25 / 56
25.
しおりを挟む
それから数時間後、目を覚ました私の目に飛び込んできた光景は、すっかり見慣れた天井であり、
「あ、起きたんだね」
そんな声が耳に届いた私は、声がした方に視線を向けると、ベッドの傍らで椅子に座りながら本を読んでいた彼と目が合ったので、
慌てて飛び起きようとしたところ、体を動かした拍子に走った鈍い痛みに顔をしかめた私だったが、それに気付いたらしい彼が、
そっと背中に手を回してきたため、大人しく従うことにした。
ちなみに、この時、私が身につけていたのは、彼が着ていた服である。
なぜなら、目が覚めた時、彼は、すでに目を覚ましており、しかも上半身裸だったため、恥ずかしかったから目を背けたのだが、
直後に聞こえてきた声により、そちらに顔を向けてみると、なぜかシャツを着ていなかったからである。
おかげで、まともに顔を見ることができなかった私は、思わず視線を逸らしてしまったのですが、
その直後、不意に頬に手を添えられてしまい、半ば強制的に彼の顔を見る羽目になったのであるが、
目が合った瞬間、一気に緊張が走った私は、つい目を逸らそうとしたものの、それは許されなかったばかりか、
さらに近づいてきた彼の顔を目の当たりにした私は、息を呑んで身動きができなくなった直後、そのまま口付けられてしまい、
目を瞑る暇さえ与えられなかった私は、為す術もなく彼のなすがままになるしかなかった――。
(えっ!? もう?)
まさかこれほどまでに早く次のステップに進むことになるとは思いもしなかった私は、まだ心の準備が整っていなかったこともあって大いに焦っていたのだが、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、彼は、どんどん先へと進んで行き、遂には最後の一枚まで脱がされてしまい、とうとう生まれたままの姿で彼に身を委ねることになってしまった私は、
恥ずかしいと思う反面、それを嬉しく感じている自分がいることに気付いてしまい、戸惑った。
「綺麗だよ」
そう囁いた彼の言葉を耳にしてもなお、羞恥心を捨てきれなかった私だったのだが、彼の手が乳房に触れた途端、
全身に痺れが走るような感覚に襲われた私は、それだけで意識を持っていかれそうになったので、慌ててシーツを掴んだ私は、
どうにかこうにか耐えることに成功したのだが、休む間もなく襲い掛かってきた激しい快感にあっさりと飲み込まれてしまい、
その後は、ひたすら与えられる快感に翻弄されることになった私は、あっという間に昇り詰めると共に気を失ってしまった。
そんな私に覆い被さるようにして倒れ込んだ彼は、しばらくの間、私を抱きしめてくれていたのだが、やがて起き上がるなり、
今度は私のことを抱き起すと、向かい合うような体勢で座り直したことで、必然的に彼と向き合う形になった私は、
「あっ……」
と小さく声を上げた後、無意識のうちに視線を外したのだが、すぐにまた彼の方を向かされる羽目になり、見つめ合うこととなった。
そして、どちらからともなく顔を近付けた私達は、そのままキスを交わすことにした。
初めは軽く触れ合うだけのつもりが、いつしか夢中になって貪り合っていた私達だったが、ふと、あることを思いついた私は、試しに舌で突いてみることにした。
その結果、どうやら上手くいったらしいことを悟った私は、調子に乗ってさらに先へと進んだ結果、最終的に彼の口の中に舌を入れてしまったのだけど、
そこで異変が起こった。
というのも、驚いたことに、彼もまた同じようにしてくれたばかりか、まるで応えるかのように舌を絡めてきたのである。
そのせいで、たちまち息が苦しくなった私が離れようとするも、すかさず腰に腕を回してきた彼が許してくれなかったため、
次第に酸欠状態へと陥ってしまった私は、意識が朦朧としてきたところで、ようやく解放してもらえたのだが、そのまま床にへたり込んだまま呆然としている私に、
追い打ちをかけるようにさらなる行為を仕掛けてきた彼は、おもむろに私の両膝を掴んで開かせると、股の間に頭を潜り込ませてきて、
何をするつもりなのか察した私が止めようと手を伸ばしたところ、それを制するように手を掴み返してきたかと思うと、強引に引き剥がしてきた。
「あ、起きたんだね」
そんな声が耳に届いた私は、声がした方に視線を向けると、ベッドの傍らで椅子に座りながら本を読んでいた彼と目が合ったので、
慌てて飛び起きようとしたところ、体を動かした拍子に走った鈍い痛みに顔をしかめた私だったが、それに気付いたらしい彼が、
そっと背中に手を回してきたため、大人しく従うことにした。
ちなみに、この時、私が身につけていたのは、彼が着ていた服である。
なぜなら、目が覚めた時、彼は、すでに目を覚ましており、しかも上半身裸だったため、恥ずかしかったから目を背けたのだが、
直後に聞こえてきた声により、そちらに顔を向けてみると、なぜかシャツを着ていなかったからである。
おかげで、まともに顔を見ることができなかった私は、思わず視線を逸らしてしまったのですが、
その直後、不意に頬に手を添えられてしまい、半ば強制的に彼の顔を見る羽目になったのであるが、
目が合った瞬間、一気に緊張が走った私は、つい目を逸らそうとしたものの、それは許されなかったばかりか、
さらに近づいてきた彼の顔を目の当たりにした私は、息を呑んで身動きができなくなった直後、そのまま口付けられてしまい、
目を瞑る暇さえ与えられなかった私は、為す術もなく彼のなすがままになるしかなかった――。
(えっ!? もう?)
まさかこれほどまでに早く次のステップに進むことになるとは思いもしなかった私は、まだ心の準備が整っていなかったこともあって大いに焦っていたのだが、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、彼は、どんどん先へと進んで行き、遂には最後の一枚まで脱がされてしまい、とうとう生まれたままの姿で彼に身を委ねることになってしまった私は、
恥ずかしいと思う反面、それを嬉しく感じている自分がいることに気付いてしまい、戸惑った。
「綺麗だよ」
そう囁いた彼の言葉を耳にしてもなお、羞恥心を捨てきれなかった私だったのだが、彼の手が乳房に触れた途端、
全身に痺れが走るような感覚に襲われた私は、それだけで意識を持っていかれそうになったので、慌ててシーツを掴んだ私は、
どうにかこうにか耐えることに成功したのだが、休む間もなく襲い掛かってきた激しい快感にあっさりと飲み込まれてしまい、
その後は、ひたすら与えられる快感に翻弄されることになった私は、あっという間に昇り詰めると共に気を失ってしまった。
そんな私に覆い被さるようにして倒れ込んだ彼は、しばらくの間、私を抱きしめてくれていたのだが、やがて起き上がるなり、
今度は私のことを抱き起すと、向かい合うような体勢で座り直したことで、必然的に彼と向き合う形になった私は、
「あっ……」
と小さく声を上げた後、無意識のうちに視線を外したのだが、すぐにまた彼の方を向かされる羽目になり、見つめ合うこととなった。
そして、どちらからともなく顔を近付けた私達は、そのままキスを交わすことにした。
初めは軽く触れ合うだけのつもりが、いつしか夢中になって貪り合っていた私達だったが、ふと、あることを思いついた私は、試しに舌で突いてみることにした。
その結果、どうやら上手くいったらしいことを悟った私は、調子に乗ってさらに先へと進んだ結果、最終的に彼の口の中に舌を入れてしまったのだけど、
そこで異変が起こった。
というのも、驚いたことに、彼もまた同じようにしてくれたばかりか、まるで応えるかのように舌を絡めてきたのである。
そのせいで、たちまち息が苦しくなった私が離れようとするも、すかさず腰に腕を回してきた彼が許してくれなかったため、
次第に酸欠状態へと陥ってしまった私は、意識が朦朧としてきたところで、ようやく解放してもらえたのだが、そのまま床にへたり込んだまま呆然としている私に、
追い打ちをかけるようにさらなる行為を仕掛けてきた彼は、おもむろに私の両膝を掴んで開かせると、股の間に頭を潜り込ませてきて、
何をするつもりなのか察した私が止めようと手を伸ばしたところ、それを制するように手を掴み返してきたかと思うと、強引に引き剥がしてきた。
0
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
【R-18】記憶喪失な新妻は国王陛下の寵愛を乞う【挿絵付】
臣桜
恋愛
ウィドリントン王国の姫モニカは、隣国ヴィンセントの王子であり幼馴染みのクライヴに輿入れする途中、謎の刺客により襲われてしまった。一命は取り留めたものの、モニカはクライヴを愛した記憶のみ忘れてしまった。モニカと侍女はヴィンセントに無事受け入れられたが、クライヴの父の余命が心配なため急いで結婚式を挙げる事となる。記憶がないままモニカの新婚生活が始まり、彼女の不安を取り除こうとクライヴも優しく接する。だがある事がきっかけでモニカは頭痛を訴えるようになり、封じられていた記憶は襲撃者の正体を握っていた。
※全体的にふんわりしたお話です。
※ムーンライトノベルズさまにも投稿しています。
※表紙はニジジャーニーで生成しました
※挿絵は自作ですが、後日削除します
【R18】御曹司とスパルタ稽古ののち、蜜夜でとろける
鶴れり
恋愛
「私のこと、たくさん愛してくれたら、自信がつくかも……」
◆自分に自信のない地味なアラサー女が、ハイスペック御曹司から溺愛されて、成長して幸せを掴んでいく物語◆
瑛美(えみ)は凡庸で地味な二十九歳。人付き合いが苦手で無趣味な瑛美は、味気ない日々を過ごしていた。
あるとき親友の白無垢姿に感銘を受けて、金曜の夜に着物着付け教室に通うことを決意する。
しかし瑛美の個人稽古を担当する着付け師範は、同じ会社の『締切の鬼』と呼ばれている上司、大和(やまと)だった。
着物をまとった大和は会社とは打って変わり、色香のある大人な男性に……。
「瑛美、俺の彼女になって」
「できなかったらペナルティな」
瑛美は流されるがまま金曜の夜限定の恋人になる。
毎週、大和のスパルタ稽古からの甘い夜を過ごすことになり――?!
※ムーンライトノベルス様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる