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「こういう事は普通男の人の方がするんじゃないんですかね?」
と尋ねてみると、 笑顔を浮かべたまま返ってきた答えはかなり
衝撃的なものであって……。
そういうことであればと任せることにしよう。確かに逆の立場に立って考えてみれば嫌になるだろうから素直に従うとしようじゃないか。幸いにして下ごしらえは全て終っていたとのことなのであとは調理していくだけだったらしい。その話を聞いた上で出来上がった料理を運んでもらい食べることにしたがどれを食べてみても絶品と言えるレベルのもので驚く程美味しかった。料理人の方にとても感謝したい気持ちになったのはいうまでも無い。そうやって食事を堪能したあと、
「旦那様」
という言葉に続いて思い切ってキスを求めてきたので応じることにする。
それからしばらくの間はお互い抱き合って温もりを伝え合うようにして過ごした。その後でベッドに移動すると自然の流れで営む事になる。相変わらずその光景は官能的で、つい欲情してしまったのだが彼女には筒抜けとなっていた。そうして求められたのならば応えなければならないので正常位で頑張っているうちに、いつしか中出しをしていた。しかしエリザベッタはそれで終わりだとは思っていなかったらしいのだがまだまだ元気だったのでもう一戦頼む。そこからは何回戦かを連続でこなしていく内に意識を失っていき目が覚めた時には空は白み始めていた。
「おはようございます旦那様」
「おはよう」
お互いに挨拶を交わした後で身支度を整えることになる。その際 何故か着衣について指示された。
要するにあれを着て欲しいということである。よく理解できなかったものの 言われた通りに衣服を取りに行くとどう見ても女性物の衣類一式である。
何かの儀式に使うものだろうかと思っていたりすると背後から現れた彼女がスカート部分を掴んで広げるような真似をしてみせる。その姿が妙に艶っぽい。
そのまま見せつけてくる。
「そのメイド服を着て下さいね。私の専属奴隷としての証です」
耳打ちされると何とも言えない気分になってしまい、
「その辺にいる貴族の女と遊べなくないか」
と言ってみる。
すると
「遊びませんよ。私だけの物にするためなのですから」
と答えられた。
その言葉の意味するものを理解するまでには少々時間が掛かったが要するに俺のことを 独り占めにしたくてたまらないという心境になっているわけか。
成るほどな。
それを聞き出す為にわざわざこのような手段を取るとは恐れ入るぜ。
しかしながらここで迂闊なことを口にする事はできない。
そのつもりで接していかなければ面倒なことになりかねないからだ。
とりあえず今は大人しく従っておくべきだと判断した。
このままいくと完全に言いなりになりそうである。
「じゃあ着替えてきますのでそこで待っていてくださいまし」
と言い残していった彼女が廊下へと姿を消した後に用意されていたものを順番に着用して行った。どれもサイズがぴったりなのは恐らく 何処かに隠しカメラでも仕掛けてあるに違いない。いずれボロを出すつもりがあるから問題は無いにしても念には念を入れておく必要がある。ただでさえ相手に主導権を持たれっぱなしなのだからそこのところを忘れてはいけないのだ。
(あのメイドさんは
とても可愛い人でした)
普段とは違う服装で佇んでいた時に出会った女性の顔を思い出すと笑みが溢れて来たりする。まさかその翌日にあんなことになるなんて思ってはいなかったし今でも不思議な感覚で一杯だといえる。
と尋ねてみると、 笑顔を浮かべたまま返ってきた答えはかなり
衝撃的なものであって……。
そういうことであればと任せることにしよう。確かに逆の立場に立って考えてみれば嫌になるだろうから素直に従うとしようじゃないか。幸いにして下ごしらえは全て終っていたとのことなのであとは調理していくだけだったらしい。その話を聞いた上で出来上がった料理を運んでもらい食べることにしたがどれを食べてみても絶品と言えるレベルのもので驚く程美味しかった。料理人の方にとても感謝したい気持ちになったのはいうまでも無い。そうやって食事を堪能したあと、
「旦那様」
という言葉に続いて思い切ってキスを求めてきたので応じることにする。
それからしばらくの間はお互い抱き合って温もりを伝え合うようにして過ごした。その後でベッドに移動すると自然の流れで営む事になる。相変わらずその光景は官能的で、つい欲情してしまったのだが彼女には筒抜けとなっていた。そうして求められたのならば応えなければならないので正常位で頑張っているうちに、いつしか中出しをしていた。しかしエリザベッタはそれで終わりだとは思っていなかったらしいのだがまだまだ元気だったのでもう一戦頼む。そこからは何回戦かを連続でこなしていく内に意識を失っていき目が覚めた時には空は白み始めていた。
「おはようございます旦那様」
「おはよう」
お互いに挨拶を交わした後で身支度を整えることになる。その際 何故か着衣について指示された。
要するにあれを着て欲しいということである。よく理解できなかったものの 言われた通りに衣服を取りに行くとどう見ても女性物の衣類一式である。
何かの儀式に使うものだろうかと思っていたりすると背後から現れた彼女がスカート部分を掴んで広げるような真似をしてみせる。その姿が妙に艶っぽい。
そのまま見せつけてくる。
「そのメイド服を着て下さいね。私の専属奴隷としての証です」
耳打ちされると何とも言えない気分になってしまい、
「その辺にいる貴族の女と遊べなくないか」
と言ってみる。
すると
「遊びませんよ。私だけの物にするためなのですから」
と答えられた。
その言葉の意味するものを理解するまでには少々時間が掛かったが要するに俺のことを 独り占めにしたくてたまらないという心境になっているわけか。
成るほどな。
それを聞き出す為にわざわざこのような手段を取るとは恐れ入るぜ。
しかしながらここで迂闊なことを口にする事はできない。
そのつもりで接していかなければ面倒なことになりかねないからだ。
とりあえず今は大人しく従っておくべきだと判断した。
このままいくと完全に言いなりになりそうである。
「じゃあ着替えてきますのでそこで待っていてくださいまし」
と言い残していった彼女が廊下へと姿を消した後に用意されていたものを順番に着用して行った。どれもサイズがぴったりなのは恐らく 何処かに隠しカメラでも仕掛けてあるに違いない。いずれボロを出すつもりがあるから問題は無いにしても念には念を入れておく必要がある。ただでさえ相手に主導権を持たれっぱなしなのだからそこのところを忘れてはいけないのだ。
(あのメイドさんは
とても可愛い人でした)
普段とは違う服装で佇んでいた時に出会った女性の顔を思い出すと笑みが溢れて来たりする。まさかその翌日にあんなことになるなんて思ってはいなかったし今でも不思議な感覚で一杯だといえる。
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