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まあ流石にそこまでやるつもりはないけど。あくまでも雰囲気作りの一環だよ。
その後も順調に計画は進んでいきエリザベッタは見事に妊娠した。その後にも妊娠して産まれてくる子供達は全て女の子で容姿も美形揃いだ。ただそんな彼女らを俺はあまり相手にしてやる気は無い。というのもエリザベッタとの会話があまりにも楽しかったので飽きてしまい彼女達への関心を失っていたせいでもある。そのことにエリザベッタが不満を漏らしていたが知ったことではない。どうせお前は俺の子を産んだ後で処分されることになるんだからそれまで楽しんでいれば良いさ。
「そういえば最近面白い玩具を手に入れたんだ」
そう言うと俺は例の器具をエリザベッタに取り付けてみた。どうやら使用方法を知っているようで期待感を露わにしている。早速スイッチを入れると────── ブウゥンと音を立てて動き出す。そしてしばらく経つと突起を伝うようにして白い液体が出てくるのを興味深そうに眺めている。
「母様は幸せそうです。どうか 末永くあの方と添い遂げて下さいね」
その様子を見た幼い娘はそう呟いた。
あれからどれくらいの時が流れただろうか。
「そなたが居なければ私は生きてはいけぬ」
彼はそう囁くと何度も口づけを交わしてくる。
相変わらずとても優しい接吻だった。
あの日、国王陛下のお部屋を訪れてからというもの毎日のように抱かれている。
私の身体は彼の匂いを覚えてしまっているようです。
今では自ら求めてすらいる。
既に私は彼の虜となっている。
そう 彼と結ばれた夜を境に私には変化が訪れた。
彼の女にして貰えたことが何よりも嬉しくて仕方がないの。
以前は夫一筋だった。他の男性と肌を重ね合わせるなど考えもしなかった。
「今日もエリザベッタが一番可愛いよ」
その言葉を聞く度に心は幸福に満たされていた。
夫の事は本当に愛していて、心の安らぎを与えて下さっているとも思っていた。
だからもし妊娠したらしっかりと面倒をみてあげなくてはと思っていたけれど…… そんな気持ちは変わっていく事になる。
彼と出会った事が運命であったのか それとも必然的な巡り合わせなのか。
どちらにせよこの先に待ち受けているのは破滅であろうことは間違いない筈である。
なのに不思議と怖くはなかった。
寧ろ彼との子供が欲しいとさえ思ってしまう。
「ふふっ 良い子だ」
頭を撫でられる。彼はいつだって私を大切にしてくれるから安心して身を委ねている。
今度こそ赤ちゃんが出来たかもしれない。
そうしたら責任を取ってくれますよね。
それから数日の間が過ぎていきやがて私達は無事子供を出産した。元気な男の子。
名前をどうしようかという話になって少し考えてみる事にした。
名前は親からの最初の贈り物だと聞いていたので慎重に考えたいところなんだけど やっぱり子供に良い名前を付けてあげたいな。
候補が幾つか上がる中で最終的に残ったのは エリックという響き。
「エリ」
が入ってるのが良いかもと思って決定した。
どうやら気にいってくれたみたいだ。凄く喜んでくれた。彼がそんな素振りを見せる事は無かったけれど。
子供が生まれてから更に数週間が過ぎた頃 新しい家族が二人増えた。
女の子と男の子が同時に生まれてきて母子共に健康である。
ただでさえ育児に追われている中でこれ以上は増やせないと判断。
子育てをしながら何とかしようと頑張ったけど無理だと判断して断念しました。
「国王陛下!  私を溺愛し調教して下さい」
「ほぉ…… 随分と思い切ったな。よし 来い!」
遂に俺様のモノになった。だが油断はしない。この国の未来を担う人材であることに変わりはないのだからな。
俺はまず徹底的に奴を甘やかすことにした。まずは呼び方を変えさせる。俺の事を今まで通りに呼び捨てで構わない。ただしセックスをしている時はご主人様に切り替えさせないといけない。その方が盛り上がるからだな。
取り敢えず膝枕から始めてみたが反応はなかなか悪くなかったと思う。次にマッサージをしてやった。乳房揉み 尻掴みの定番コースも行ってやった。
「エリザベッタ。綺麗だよ」
耳元で甘い言葉をささやく。顔から火が出るほどに真っ赤になるのが分かった。意外に初々しいところもあるようだ。それから濃厚なディープキス。当然舌を入れさせて貰ったぜ。流石にいきなりぶちこむのは良くないだろうと思ったからな。キスが終わった頃にはすっかり出来上がってしまっていてエロい感じになっていた。どうやら相当な素質の持ち主らしいな。
そんな風に相手を悦ばせていくと同時にこちらの気分を高めつつじっくり開発していったのだ。
「俺のモノを舐めてくれ」
「はい かしこまりました」
そう言うと俺様の下半身へと顔を近づける。そのまま口を開けて股間に吸い付き始める。その姿が実に淫靡で卑猥なので見惚れてしまっていた。当然の如くモノはビンビンに勃起している。こんなところを見られたら恥ずかしくて死んでしまいそうになるが今はそう言う事を考えている場合じゃねぇな。我慢汁が出てしまってるせいで亀頭がヌルヌルになっている。
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