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彼女は媚薬効果のある飲み物を飲まされて感度が高くなっており、
特に乳房と陰核に塗られた軟膏からは催淫剤が大量に分泌され、
意識を失う直前まで快感に襲われ続けていたのだった。
そんな中での目覚めなのだが、すぐにまた新しい刺激が加わり、再び彼女を襲う。
どうやら寝ぼけた状態で犯されていたらしく、相手は今まさに射精しようとしていた。
そこで彼女は素早く体勢を入れ替えると、今度は相手を逆に押し倒すと馬乗りになって、
両手を押さえつけて抵抗できないようにしてやった。
それから相手の耳を甘噛みしつつ、突起をつまんで虐めた。
そして舌を耳に這わせると、わざと音を立てて吸ったり、唾を吐いたりした。その度に相手が体を震わせる。
やがて彼女が離れようとしたとき、相手の手が背中に回る。そして抱きしめてきた。
キスされると思った彼女は一瞬驚くものの、やはり悪い気はしなかった。
だが、次の刹那。突然腹部に強烈な痛みを感じ、思わず体が硬直する。
まさか……と彼女が思ったときにはすでに遅かった。
体内に彼の欲望の一部が解き放たれようとしていた。
その行為に対して驚きながらもなんとか堪えようとしたが、結局耐え切れずにその場に崩れ落ちてしまった。
「夫の所へ帰りたいのならもっと俺達の事を楽しませろよ」
「そんな事言われても……私はただの悪役令嬢なんですよ。無理ですよ」
「だったらお前の夫には諦めてもらえば良いだけの話だろうがよ」
確かにこの人はそうかもしれないけどでも私が嫌なの。
お願い。許して。なんでもするから。そう心の中で呟いても何も変わらない。
このままでは何をされてしまうのか分からない。
その時だったのよ。彼が助けてくれたのは……!!
僕はエリザベッタの手を引きその場から離れる事に成功した。
「はぁはぁ……ここまで来ればいいかな」
やっと落ち着いた所で僕はエリザベッタに声をかける事にしたんだけどどう言えば
いいんだろうかこれ……よしっ決めた!
「あのエリザベッタ」
僕にはこういう時にかける言葉が思いつかないんだよね……一応色々考えてみたけど
やっぱりシンプルが一番かなと思って直接訊ねる事にしたんだ。
「エリザベッタってトラブル体質だよな」
するとエリザベッタはキョトンとした顔で首を傾げている。そりゃそうか。訳分からなかったと思うしね。
それでも一応説明をしてあげることにした。
というわけでまずは事情を説明した後に彼女の身の上について語られたのだけど、その内容は驚くべきものだった。
なんとこの国の悪役令嬢様は元娼婦だったらしい。
それ故か王宮内で彼女を悪くいう人間はほぼ皆無でむしろ皆彼女に惚れていたらしい。
僕はそれがどうしても信じられなかった。だってさ普通に考えれば王妃になんかならないだろって思うし。
ただ本人いわく性格が良いとかそういうのではなく単に自分よりも美しい女性には興味がなかっただけなのでは
と言っているがそれが本当かどうかは分からないけどね……というより正直疑っているところは
あるけれどまあそれは置いておくとして、何故そこまで頑ななまでに否定したいかといえば理由がある。
それは僕の過去に起因するものでエリザベッタの容姿が僕の好みそのものだったということだ……つまり僕の魂が
求めてしまっていたのである。
正直今まで好きになった女性は美形と呼べる人達が多かったので別におかしいとは思わなかったんだけどさ。
特に乳房と陰核に塗られた軟膏からは催淫剤が大量に分泌され、
意識を失う直前まで快感に襲われ続けていたのだった。
そんな中での目覚めなのだが、すぐにまた新しい刺激が加わり、再び彼女を襲う。
どうやら寝ぼけた状態で犯されていたらしく、相手は今まさに射精しようとしていた。
そこで彼女は素早く体勢を入れ替えると、今度は相手を逆に押し倒すと馬乗りになって、
両手を押さえつけて抵抗できないようにしてやった。
それから相手の耳を甘噛みしつつ、突起をつまんで虐めた。
そして舌を耳に這わせると、わざと音を立てて吸ったり、唾を吐いたりした。その度に相手が体を震わせる。
やがて彼女が離れようとしたとき、相手の手が背中に回る。そして抱きしめてきた。
キスされると思った彼女は一瞬驚くものの、やはり悪い気はしなかった。
だが、次の刹那。突然腹部に強烈な痛みを感じ、思わず体が硬直する。
まさか……と彼女が思ったときにはすでに遅かった。
体内に彼の欲望の一部が解き放たれようとしていた。
その行為に対して驚きながらもなんとか堪えようとしたが、結局耐え切れずにその場に崩れ落ちてしまった。
「夫の所へ帰りたいのならもっと俺達の事を楽しませろよ」
「そんな事言われても……私はただの悪役令嬢なんですよ。無理ですよ」
「だったらお前の夫には諦めてもらえば良いだけの話だろうがよ」
確かにこの人はそうかもしれないけどでも私が嫌なの。
お願い。許して。なんでもするから。そう心の中で呟いても何も変わらない。
このままでは何をされてしまうのか分からない。
その時だったのよ。彼が助けてくれたのは……!!
僕はエリザベッタの手を引きその場から離れる事に成功した。
「はぁはぁ……ここまで来ればいいかな」
やっと落ち着いた所で僕はエリザベッタに声をかける事にしたんだけどどう言えば
いいんだろうかこれ……よしっ決めた!
「あのエリザベッタ」
僕にはこういう時にかける言葉が思いつかないんだよね……一応色々考えてみたけど
やっぱりシンプルが一番かなと思って直接訊ねる事にしたんだ。
「エリザベッタってトラブル体質だよな」
するとエリザベッタはキョトンとした顔で首を傾げている。そりゃそうか。訳分からなかったと思うしね。
それでも一応説明をしてあげることにした。
というわけでまずは事情を説明した後に彼女の身の上について語られたのだけど、その内容は驚くべきものだった。
なんとこの国の悪役令嬢様は元娼婦だったらしい。
それ故か王宮内で彼女を悪くいう人間はほぼ皆無でむしろ皆彼女に惚れていたらしい。
僕はそれがどうしても信じられなかった。だってさ普通に考えれば王妃になんかならないだろって思うし。
ただ本人いわく性格が良いとかそういうのではなく単に自分よりも美しい女性には興味がなかっただけなのでは
と言っているがそれが本当かどうかは分からないけどね……というより正直疑っているところは
あるけれどまあそれは置いておくとして、何故そこまで頑ななまでに否定したいかといえば理由がある。
それは僕の過去に起因するものでエリザベッタの容姿が僕の好みそのものだったということだ……つまり僕の魂が
求めてしまっていたのである。
正直今まで好きになった女性は美形と呼べる人達が多かったので別におかしいとは思わなかったんだけどさ。
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