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「本当にすまないと思っているなら、一つだけ、僕のお願いを聞いてほしいんだけど、いいかな?
そのな、今からデートしないか?」
「あ、あぁ~なるほどぉ……いいよぉ~!」

そう言って承諾すると、嬉しそうな表情を見せた彼と早速デートするべく準備に取り掛かった私は、一緒に部屋を出てエレベーターに乗り込むなり、
さりげなく手を繋いだりしながらロビーを抜けて外へ出た私達は、目的地を目指して歩き始めました。

しばらくして、とある店の前に到着するなり店内に入った私達は、それぞれ見たいものをじっくり見て回り、
頃合いを見計らって店を出ると昼食を取ることにしたのですが、近くにあったレストランへと入り注文を済ませた後、
料理が来るまでの間、会話を楽しんでいた私達だったのだが、その際、唐突に、今まで聞けずにいた質問をぶつけてみた所、
予想外の返答を受けたことで驚かされることになったのです……。

「えっ、どうしてそんなことを急に聞くんだい?」
「……いや、ほら、いつも私のことばかり優先してくれてたからさ、本当は、嫌なんじゃないかなって思ってて……」

それを聞いて何を勘違いしているのか察したらしい彼は、苦笑いを浮かべつつ言った。

「嫌なんてことはないよ、僕は君と一緒に居られるのならそれで満足なんだし、それに何より――」
ここで一旦言葉を区切った彼は、真剣な表情になったかと思うと私の目を真っ直ぐ見つめながら続けた。

「――僕が君にしてあげたいんだよ、何でもね……」
そう言った彼は優しく微笑んだ後、再び話を続ける中で私の頬にキスしたことで恥ずかしくなった私の頬が熱を帯び始めたことに気付いた彼は、
そんな私の顔を愛おしそうに見つめつつ、
「君は僕にとって何よりも大事な存在なんだよ……分かってくれるかい?」
その言葉に対して素直に頷いた後で、私も同じ気持ちだよと答えたら嬉しそうに笑ってみせた彼は、私を優しく抱き締めると、
再び頬や額にキスをし始めたため、身を委ねることにしたのだった……。

それからしばらくした後、食事を終えた私達は、手を繋いで散歩していた最中、偶然見かけたゲームセンターを見つけた彼が、寄ってみたいと言うので入ってみたのだが、
いざ中に入ってみると予想以上に賑わっていたので、邪魔にならないように気を付けながら歩いていた時、
突然、目の前に現れたUFOキャッチャーを見て立ち止まった私は、興味津々な様子で見入っていることに気付いたらしい彼が、
やってみるかと言ってくれたので頷いて答えた私は、100円玉を投入してプレイを開始したのだが、中々上手くいかないこともあって苦戦を強いられることになった私は、
どうしても取って欲しくて、ついムキになって奮闘してしまうことになった結果、ようやくゲットした時には、すっかり汗だくになってしまっていた私に
苦笑いしつつも頭を撫でて労ってくれた彼は、そのまま私を連れて歩き出すなり、今度は、プリクラがあるのを発見したらしく、そこに入ろうとしたので少し恥ずかしかったのだが、せっかくだから記念に撮ってみようと言い出した彼の言葉に従って中に入ることにした。

そうして、色々とポーズを取らされた挙げ句、出来上がった写真を眺めながらあれこれ言い合っていたら、不意に彼からこう言われた私は、
思わずドキッとしてしまったのだが、そんな私の様子に気付くことなく、次々と撮影していった彼が、撮った写真を加工していく様子を興味深げに見つめていた私は、
完成したそれらを見せられた途端、赤面してしまったものの、中でも一番気に入った一枚を選んで、プリントアウトしてもらった後、

それを受け取った私は、大事そうに抱え持つなり、上機嫌になりながら帰宅したのだが、帰宅早々、彼に呼ばれて向かった先には、
いつの間にか出来上がっていた大量のアルバムが置かれていただけでなく、その中の一冊を開いて見せてきた彼の意図を理解した私が、
ページを捲るごとに照れたり、恥ずかしがったり、驚いたりと表情を変えていた中、ある1枚の写真を目にした私は、驚きのあまり言葉を失ったのだが、
それは、 私と彼以外の登場人物全てが写った集合写真だったことから、いつ撮影したのか尋ねたところ、私がトイレに籠もっている間にこっそりと隠し撮りしたもの
だったことが判明することで、あの時、彼が、 様子がおかしかった理由がやっと分かった私は、呆れつつも怒る気になれなかったことで何も言えなくなってしまったのだが、
それでも、何か言ってあげた方がいいのかなと思ったところで、ふと、あることを思い付いた私は、不意に抱き付くなり、上目遣いに見つめながら言った。
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