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「まだ駄目ですよ、これからもっと可愛がってあげますから」
そう言うと一気に根元近くまで飲み込み、喉の奥で締め付けられ、舌で裏スジをなぞられる。
快楽から逃れようと必死にもがくが逃れられない。むしろ動けば動くほど深く潜り込み更なる悦びをもたらすだけだった。
彼女の鼻先で陰毛が揺れ、むず痒さに悶える俺の姿が見えたところで限界に達してしまった。
射精している最中も彼女が強く吸い上げてくるため、なかなか終わらない上に断続的に何度も噴き出してしまっていて恥ずかしくなる。
「可愛いわ、でもまだ残ってるみたいね、全部搾ってあげるからもう少しだけ我慢していてね」
そう言って俺を横たえた後再び挿入するエリザベッタ。彼女は対面座位の体勢で再び抽送を開始し、俺はされるがままになっていた。彼女の柔肉が俺のをキュウウッときつく抱擁し搾り出そうと動き、我慢が利かない俺も本能に身を任せ
二度目の射精を行った。
一度達したことで余裕が生まれ、エリザベッタに問いかけることに成功したのだが俺の予想に反し彼女はまだ平気だという。ならば望み通りにしてくれることを期待し俺は黙って受け入れることにした。
「あっ♡」
彼女は自分の一番良いところを的確に当ててきていた。
それに反応すると嬉しかったのか、得意気に同じところを突いてくる。
正直とても気持ちが良い。自分でしていたときの何十倍もの気持ち良さだ このまま果ててしまいそうな勢いだったので、 彼女に待ったをかけることにしたのだが、 その瞬間ずるりという生々しい音が聞こえてくると、 今まで以上に硬く大きく脈打つものが内壁を容赦なく蹂躙し始める。
いきなりのことであったので、為す術も無く翻弄されるばかりであり、 既に体から力が抜けた状態であることもあって抵抗できなくなっていた。
「こんなに大きくなるなんて驚きましたわ」
「大丈夫、私に任せれば絶対に優しくしますから」
エリザベッタは俺の上に跨った状態で見下ろし、蕩けた眼差しを向けて来ていたが、不意に膝立ちになると股を大きく開きながら秘部を見せつけるように両手で左右に開いていった。ピンクの花から、濃い桃色の粘膜が見え、白い花片に彩られ、そこが生き物のようにひくりと動いているのを見てごくりと唾を飲み込んだ。
エリザベッタは俺の反応を楽しんでいるらしく、 うっとりとしながら俺のものを握っていて、時折口づけしたりしていたが、
「もう、欲しくて堪らないから……」
と言って立ち上がりベッドの中央へ向かい自ら寝転がり脚を広げた。そして、
「ここに貴方のモノを入れて欲しいの、来て下さい」
と涙ぐみながら言った。
待ちきれずにいるのは当然俺も同じであったので素早く服を脱ぎ捨て覆い被さろうとすると、 そこでまたしても制止が入る。今度は何だと言うのだろうと抗議したくなったが、 その要望とやらがあまりに奇抜且つ淫猥なものであったものだからつい笑ってしまった。
果たしてその要求を叶えようとすると途端に恥ずかしがってしまったので 意地悪したくなり聞いてみた。
「どうしてほしい」
と。彼女がして欲しいことを直接言葉で聞きたかったのだ。
頬を赤らめたエリザベッタはその可愛らしい唇を開くとこう答えてくれた。
「キス、して……ほしい」
消え入りそうにか細い声でお願いされ、
そのままの姿勢でエリザベッタを
抱き寄せる。柔らかさと温かさ、ふわりと香って来る優しい匂い。
「エリザベッタ」
名を呼べばこくりと小さく肯いた。顔を寄せ合ってそのまま口付ける。軽く触れ合わせるだけのもので終わらせようとしたら物足りなかったようで、エリザベッタの方からも求めてくれる。応じてこちらも絡め合わせてゆく。
口内に進入させ、そのまま弄んでやった。上顎の裏を重点的に攻め、エリザベッタの好きな場所を刺激してやる。同時に、片手で乳房を揉みしだきもう片方の手で下着越しではあるが尻を撫で回し、太腿に触れている。エリザベッダはとても敏感で全身どこ触っても感じるくらいなので、
「エリザベッタ、すごい濡れているよ、期待してくれていたんだな嬉しいぞ。ほれこのように少し押しただけで指が沈むほど柔らかいのに張りもある……ほんとうに綺麗だよエリザベッタはいつまでも見ていたいくらいだがそれよりも早く繋がりたいからそろそろ頂くとしよう。では挿れるとするか」
エリザベッタの両の足首を掴み持ち上げてから折り曲げて両肩に乗っからせ、恥部を露にさせると躊躇なく最奥目指して己のものを貫いてゆく。充分すぎるほど潤っていたそこはすんなりと侵入を許し 根元まで迎え入れてくれている。
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