【溺愛の恋】～あなたは、私だけのモノ～

44.

それを聞いた私は、彼のことを安心させるべく、笑顔でこう言いました。
大丈夫ですよ、あなたが帰ってくるまでの間は、この子と一緒に待っていますから、そう言ってお腹を撫でた私に、
彼は、ありがとうと言いながら抱き締めてきた後で、優しく頭を撫でてくれた後、名残惜しそうにしながらも仕事へと向かっていった彼を見送った私は、
その後で、家の中を片付けたり、掃除をしたりした後で、夕食の準備を始めたのですが、その時、急に立ち眩みを起こした私は、
その場に座り込んでしまい、動けなくなってしまったことで焦りを感じた私は、何とか立ち上がろうとするも、思うように力が入らず、途方に暮れていた時でした。

「ただいまー」
という声と共に玄関の扉が開く音が聞こえて来た直後、こちらへと近づいてくる足音が聞こえてくると同時に、
リビングに姿を現した彼は、床に倒れている私の姿を見るなり、慌てて駆け寄ってきて、抱き起してくれたおかげで、
どうにか立ち上がることが出来た私は、お礼を言おうと顔を上げた瞬間、唐突に唇を奪われてしまったせいで、
驚きながらも、必死に抵抗しようとしたのですが、どういうわけか、身体に全く力が入らなくて、されるがままの状態になってしまった私は、
しばらくしてから解放された後も、しばらくの間、呆然としていましたが、そんな彼の様子を見た私は、
（もしかして、これが噂の発情期なのかな）
と思ったことで、そうに違いないと判断した私は、覚悟を決めた様子で頷くと、意を決してこう言いました。

「ねえ、お願いがあるのだけど、いいかしら？」
それを聞いた彼は、首を傾げながらも頷いてくれたので、それに感謝しつつ、 こう言った後、続けてこんなことを言った私は、自分の望みを口にします。

それは、あなたの子供を産ませて欲しいということなのですが、それを聞いて困惑した様子を見せた彼は、
しばらく悩んだ後で、こんなことを言ってきました。
確かに、君の気持ちは嬉しいけど、今はまだ早いと思うんだよね、もう少ししてからでも遅くはないんじゃないかな？

その言葉を聞いた私が、納得できずにいると、それを察したらしい彼は、苦笑しながらこう言うのでした。
まあ、君がどうしてもって言うなら考えなくもないけどさ、本当にそれでいいんだね？
その言葉を聞いて頷いた私は、早速、準備に取り掛かりました。

まずは、必要な道具を買い揃える為に外出することを決めた私は、近くのショッピングモールへと向かうと、そこで必要なものを購入した後で、
帰宅すると、すぐに作業を開始したことで、数時間後には完成したものの、思っていた以上に手間がかかってしまったせいで、
すっかり遅くなってしまった私は、慌ててお風呂に入ると、そのまま就寝することにしましたが、翌朝になって目を覚ますなり、
真っ先に確認したのは、自らの身体だったのですが、

（良かった、ちゃんと出来てる）
そう思った私は、ホッと胸を撫で下ろした後で、隣で眠っている夫を起こそうとしたところで、ふと思いついたことがあった私は、
彼を起こさないよう気をつけながらベッドから出ると、そのまま着替えを済ませた私は、朝食の準備を始めたところで、
ようやく目を覚ました彼に挨拶をした後で、いつものように食事を始めることにした私だったのだが、
その際に、さりげなく今日の予定を聞いてみると、特に何もないという答えが返ってきたので、心の中でガッツポーズを取った私は、
食後の片付けを終えた後で、一緒にテレビを見ていたのですが、途中で眠くなってしまったらしく、ウトウトし始めたのを見て取った私が、
そろそろ寝ようかと言ってみたところ、素直に従ってくれた彼に続いて、私も寝室へと向かったのですが、そこで突然、
後ろから抱きしめられたことで驚いた私が振り返ると、そこには、こちらをじっと見つめている彼の顔があった。