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そしてエリザベッタが目覚めるまでの数時間国王陛下は彼女の寝顔を眺めながら待つことにしたのであった。
「陛下おはようございます。今日もいい天気ですわね」
エリザベッタはそう言いながら国王陛下を起こしにかかる。国王陛下は少し面倒そうだったが渋々起きると
エリザベッタを膝の上に乗せ抱きしめる。エリザベッタは彼の温もりを全身に感じ幸せそうに微笑んだ後
彼に軽く口づけをする。
それを受けて国王陛下は幸せそうな表情でエリザベッタの頬を両手で包み込み深く口づけをした。
そしてしばらくすると二人は口を離す。そしてお互いに頬を赤面させながら見つめ合っていた。
「陛下……その……お慕いしております……」
エリザベッタはそう言って恥ずかしがるが、国王陛下もそれにつられて顔を赤くする。
そして二人はもう一度唇を重ねるのであった。
「へ、陛下……朝ご飯が出来て……います……わ……よ……? きゃー!!」
「おい! 大丈夫か!?」
エリザベッタは突然悲鳴を上げ国王陛下に抱きつく。
国王陛下は心配になってエリザベッタに尋ねた。
エリザベッタは恥ずかしがりながら事情を説明すると彼は安堵の息を吐いた。
「なんだ驚かせるんじゃねぇよエリザベッタ」
そう言われエリザベッタは申し訳なさそうに謝罪した。
それを見た国王陛下は溜息を吐きながらエリザベッタに説教を始めた。
しかし途中で彼女の頭を優しく撫でる。エリザベッタは不思議そうに国王陛下を見つめている。
その様子に彼は小さく笑いかけ言った。
「もう謝らなくていいぜ。悪かったないきなり叫び出しちまって」
それを聞いてエリザベッタは嬉しさの余り泣き出した。
「ごめんなさい。本当にすみませんでした」
国王陛下は慌てると落ち着かせる為に再びエリザベッタの頭を撫でると彼女は安心したように微笑んだ。
それから数分後、エリザベッタが落ち着くと国王陛下は彼女の頭をポンと叩き言う。
「俺はお前を信じてたぜ」
そう言って笑うと彼女は目をウルウルと潤ませて彼を抱き寄せキスをしようとする。
しかし寸でのところで彼女は動きを止めると恥ずかしげに目を逸らすとこう尋ねる。
その様子が可笑しくて思わず吹き出してしまう国王陛下。そんな国王陛下を見てエリザベッタが言う。
「陛下。何か可笑しかったかしら?」
「悪いな、ただ可愛いなって思ったんだよ」
国王陛下の言葉を聞きエリザベッタの顔が再び真っ赤に染まった。
そして彼女は国王陛下をポカポカ殴り始めるが全然痛くないので気にせず国王陛下は続ける。
そして彼女の手を握ると彼女の耳元で優しく囁く。
するとエリザベッタはピクッとして動きを止め、そのまま固まってしまう。
そして国王陛下は言う。
「エリザベッタ、これからずっと一緒だ。死ぬまでお前は俺の側に居てくれよな」
「さてとじゃあそろそろ帰るか」
そう言って帰ろうとするとエリザベッタが腕に引っ付いて来たので一緒に部屋に戻る。
暫くするとエリザベッタは国王陛下の腕から離れる。どうやら着替えるようだ。
そして国王陛下が部屋の外で待機していると暫くしてドアが開かれた。
出てきたエリザベッタは黒い服に身を包んでいた。
「陛下おはようございます。今日もいい天気ですわね」
エリザベッタはそう言いながら国王陛下を起こしにかかる。国王陛下は少し面倒そうだったが渋々起きると
エリザベッタを膝の上に乗せ抱きしめる。エリザベッタは彼の温もりを全身に感じ幸せそうに微笑んだ後
彼に軽く口づけをする。
それを受けて国王陛下は幸せそうな表情でエリザベッタの頬を両手で包み込み深く口づけをした。
そしてしばらくすると二人は口を離す。そしてお互いに頬を赤面させながら見つめ合っていた。
「陛下……その……お慕いしております……」
エリザベッタはそう言って恥ずかしがるが、国王陛下もそれにつられて顔を赤くする。
そして二人はもう一度唇を重ねるのであった。
「へ、陛下……朝ご飯が出来て……います……わ……よ……? きゃー!!」
「おい! 大丈夫か!?」
エリザベッタは突然悲鳴を上げ国王陛下に抱きつく。
国王陛下は心配になってエリザベッタに尋ねた。
エリザベッタは恥ずかしがりながら事情を説明すると彼は安堵の息を吐いた。
「なんだ驚かせるんじゃねぇよエリザベッタ」
そう言われエリザベッタは申し訳なさそうに謝罪した。
それを見た国王陛下は溜息を吐きながらエリザベッタに説教を始めた。
しかし途中で彼女の頭を優しく撫でる。エリザベッタは不思議そうに国王陛下を見つめている。
その様子に彼は小さく笑いかけ言った。
「もう謝らなくていいぜ。悪かったないきなり叫び出しちまって」
それを聞いてエリザベッタは嬉しさの余り泣き出した。
「ごめんなさい。本当にすみませんでした」
国王陛下は慌てると落ち着かせる為に再びエリザベッタの頭を撫でると彼女は安心したように微笑んだ。
それから数分後、エリザベッタが落ち着くと国王陛下は彼女の頭をポンと叩き言う。
「俺はお前を信じてたぜ」
そう言って笑うと彼女は目をウルウルと潤ませて彼を抱き寄せキスをしようとする。
しかし寸でのところで彼女は動きを止めると恥ずかしげに目を逸らすとこう尋ねる。
その様子が可笑しくて思わず吹き出してしまう国王陛下。そんな国王陛下を見てエリザベッタが言う。
「陛下。何か可笑しかったかしら?」
「悪いな、ただ可愛いなって思ったんだよ」
国王陛下の言葉を聞きエリザベッタの顔が再び真っ赤に染まった。
そして彼女は国王陛下をポカポカ殴り始めるが全然痛くないので気にせず国王陛下は続ける。
そして彼女の手を握ると彼女の耳元で優しく囁く。
するとエリザベッタはピクッとして動きを止め、そのまま固まってしまう。
そして国王陛下は言う。
「エリザベッタ、これからずっと一緒だ。死ぬまでお前は俺の側に居てくれよな」
「さてとじゃあそろそろ帰るか」
そう言って帰ろうとするとエリザベッタが腕に引っ付いて来たので一緒に部屋に戻る。
暫くするとエリザベッタは国王陛下の腕から離れる。どうやら着替えるようだ。
そして国王陛下が部屋の外で待機していると暫くしてドアが開かれた。
出てきたエリザベッタは黒い服に身を包んでいた。
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