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初依頼
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パン、ベーコンエッグ、トマトとツナのサラダ、ミネストローネ、と言った凄く庶民的な料理だったが、ルミエールは凄く喜んでくれた。
俺は勿論パンは食べていないから、ルミエールはもの凄く不思議そうにしていた。まあ別にパンが嫌いな訳では無いんだけどな。
その後のコーヒータイムを楽しみながら、今後どうするかをルミエールや、クロノスさん、ルイゼンバーンさんを入れて議論を展開した。
「アードルハイム帝国って実際どんな国だよ」
「あそこに行く人は凄く少ないからね。実際現状どんな感じなのかは分からないよ」
「それは困ったな――。よし偵察するか!」
「――え? それは危険だって!」
ルミエールは席から立ってテーブルをバンと叩いたので、皆はティーカップを押さえていた。いや、なんかシュールなんだけど。
「ギルドに頼む。ちょうどここにルイゼンバーンさんいるし」
「いきなりだな。私が行くことはできないぞ? それに調査といえ、どのような調査だ? そもそもアードルハイム帝国に関する依頼は人気が無い」
「危険だからですか?」
「ナリユキ殿――」
なんかめちゃくちゃむずがゆそうな顔しているけどなんだ?
「何ですか?」
「ナリユキ殿は国主。そしてカーネル王とは対等な関係。そんな君が私やクロノスに対してへりくだる必要は無い。何か背中が痒いのだ。楽に話してはくれぬか?」
何だ。そういうことか。
「じゃあこんな感じで行くよ」
「助かる。で、話を戻すと危険だからだ。もし、スパイなんてしていることがバレたら死んだほうがマシと思えるような拷問に合うからな。アードルハイム帝国は市民ですら怯えており、何か不審な動きがあれば皇帝に連絡が届く仕組みになっている。並大抵の奴は行かないんだ」
「まあ我でも行きたくないしな」
――。ランベリオンでも行きたくないのかよ。
「でもまあ皆が皆行かないわけでは無いでしょ? だから、得られた情報によって報酬をランクアップさせる。最低でも1人あたり金貨1枚は渡すつもりだ。上限は10枚まで」
「成程な。でも情報の確認はどうするのだ? 虚偽報告の場合もあるだろ」
「これを使う」
そう言って俺はある物を出した。
「ボールペンですか?」
「違うよ。ほらミクちゃんならこれ何となく分かるんじゃないか?」
俺はミクちゃんにそれを渡すと、ミクちゃんは首を傾げながら「レンズ?」と呟いた。
そして数秒考えると、手をポンと叩いて「成程! それならいける!」と言っていた。
「どういうことだい? 説明してくれるかな?」
「これはボールペン型のカメラです」
「カメラ?」
ミクちゃんの説明に、俺以外全員首を傾げていた。どうやらランベリオンも知らないようだ。
「カメラというのは、人間の眼の水晶体のような役目を果たす、人口レンズのアーティファクトです。しかもこれは、声と映像が記録できます」
ミクちゃんの説明で、全員が「凄い代物だ」と感心していたので、見事に全員にどういう物なのか認知されたようだ。
いや、ちょくちょく思うけど頭良いよな。その人に合ったワードセンスでちゃんと説明ができる。部下に置いて社会人をスキルを磨いていく姿を少し見たかった気もする。
「それを冒険者に持たせて調査をさせ、帰還してきたときにナリユキ殿がそれを見て報酬を判断するという訳だな?」
「そういうこと!」
「まあ受注する人は絞った方がいいですね。調査といえどSランク依頼にしたほうが良さそうですね。生半可な実力の持ち主じゃ、何かあったとき武力行使ですぐに制圧されてしまうでしょう」
クロノスの意見に、ランベリオンもルミエールも頷いていた。
「腕のいい冒険者パーティーはいるのか?」
「まあいるのはいるぞ。ただ私と同等レベルの冒険者は、私個人ではいないと思っているが、最近勢いがいいパーティーがあるらしい」
「そうなのか。ボードに貼ってもらうことは可能だよな?」
「勿論だ。ただあまり期待しないでくれ」
「そん時はまた新しい案を考えるさ。最終的に俺が変装して乗り込む」
「却下」
ミクちゃんも含めて全員にそう言われた。え、何かショックなんだけど。
「じゃあ早速書くか」
そう言って俺が紙に書いたのはこのような内容だ。
【調査クエスト】
■依頼人:マーズベル共和国 国主 ナリユキ・タテワキ
■依頼概要:アードルハイム帝国の帝都の調査
■依頼難易度:S級
■報酬:完全成果報酬
正式な受注で1人につき金貨1枚を頭金で支払い
達成条件によって報酬は異なり最大10枚とする。
■達成条件:特になし。
■期間:最低1ヶ月。最大3ヶ月とする。
■注意事項:①1ヶ月以内にクエスト破棄をした場合、契約は無効とする。
②このクエストに関する情報漏洩を禁止する。万が一にも漏洩した場合、何らかの処罰を下す。
■依頼内容:アードルハイム帝国が現在どのような状況かを調査してほしい。詳しいことはマーズベル共和国の中央都市リリアンに来て欲しい。50m程の高い時計台があるのでそれを目印に来て欲しい。その周辺に来れば案内人が私の元まで案内してくれるだろう。
「こんな感じでどうだ?」
俺はそう言ってルイゼンバーンさんに紙を渡すと、ルイゼンバーンさんは「ほうほう」と頷いていた。
「字綺麗だな」
「そうか? そう言ってくれるのは嬉しい」
「特に不備は無さそうだ。金貨1枚だけでも十分な報酬だしな」
「そんなに多いのか。日本円に換算すると10万円だから、正直どうだろって感じなんだけど。行くだけでも危険なのに」
「でも、実際この世界で言うと30万円くらいの価値がありますからね。やっぱり相当な額だと思いますよ」
「やっぱりそうなのか」
「私は結構な好条件だと思いますけどね」
「そうと決まれば、早速帰ろうか! 色々いいモノ見れたしね! ナリユキ頑張ってよ」
「ああ。ありがとう皆、わざわざ来てくれて。ルイゼンバーンさんはクエストと、レンファレンス王国に行くことがあれば、国王やセバスチャンさんに宜しく言っておいてほしい」
「勿論だ。というかまた行く用事があるから言っておくぞ。何なら今度セバスチャン引っ張ってきて、交渉させるぞ」
「気持ちは嬉しいけど、鉱物くらいしかないぞ? 食料とかまだ無理」
「十分だろ。話だけして様子を見るさ」
「恩に着ます」
「じゃあ帰ろう! ランベリオン、送ってもらえる?」
「大丈夫だ」
「ナリユキ悪いね。少し借りるよ」
「もち、OK」
帰る前に少し待ってもらい、従者に用意させておいたマーズベル特製のボトルワインを3本渡した。3人は凄く喜んでくれて、ルミエールに至ってはハグをしてきた。おい、俺男だぞ。
ルミエールはあれだな。完全に犬系男子だな。俺達の世界にいたら絶対モテモテだろ。べらぼうに明るいしな。
ワインを渡した後、3人はランベリオンに乗ってカーネル王国に帰還した。
何かめちゃくちゃ濃い2日間だったな。
俺は勿論パンは食べていないから、ルミエールはもの凄く不思議そうにしていた。まあ別にパンが嫌いな訳では無いんだけどな。
その後のコーヒータイムを楽しみながら、今後どうするかをルミエールや、クロノスさん、ルイゼンバーンさんを入れて議論を展開した。
「アードルハイム帝国って実際どんな国だよ」
「あそこに行く人は凄く少ないからね。実際現状どんな感じなのかは分からないよ」
「それは困ったな――。よし偵察するか!」
「――え? それは危険だって!」
ルミエールは席から立ってテーブルをバンと叩いたので、皆はティーカップを押さえていた。いや、なんかシュールなんだけど。
「ギルドに頼む。ちょうどここにルイゼンバーンさんいるし」
「いきなりだな。私が行くことはできないぞ? それに調査といえ、どのような調査だ? そもそもアードルハイム帝国に関する依頼は人気が無い」
「危険だからですか?」
「ナリユキ殿――」
なんかめちゃくちゃむずがゆそうな顔しているけどなんだ?
「何ですか?」
「ナリユキ殿は国主。そしてカーネル王とは対等な関係。そんな君が私やクロノスに対してへりくだる必要は無い。何か背中が痒いのだ。楽に話してはくれぬか?」
何だ。そういうことか。
「じゃあこんな感じで行くよ」
「助かる。で、話を戻すと危険だからだ。もし、スパイなんてしていることがバレたら死んだほうがマシと思えるような拷問に合うからな。アードルハイム帝国は市民ですら怯えており、何か不審な動きがあれば皇帝に連絡が届く仕組みになっている。並大抵の奴は行かないんだ」
「まあ我でも行きたくないしな」
――。ランベリオンでも行きたくないのかよ。
「でもまあ皆が皆行かないわけでは無いでしょ? だから、得られた情報によって報酬をランクアップさせる。最低でも1人あたり金貨1枚は渡すつもりだ。上限は10枚まで」
「成程な。でも情報の確認はどうするのだ? 虚偽報告の場合もあるだろ」
「これを使う」
そう言って俺はある物を出した。
「ボールペンですか?」
「違うよ。ほらミクちゃんならこれ何となく分かるんじゃないか?」
俺はミクちゃんにそれを渡すと、ミクちゃんは首を傾げながら「レンズ?」と呟いた。
そして数秒考えると、手をポンと叩いて「成程! それならいける!」と言っていた。
「どういうことだい? 説明してくれるかな?」
「これはボールペン型のカメラです」
「カメラ?」
ミクちゃんの説明に、俺以外全員首を傾げていた。どうやらランベリオンも知らないようだ。
「カメラというのは、人間の眼の水晶体のような役目を果たす、人口レンズのアーティファクトです。しかもこれは、声と映像が記録できます」
ミクちゃんの説明で、全員が「凄い代物だ」と感心していたので、見事に全員にどういう物なのか認知されたようだ。
いや、ちょくちょく思うけど頭良いよな。その人に合ったワードセンスでちゃんと説明ができる。部下に置いて社会人をスキルを磨いていく姿を少し見たかった気もする。
「それを冒険者に持たせて調査をさせ、帰還してきたときにナリユキ殿がそれを見て報酬を判断するという訳だな?」
「そういうこと!」
「まあ受注する人は絞った方がいいですね。調査といえどSランク依頼にしたほうが良さそうですね。生半可な実力の持ち主じゃ、何かあったとき武力行使ですぐに制圧されてしまうでしょう」
クロノスの意見に、ランベリオンもルミエールも頷いていた。
「腕のいい冒険者パーティーはいるのか?」
「まあいるのはいるぞ。ただ私と同等レベルの冒険者は、私個人ではいないと思っているが、最近勢いがいいパーティーがあるらしい」
「そうなのか。ボードに貼ってもらうことは可能だよな?」
「勿論だ。ただあまり期待しないでくれ」
「そん時はまた新しい案を考えるさ。最終的に俺が変装して乗り込む」
「却下」
ミクちゃんも含めて全員にそう言われた。え、何かショックなんだけど。
「じゃあ早速書くか」
そう言って俺が紙に書いたのはこのような内容だ。
【調査クエスト】
■依頼人:マーズベル共和国 国主 ナリユキ・タテワキ
■依頼概要:アードルハイム帝国の帝都の調査
■依頼難易度:S級
■報酬:完全成果報酬
正式な受注で1人につき金貨1枚を頭金で支払い
達成条件によって報酬は異なり最大10枚とする。
■達成条件:特になし。
■期間:最低1ヶ月。最大3ヶ月とする。
■注意事項:①1ヶ月以内にクエスト破棄をした場合、契約は無効とする。
②このクエストに関する情報漏洩を禁止する。万が一にも漏洩した場合、何らかの処罰を下す。
■依頼内容:アードルハイム帝国が現在どのような状況かを調査してほしい。詳しいことはマーズベル共和国の中央都市リリアンに来て欲しい。50m程の高い時計台があるのでそれを目印に来て欲しい。その周辺に来れば案内人が私の元まで案内してくれるだろう。
「こんな感じでどうだ?」
俺はそう言ってルイゼンバーンさんに紙を渡すと、ルイゼンバーンさんは「ほうほう」と頷いていた。
「字綺麗だな」
「そうか? そう言ってくれるのは嬉しい」
「特に不備は無さそうだ。金貨1枚だけでも十分な報酬だしな」
「そんなに多いのか。日本円に換算すると10万円だから、正直どうだろって感じなんだけど。行くだけでも危険なのに」
「でも、実際この世界で言うと30万円くらいの価値がありますからね。やっぱり相当な額だと思いますよ」
「やっぱりそうなのか」
「私は結構な好条件だと思いますけどね」
「そうと決まれば、早速帰ろうか! 色々いいモノ見れたしね! ナリユキ頑張ってよ」
「ああ。ありがとう皆、わざわざ来てくれて。ルイゼンバーンさんはクエストと、レンファレンス王国に行くことがあれば、国王やセバスチャンさんに宜しく言っておいてほしい」
「勿論だ。というかまた行く用事があるから言っておくぞ。何なら今度セバスチャン引っ張ってきて、交渉させるぞ」
「気持ちは嬉しいけど、鉱物くらいしかないぞ? 食料とかまだ無理」
「十分だろ。話だけして様子を見るさ」
「恩に着ます」
「じゃあ帰ろう! ランベリオン、送ってもらえる?」
「大丈夫だ」
「ナリユキ悪いね。少し借りるよ」
「もち、OK」
帰る前に少し待ってもらい、従者に用意させておいたマーズベル特製のボトルワインを3本渡した。3人は凄く喜んでくれて、ルミエールに至ってはハグをしてきた。おい、俺男だぞ。
ルミエールはあれだな。完全に犬系男子だな。俺達の世界にいたら絶対モテモテだろ。べらぼうに明るいしな。
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