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それから数時間後、目を覚ました私の目に飛び込んできた光景は、すっかり見慣れた天井であり、
「あ、起きたんだね」
そんな声が耳に届いた私は、声がした方に視線を向けると、ベッドの傍らで椅子に座りながら本を読んでいた彼と目が合ったので、
慌てて飛び起きようとしたところ、体を動かした拍子に走った鈍い痛みに顔をしかめた私だったが、それに気付いたらしい彼が、
そっと背中に手を回してきたため、大人しく従うことにした。

ちなみに、この時、私が身につけていたのは、彼が着ていた服である。
なぜなら、目が覚めた時、彼は、すでに目を覚ましており、しかも上半身裸だったため、恥ずかしかったから目を背けたのだが、
直後に聞こえてきた声により、そちらに顔を向けてみると、なぜかシャツを着ていなかったからである。

おかげで、まともに顔を見ることができなかった私は、思わず視線を逸らしてしまったのですが、
その直後、不意に頬に手を添えられてしまい、半ば強制的に彼の顔を見る羽目になったのであるが、
目が合った瞬間、一気に緊張が走った私は、つい目を逸らそうとしたものの、それは許されなかったばかりか、
さらに近づいてきた彼の顔を目の当たりにした私は、息を呑んで身動きができなくなった直後、そのまま口付けられてしまい、
目を瞑る暇さえ与えられなかった私は、為す術もなく彼のなすがままになるしかなかった――。

(えっ!? もう?)
まさかこれほどまでに早く次のステップに進むことになるとは思いもしなかった私は、まだ心の準備が整っていなかったこともあって大いに焦っていたのだが、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、彼は、どんどん先へと進んで行き、遂には最後の一枚まで脱がされてしまい、とうとう生まれたままの姿で彼に身を委ねることになってしまった私は、
恥ずかしいと思う反面、それを嬉しく感じている自分がいることに気付いてしまい、戸惑った。

「綺麗だよ」
そう囁いた彼の言葉を耳にしてもなお、羞恥心を捨てきれなかった私だったのだが、彼の手が乳房に触れた途端、
全身に痺れが走るような感覚に襲われた私は、それだけで意識を持っていかれそうになったので、慌ててシーツを掴んだ私は、
どうにかこうにか耐えることに成功したのだが、休む間もなく襲い掛かってきた激しい快感にあっさりと飲み込まれてしまい、
その後は、ひたすら与えられる快感に翻弄されることになった私は、あっという間に昇り詰めると共に気を失ってしまった。

そんな私に覆い被さるようにして倒れ込んだ彼は、しばらくの間、私を抱きしめてくれていたのだが、やがて起き上がるなり、
今度は私のことを抱き起すと、向かい合うような体勢で座り直したことで、必然的に彼と向き合う形になった私は、
「あっ……」
と小さく声を上げた後、無意識のうちに視線を外したのだが、すぐにまた彼の方を向かされる羽目になり、見つめ合うこととなった。

そして、どちらからともなく顔を近付けた私達は、そのままキスを交わすことにした。
初めは軽く触れ合うだけのつもりが、いつしか夢中になって貪り合っていた私達だったが、ふと、あることを思いついた私は、試しに舌で突いてみることにした。
その結果、どうやら上手くいったらしいことを悟った私は、調子に乗ってさらに先へと進んだ結果、最終的に彼の口の中に舌を入れてしまったのだけど、
そこで異変が起こった。

というのも、驚いたことに、彼もまた同じようにしてくれたばかりか、まるで応えるかのように舌を絡めてきたのである。
そのせいで、たちまち息が苦しくなった私が離れようとするも、すかさず腰に腕を回してきた彼が許してくれなかったため、
次第に酸欠状態へと陥ってしまった私は、意識が朦朧としてきたところで、ようやく解放してもらえたのだが、そのまま床にへたり込んだまま呆然としている私に、
追い打ちをかけるようにさらなる行為を仕掛けてきた彼は、おもむろに私の両膝を掴んで開かせると、股の間に頭を潜り込ませてきて、
何をするつもりなのか察した私が止めようと手を伸ばしたところ、それを制するように手を掴み返してきたかと思うと、強引に引き剥がしてきた。
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