た目は50~60の間。レンファレンス王より若い。黒いスーツに黒のサングラスという出で立ちは完全に裏の世界の人を彷彿させる。そしてネクタイは赤色の白人。ここでもまた世界観を壊しに来た。
■名前:ヴェストロ・アルマーレ
■性別:♂
■種族:人族
■称号:ベルティア連邦国の元首
■勲章:☆☆☆
■MP:8,000,000
■強さ又は危険度:S
■念波動戦闘値:5,000
■パッシブスキル
物理攻撃無効Ⅴ:物理攻撃と認識できる攻撃全てを無効にして、ダメージを0として扱う。
狙撃手Ⅴ:銃を扱っているとき、狙いたい場所に必中する。尚、防衛系のスキルや、ガードをされた場合はこのスキル効果は無効となる。
自動回復Ⅴ:体力が減少する度に自動回復を行う。回復速度は状況により異なる。
鑑定士Ⅴ:対象者のプロフィールやスキルを全て視ることができる。
精神作用無効Ⅴ:あらゆる精神的ダメージを無効にする。
銃弾強化Ⅴ:銃弾の威力、貫通力を200%アップする。
爆破強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の火力を150%アップする。
爆破範囲強化Ⅴ:爆破現象が起きるスキル、武器の爆破範囲を150%アップする。
究極の阻害者:アクティブスキル、鑑定士の効果を完全に無効化する。
不老不死:スキル獲得時の若さを保ち、寿命での死を迎えない。
■アクティブスキル
身体向上:自身の身体能力を向上させる。尚、所有者の実力によって上昇率は異なる。
■ユニークスキル
雷撃槍:雷の槍をあらゆる形状に変え、自在に操ることができる。
■アルティメットスキル
雷の処刑場:雷を一人の対象者に落とす。尚、防衛スキルとスキルを無効化にするスキルを無効化にし、対象者に攻撃を行うことができる。
――。S級でアクティブスキルを1つなんて初めて見たな。てことは、基本的には銃と雷撃槍で戦うのか。スキルを見る限りじゃマカロフ卿のほうが圧倒的に強いのに、念波動での数値が同じってことは相当頭が良いってことなのか? いずれにせよすげ~強いな。
0
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる