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建国Ⅱ
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ナリユキさんは早速以前作っていた家にベリトさんを住まわせることにした。好き使っていいぞって言ったら、ベリトさんはめちゃくちゃ喜んでいた。
「ナリユキ様。嬉しいのですが、ここまで立派な家を本当に頂いて宜しいのでしょうか?」
「勿論。まあ俺達は屋敷に住むから何かあったときに飛んでこれるように準備はしておけよ? あと、何か欲しい家具とかあったら教えてくれ。できればイラスト付きがいいな。それだとベリトの理想の家具を出せるから」
「滅相もございません。有難き幸せ」
ベリトさんはそう言って、ナリユキさんの前で膝をついた。う~ん。凄い変わりよう。確かに、ナリユキさんの価値観もぶっ飛んでいたから面白いから、ナリユキさん風に言うと、ベリトさんはパラダイムシフトを起こしたわけだ。だから、ベリトさんのなかではナリユキさんの事が神様に思えているのかもしれない。まあ私も、抱えたいた悩みを吹き飛ばしてくれたら、感謝でしかないし、この人についていきたいって思う気持ちはものすごく分かる。
「ナリユキさん。家の大きさどれくらいにしますか?」
「そうだな。とりあえず5,000坪くらいの屋敷にするか」
「きゅ――急に大きいですね」
「温泉とかも造りたいからな。ルイゼンバーンさんが連れてきた女性達も一緒に住むなら、温泉もあったほうがいいだろ」
「掘り当てるんですか?」
「まあな。しかし、俺とミクちゃん、ランベリオン、ノア、ベリトにはそのスキルが備わっていない。だからミーシャに頼む。アイツは掘削のスキルを持っているからな。ミーシャ」
「はい。ご主人様」
「その呼び方止めてくれない?」
「私達のなかでは、ナリユキ様のことをご主人様とお呼びすることに決まりましたので」
「――まあいい。スキルを持っている者は源泉を掘り起こすんだ」
「はい!」
「我とミク殿は何をしていたら良い?」
「とりあえず森妖精に会いに行くか。ノア」
「何?」
魔物使いを使い、森の魔物を従えているノア君。狼のような魔物、虎のような魔物、グァイアスのような怪鳥など、豊富な魔物を従えていた。う~ん。めちゃくちゃ自由。
「お前、めちゃくちゃ自由だな。目を離している隙に何してんだよ」
「誰も相手にしてくれないからね。ねえ。いいでしょ? どうせこの辺りに住むところ作るんだったらこの子達も一緒に住もうよ」
「まあ勿論だ。あとで施設造ってやる」
「で、どっか行くの?」
「俺とミクちゃんとランベリオンで 森妖精に会ってくるから、ベリトとここにいてくれ」
「ナリユキさん。私はここにいたほうがいいと思うんですけど。何なら食料を調達しておこうかなと思っています」
「――そうだな。じゃあ頼む」
「お任せあれ」
私がそう言うと、ナリユキさんとランベリオンさんはこの場を去って行った。森妖精か~。凄く綺麗なお姉さんが来るんだよね? 早く見たい……。そして胸に埋もれたい。何なら触ることもできるかな?
とりあえず村の皆の食料を確保しないといけないな。ナリユキさんに食料調達を打診したのは、私は体が鈍らないように適度な運動という戦闘をしておきたいからだ。
「手が空いている皆さんは私についてきてください。食料を確保しに行きましょう!」
「でも、武器は無いですよ?」
そうくると思っていた。ナリユキさんがいなくても、ベリトさんの悪魔錬金術で武器を生成することができる。
「ベリトさん、武器を造ってもらってもいいですか?」
「ええ。勿論ですともミク様」
ベリトはニコっと微笑んで応じてくれた。別にそれほど生成する必要は無かったのに、槍、剣、刀、銃などの武器を沢山造ってくれた。レイドラムのところにいた経験もあってか、本来から知っていたのかは分からないけれど、ナリユキさんがいつも出しているような、アサルトライフル、ライトマシンガン、リボルバー、スナイパーライフルなど種類は豊富だった。
「凄いですね」
「しかし、私達は戦闘経験無い者がほとんどですよ?」
「それは私も思っておりました」
ベリトさんが申し訳なそうに頭を下げながら言ってきた。私が得意気な顔を見せると、ベリトさん含めて怪訝な表情を浮かべていた。
「私には 強化のスキルがあるから大丈夫ですよ。この近辺でするので、ノア君が従えている魔物を見る限り、私の強化さえついていれば問題ありません」
私が手を右から左に振ると、ベリトさんも含めた近くにいる皆に強化をかけた。身体向上まではいかないけれど、天使の加護は、周囲の味方に150%の身体能力向上を与えることができる。
「おお~」
「凄いです。力がみなぎります!」
皆はそう言って喜んでくれている。各々武器を持って戦闘態勢だ。
「スキルの持続時間は30分です。それまでに魔物を狩って食料調達しましょう!」
「はい!」
「ベリトさんはここでノア君と皆を見守っていて下さい」
「いいのですか? ミク様が行かずとも私にお任せいただければ」
「身体動かしておきたいのでいいんですよ。カルベリアツリーのダンジョンに潜っていた時は毎日戦っていましたからね。だからじっとしているの変な感じなんですよ」
「そうでしたか。お気をつけてください」
「ありがとうございます」
私はベリトさんにそう声をかけた後、皆と森の中に潜った。
「ナリユキ様。嬉しいのですが、ここまで立派な家を本当に頂いて宜しいのでしょうか?」
「勿論。まあ俺達は屋敷に住むから何かあったときに飛んでこれるように準備はしておけよ? あと、何か欲しい家具とかあったら教えてくれ。できればイラスト付きがいいな。それだとベリトの理想の家具を出せるから」
「滅相もございません。有難き幸せ」
ベリトさんはそう言って、ナリユキさんの前で膝をついた。う~ん。凄い変わりよう。確かに、ナリユキさんの価値観もぶっ飛んでいたから面白いから、ナリユキさん風に言うと、ベリトさんはパラダイムシフトを起こしたわけだ。だから、ベリトさんのなかではナリユキさんの事が神様に思えているのかもしれない。まあ私も、抱えたいた悩みを吹き飛ばしてくれたら、感謝でしかないし、この人についていきたいって思う気持ちはものすごく分かる。
「ナリユキさん。家の大きさどれくらいにしますか?」
「そうだな。とりあえず5,000坪くらいの屋敷にするか」
「きゅ――急に大きいですね」
「温泉とかも造りたいからな。ルイゼンバーンさんが連れてきた女性達も一緒に住むなら、温泉もあったほうがいいだろ」
「掘り当てるんですか?」
「まあな。しかし、俺とミクちゃん、ランベリオン、ノア、ベリトにはそのスキルが備わっていない。だからミーシャに頼む。アイツは掘削のスキルを持っているからな。ミーシャ」
「はい。ご主人様」
「その呼び方止めてくれない?」
「私達のなかでは、ナリユキ様のことをご主人様とお呼びすることに決まりましたので」
「――まあいい。スキルを持っている者は源泉を掘り起こすんだ」
「はい!」
「我とミク殿は何をしていたら良い?」
「とりあえず森妖精に会いに行くか。ノア」
「何?」
魔物使いを使い、森の魔物を従えているノア君。狼のような魔物、虎のような魔物、グァイアスのような怪鳥など、豊富な魔物を従えていた。う~ん。めちゃくちゃ自由。
「お前、めちゃくちゃ自由だな。目を離している隙に何してんだよ」
「誰も相手にしてくれないからね。ねえ。いいでしょ? どうせこの辺りに住むところ作るんだったらこの子達も一緒に住もうよ」
「まあ勿論だ。あとで施設造ってやる」
「で、どっか行くの?」
「俺とミクちゃんとランベリオンで 森妖精に会ってくるから、ベリトとここにいてくれ」
「ナリユキさん。私はここにいたほうがいいと思うんですけど。何なら食料を調達しておこうかなと思っています」
「――そうだな。じゃあ頼む」
「お任せあれ」
私がそう言うと、ナリユキさんとランベリオンさんはこの場を去って行った。森妖精か~。凄く綺麗なお姉さんが来るんだよね? 早く見たい……。そして胸に埋もれたい。何なら触ることもできるかな?
とりあえず村の皆の食料を確保しないといけないな。ナリユキさんに食料調達を打診したのは、私は体が鈍らないように適度な運動という戦闘をしておきたいからだ。
「手が空いている皆さんは私についてきてください。食料を確保しに行きましょう!」
「でも、武器は無いですよ?」
そうくると思っていた。ナリユキさんがいなくても、ベリトさんの悪魔錬金術で武器を生成することができる。
「ベリトさん、武器を造ってもらってもいいですか?」
「ええ。勿論ですともミク様」
ベリトはニコっと微笑んで応じてくれた。別にそれほど生成する必要は無かったのに、槍、剣、刀、銃などの武器を沢山造ってくれた。レイドラムのところにいた経験もあってか、本来から知っていたのかは分からないけれど、ナリユキさんがいつも出しているような、アサルトライフル、ライトマシンガン、リボルバー、スナイパーライフルなど種類は豊富だった。
「凄いですね」
「しかし、私達は戦闘経験無い者がほとんどですよ?」
「それは私も思っておりました」
ベリトさんが申し訳なそうに頭を下げながら言ってきた。私が得意気な顔を見せると、ベリトさん含めて怪訝な表情を浮かべていた。
「私には 強化のスキルがあるから大丈夫ですよ。この近辺でするので、ノア君が従えている魔物を見る限り、私の強化さえついていれば問題ありません」
私が手を右から左に振ると、ベリトさんも含めた近くにいる皆に強化をかけた。身体向上まではいかないけれど、天使の加護は、周囲の味方に150%の身体能力向上を与えることができる。
「おお~」
「凄いです。力がみなぎります!」
皆はそう言って喜んでくれている。各々武器を持って戦闘態勢だ。
「スキルの持続時間は30分です。それまでに魔物を狩って食料調達しましょう!」
「はい!」
「ベリトさんはここでノア君と皆を見守っていて下さい」
「いいのですか? ミク様が行かずとも私にお任せいただければ」
「身体動かしておきたいのでいいんですよ。カルベリアツリーのダンジョンに潜っていた時は毎日戦っていましたからね。だからじっとしているの変な感じなんですよ」
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「ありがとうございます」
私はベリトさんにそう声をかけた後、皆と森の中に潜った。
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