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「本当にもうっ見境がないんだから、ここってまだ産婦人科でしょう、たまたま他の人がいないから良かったけどね……」
「ごめん、どうしても我慢出来なくてさ」
悪びれる様子もなくそう答えた彼は、私の頭を撫でながら謝罪すると、こちらの顔を覗き込みつつ、こんな事を言ってきました。
「でも、君も悪いんだよ? あんな可愛い顔されたら我慢できるわけないし、それに、あんなに気持ちよさそうな顔してたら、
もっとしてあげたくなるに決まってるじゃないか」
その言葉を聞いて、思わず赤面してしまいながらも、何も言い返せずにいた私を見た彼は、ニヤリと笑うと、
そのまま唇を重ねてきたので、驚いて固まっている間に舌を入れられ、口内を掻き回されたことで、頭が真っ白になった私が、
「んむっ……んっ……ちゅぷっ……」
という艶めかしい声を漏らすことしか出来ないでいると、それを見た彼が、興奮した様子で鼻息を荒くしながら、
より一層深く口付けてくる一方、乳房を揉み始めたことに気が付いた私は、抵抗しようと試みたものの、
上手く力が入らず、結局なす術もなく、彼にされるがままになってしまうのだった。
(どうしよう、このままじゃまた流されちゃう)
そう思った矢先、ようやく解放された私だったが、既に抵抗する気力すら残っていなかったので、大人しくしていると、
再び押し倒されたので、彼はキスしてくるのだった。
「そういう行為をしたいのなら早く帰りましょう、ここでの用は済んでいるのだしね」
「ああ、そうだね、それじゃあ帰ろうか」
そう言いながら、手を差し出してきた彼に対して、その手を取った私だったけれど、次の瞬間、いきなり抱き寄せられたかと思うと、
そのまま唇を奪われてしまいました。
突然の事態に混乱しつつも、何とか逃れようとしましたが、しっかりと抱き締められている上に、後頭部を押さえつけられているので、
全く動けず、その間にも、何度も何度も繰り返しキスをされている内に、すっかり蕩けきってしまった私は、いつの間にか自分から舌を絡めていたらしく、
気付いた時には、完全に息が上がってしまっていたのですが、それでもなお、貪るような激しいキスをしてくる彼の行動に翻弄され続けた結果、
とうとう立っていられなくなった私は、その場に座り込んでしまい、
「おっと、大丈夫か?」
という問いかけに対し、無言で頷いた後、荒い呼吸を繰り返しながら、肩で息をしている私の様子を見て、
心配になったのか、彼がしゃがみ込んで視線を合わせながら、こう尋ねてきたので、それに答える形で、
なんとか呼吸を整えることには成功したものの、 未だに身体の火照りが治まらず、疼いて仕方がないので、
もじもじと太ももを擦り合わせながら、潤んだ瞳で見つめ返した私が、甘えるように擦り寄ると、
それに応えるようにして抱きしめてくれた彼は、優しく頭を撫でてくれた後で、耳元で囁いてきました。
「ごめん、どうしても我慢出来なくてさ」
悪びれる様子もなくそう答えた彼は、私の頭を撫でながら謝罪すると、こちらの顔を覗き込みつつ、こんな事を言ってきました。
「でも、君も悪いんだよ? あんな可愛い顔されたら我慢できるわけないし、それに、あんなに気持ちよさそうな顔してたら、
もっとしてあげたくなるに決まってるじゃないか」
その言葉を聞いて、思わず赤面してしまいながらも、何も言い返せずにいた私を見た彼は、ニヤリと笑うと、
そのまま唇を重ねてきたので、驚いて固まっている間に舌を入れられ、口内を掻き回されたことで、頭が真っ白になった私が、
「んむっ……んっ……ちゅぷっ……」
という艶めかしい声を漏らすことしか出来ないでいると、それを見た彼が、興奮した様子で鼻息を荒くしながら、
より一層深く口付けてくる一方、乳房を揉み始めたことに気が付いた私は、抵抗しようと試みたものの、
上手く力が入らず、結局なす術もなく、彼にされるがままになってしまうのだった。
(どうしよう、このままじゃまた流されちゃう)
そう思った矢先、ようやく解放された私だったが、既に抵抗する気力すら残っていなかったので、大人しくしていると、
再び押し倒されたので、彼はキスしてくるのだった。
「そういう行為をしたいのなら早く帰りましょう、ここでの用は済んでいるのだしね」
「ああ、そうだね、それじゃあ帰ろうか」
そう言いながら、手を差し出してきた彼に対して、その手を取った私だったけれど、次の瞬間、いきなり抱き寄せられたかと思うと、
そのまま唇を奪われてしまいました。
突然の事態に混乱しつつも、何とか逃れようとしましたが、しっかりと抱き締められている上に、後頭部を押さえつけられているので、
全く動けず、その間にも、何度も何度も繰り返しキスをされている内に、すっかり蕩けきってしまった私は、いつの間にか自分から舌を絡めていたらしく、
気付いた時には、完全に息が上がってしまっていたのですが、それでもなお、貪るような激しいキスをしてくる彼の行動に翻弄され続けた結果、
とうとう立っていられなくなった私は、その場に座り込んでしまい、
「おっと、大丈夫か?」
という問いかけに対し、無言で頷いた後、荒い呼吸を繰り返しながら、肩で息をしている私の様子を見て、
心配になったのか、彼がしゃがみ込んで視線を合わせながら、こう尋ねてきたので、それに答える形で、
なんとか呼吸を整えることには成功したものの、 未だに身体の火照りが治まらず、疼いて仕方がないので、
もじもじと太ももを擦り合わせながら、潤んだ瞳で見つめ返した私が、甘えるように擦り寄ると、
それに応えるようにして抱きしめてくれた彼は、優しく頭を撫でてくれた後で、耳元で囁いてきました。
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