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そんな彼女と寝るのは幸せな一時でもあると同時に、安らぎの時間でもあったりする。ただ単に快楽を得るためだけの性交をするよりも精神的に満たされるという事なのかもしれない。
翌日の夜、改めて部屋を訪ねてみると既に起きていて部屋の掃除をしていたり風呂に入っているなどしていて意外にもテキパキとした印象を受けた。その後は普通に接していただけだと思うのだがエリザベッタの動きが全て俺に対して好意的なモノとなっており、常に目線が合っている状態に思えた。その状態が何を意味しているかというと夕食時に出された料理に対しても顕著な違いが出たようだ。前日までは明らかに好物を優先しておりその他のものは殆ど口にしないといった状況だったのにも関わらず最近はバランス良く食べていて味覚が変わったようだというのが見て取れる。
「お前、ちゃんと食事も取るようになって偉いな」
何気にそんな声を掛けたところ急に泣き出してしまい抱きついてくる。
「どうしたんだよ」
取り敢えず落ち着かせるために頭を撫でている間にどうにかして理由を聞き出した。どうやらあの日に子供ができたらしくて昨夜はそのことについて 話し込んでいたのが原因のようであった。
流石にそこまで言われてしまうと言い出せないというのも理解できなくもないのだから 黙って話を聞くことにした。
「それでですね……赤ちゃんが欲しいんです」
そんなストレート過ぎる台詞が飛んで来た為に心臓が跳ね上がった気がした。確かに子供を欲しがっていたとは聞いていたけれど実際に求められたら何とも言えない気持ちになるものである。そこで一度ベッドに移動させてもらった後は膝の上に向かい合わせにして座り込んでいる彼女の乳房に吸い付いてみることにした。授乳中だから吸えないと思っていたのに全く逆の効果が出ていて俺は驚きを隠せない状態である。当然のように母乳が出てきた為に飲み下していくと妙に美味しい。この世にこんな飲み物が存在しているのかと思える程に甘ったるい匂いが鼻腔を抜けていき癖になってしまいそうだ。
「乳房好きなのね」
そう言われた後に何度も強く吸うと嬉しかったのであろうか。何と彼女はおもむろに自らの下半身へと手を伸ばし始めた。そうしてそこをなぞって行くので見ているとそこは熱を帯びていたのが分かりやすい。暫くするとショーツもずらして本格的に始めてしまいそうになるのでストップを掛けておく。
翌日の夜、改めて部屋を訪ねてみると既に起きていて部屋の掃除をしていたり風呂に入っているなどしていて意外にもテキパキとした印象を受けた。その後は普通に接していただけだと思うのだがエリザベッタの動きが全て俺に対して好意的なモノとなっており、常に目線が合っている状態に思えた。その状態が何を意味しているかというと夕食時に出された料理に対しても顕著な違いが出たようだ。前日までは明らかに好物を優先しておりその他のものは殆ど口にしないといった状況だったのにも関わらず最近はバランス良く食べていて味覚が変わったようだというのが見て取れる。
「お前、ちゃんと食事も取るようになって偉いな」
何気にそんな声を掛けたところ急に泣き出してしまい抱きついてくる。
「どうしたんだよ」
取り敢えず落ち着かせるために頭を撫でている間にどうにかして理由を聞き出した。どうやらあの日に子供ができたらしくて昨夜はそのことについて 話し込んでいたのが原因のようであった。
流石にそこまで言われてしまうと言い出せないというのも理解できなくもないのだから 黙って話を聞くことにした。
「それでですね……赤ちゃんが欲しいんです」
そんなストレート過ぎる台詞が飛んで来た為に心臓が跳ね上がった気がした。確かに子供を欲しがっていたとは聞いていたけれど実際に求められたら何とも言えない気持ちになるものである。そこで一度ベッドに移動させてもらった後は膝の上に向かい合わせにして座り込んでいる彼女の乳房に吸い付いてみることにした。授乳中だから吸えないと思っていたのに全く逆の効果が出ていて俺は驚きを隠せない状態である。当然のように母乳が出てきた為に飲み下していくと妙に美味しい。この世にこんな飲み物が存在しているのかと思える程に甘ったるい匂いが鼻腔を抜けていき癖になってしまいそうだ。
「乳房好きなのね」
そう言われた後に何度も強く吸うと嬉しかったのであろうか。何と彼女はおもむろに自らの下半身へと手を伸ばし始めた。そうしてそこをなぞって行くので見ているとそこは熱を帯びていたのが分かりやすい。暫くするとショーツもずらして本格的に始めてしまいそうになるのでストップを掛けておく。
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