【電子書籍化決定!】生産性厨が異世界で国造り~授けられた能力は手から何でも出せる能力でした~

天樹 一翔

文字の大きさ
上 下
78 / 597

アードルハイム帝国兵来訪Ⅱ

しおりを挟む
■名前:ジェノーバ・マカロフ
■性別:♂
■種族:人族
■称号:裏世界の王
■勲章:☆
■MP:13,000,000
■強さ又は危険度:S

■パッシブスキル
鋼の体Ⅴ:打撃、斬撃、スキル系の攻撃は、自身へのダメージを95%カットする。
狙撃手Ⅴ:銃を扱っているとき、狙いたい場所に必中する。尚、防衛系のスキルや、ガードをされた場合はこのスキル効果は無効となる。
駆ける者Ⅴ:自身の走力を500%アップする。
鑑定士Ⅴ:対象者のプロフィールやスキルを全て視ることができる。
精神作用無効Ⅴ:あらゆる精神的ダメージを無効にする。
究極の阻害者アルティメット・ジャマー:アクティブスキル、鑑定士の効果を完全に無効化する。

■アクティブスキル
悪の破壊光アビス・ディストラクション:巨大で邪悪なエネルギー光を放つ。
身体向上アップ・バースト:自身の身体能力を向上させる。尚、所有者の実力によって上昇率は異なる。
紅炎放射プロミネンス・バースト:口から紅炎を射出する。
悪魔の分身イビル・アバター:自分の分身体を最大5体まで出すことができる。

■ユニークスキル:復讐の時限爆弾リベンジ・タイムボム:ナノサイズの爆弾を対象に触れる事で体内に埋め込む事ができる。対象への憎しみが強いほど威力が増大する。爆弾は自身のタイミングでいつでも爆発させることができるが、爆破タイミングが早いほど威力が下がる。

■アルティメットスキル:終幕の宴グラウンドゼロ:猛毒が含まれている核爆弾を3発同時発射することできる。効果範囲は、3発合計で着弾地点から20km前後。



 コイツがマカロフ卿か。正直俺からするとガープよりマカロフの方がヤバい気がするんだよな。

「朝早く大人数で押しかけて申し訳ない。単刀直入言うと、ここにフィオナという女性は来なかったかな? この辺りにいるはずなんだ」

 そう言ってきたのはガープだった。今のところは、ルイゼンバーンさんと同じく、オーラがある爺の魔族だ。

「来ていないよ」

 俺がそう言うと5人の兵士が槍を向けて前に出てきた。

「貴様! ガープ様に向かって何という態度だ! 万死に値する!」

 うわあ。面倒くさいなこいつ等。と思っていた時だった。

 バアンと銃声が鳴り響いた。

 前に出てきた5人のうちの1人の兵士を、マカロフ卿が兵士のこめかみに鉛玉を浴びせていた。

「ちっ――。黙ってろ」

 そう言った後にマカロフ卿は葉巻の煙を吹いて続けた。

「ガープ、教育がなっていないじゃないか。この五月蠅うるさはえのせいで荷物が増えてしまった。お前たちもこうなりたくなければ出しゃばった事をするな。いいな?」

 平気で人の命を奪うこのマカロフ卿という男は何なんだ。

「すまない。失礼な態度を取ってしまった。私の顔に免じて許してほしい」

「あんたは人の命を簡単に奪えるんだな。少しやり過ぎじゃないか?」

「貴様転生者だろ? それも国籍は日本だ。だから甘いと言われるんだ」

「そういうアンタはロシア人か?」

「ああそうだ。よく分かっているじゃないか。仲良くはなれなさそうだな」

「それは俺もそうだ」

「少年、少し私と手合わせしてくれないか?」

「いいぜ。武器は何でもいいのか?」

「ああ」

 マカロフ卿が挑発してくるが、あっち側では止める者は誰もいない。いや止められる人間はガープしかいないのだ。他の兵士は怯え、ただ植え付けられた恐怖で支配されているだけだ。

「ナリユキ殿。待った。拙者にやらせてくれないか?」

 そう申し出てきたのはベルゾーグだった。

「お前強いが近接特化の魔物じゃないだろ。刀を持っているようだが、止めておいたほうが身の為だぞ?」

「ナリユキ殿はマーズベル共和国の国主だ。大事があっては困る」

「情報通りだったか。貴様がナリユキ・タテワキだったか。知り合いからマーズベルに国を造るって騒いでいるクレイジーな奴がいると聞いていた。お目にかかれて嬉しいよ」

「そらどうも」

 マカロフ卿はニッと笑みを浮かべると腰からナイフを取り出した。そんな物どこで調達したのか疑問でしかなかった。あの形状は――。

「スペツナズナイフですね」

 ミクちゃんが先に言ってくれた。そうこのナイフは刀身が射出できるナイフで、ゲームではバリスティック・ナイフとして登場していた。だから俺とミクちゃんには分かる。

「お嬢さん、このナイフの形が分かるのか? 日本人で分かるってなら、ミリオタか何かだな?」

 正解だ。それにしても頭がキレるな。何者なんだ。前職は一体――。

「で? やるのか?」

「貴様がそれでいいならな。別に殺し合いをしようって訳ではないし、私は鋼の体のスキルという鉄壁の肉体を持っているので、ダメージを一撃入れた者が勝利ってルールでどうだ?」

「いいだろう」

「来い」

 マカロフ卿の合図でベルゾーグが、刀を両手持ちして斬りかかった。マカロフ卿は煙草を上空へ高く投げた。同時に全身が脱力したかのようなリラックスさが出ていた。

 刀身がそのままマカロフ卿に襲い掛かったと思えば、マカロフ卿は上半身を軽く反らすと、刀がすり抜けるように空振る。本当にほんの少し動いただけだ。

 そして、ベルゾーグの伸びきっている腕を、マカロフ卿は左肘を上げて、腕を無力化したと思えば、次の瞬間にはベルゾーグの腹部にはスペツナズナイフが突き刺さっていた。

「終わりだな。私の勝ちだ」

 マカロフ卿はそう言って落ちてきた葉巻をキャッチして再び吸い始めた。

「ベルゾーグさん大丈夫ですか?」

 ミクちゃんはそう言ってベルゾーグに駆け寄り回復ヒールを開始した。

「変わった動きだったな」

 ランベリオンの台詞に同意見だ。そしてあれは恐らく――。

「マカロフ卿。さっきのはもしかしてシステマっていう近接戦闘技術じゃないのか? もしかして元軍人か?」

 すると、マカロフ卿は目を大きく見開くなり驚いていた。

「物知りな日本人だな。まさかアジア人の若い青年がシステマを知っているのは、ロシア人として誇らしいよ。私は元反乱軍のリーダーで、スペツナズの特殊部隊に所属していた元軍人。合点がいっただろ?」


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。 *ちょっとネタばれ 水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!! *11月にHOTランキング一位獲得しました。 *なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。 *パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

放置された公爵令嬢が幸せになるまで

こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉

陣ノ内猫子
ファンタジー
 神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。  お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。  チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO! ーーーーーーーーー  これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。  ご都合主義、あるかもしれません。  一話一話が短いです。  週一回を目標に投稿したと思います。  面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。  誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。  感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)  

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...