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「あっ、そこっ! もっと突いてください!」
そんなおねだりをした途端、さらに勢いを増した彼の動きに翻弄されながらも、必死になってしがみついていると、
不意に耳元で囁かれたので、そちらに視線を向けたところ、そこには、いつになく真剣な表情をしている彼の顔があり、
真っ直ぐに見つめられたことでドキドキしていると、おもむろに口を開いた彼が言った台詞は、予想外のものでした。
それはつまり、私が妊娠しているということです。
それを聞いた瞬間、驚きのあまり言葉を失ってしまった私ですが、すぐに我に返ると、慌てて否定しました。
何故なら、私には夫がいるからです。
それなのにどうしてそんなことを言われるのか理解できなかった私は、必死で反論しようとしたのですが、その前に口付けられたことで、
またしても頭がボーッとしてしまい、結局言い返すことができずにいると、そのまま押し倒されてしまったところで、
我に返った私は、咄嗟に抵抗を試みたものの、やはり敵わず、されるがままになってしまったのです。
そしてしばらくの間続いた接吻が終わった後も抱き上げられたままになっていた私だったけれど、さすがにこのままというわけにはいきませんし、
何よりこのままではお腹の赤ちゃんに影響が出てしまうと思った私が、意を決して声をかけようとしたところ、
それを遮るようにして、突然唇を塞がれただけでなく、あろうことか舌を入れられたことによってパニックに陥ってしまった私は、
完全に思考が停止してしまったせいで、抵抗することすらできずにいる中、口内に侵入してきた舌に自分の舌を絡め取られてしまい、
さらには唾液まで流し込まれたことで、もはやどうすることもできなくなっていたのですが、しばらくして解放されたことで正気を取り戻した私は、
恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってしまいました。
なぜなら、その行為によって、すっかり蕩けてしまった私の表情は、見るに耐えないものだったに違いないからです。
そう思ったからこそ、必死に取り繕おうとしたのですが、どうやら手遅れだったらしいことに気づいた私が愕然としたのと同時に、
あることに気づいてハッとしたのです。
というのも、それまでずっと感じていた下腹部の違和感が消え去っていたことに気付いたからなのですが、
それと同時に、目の前の彼の顔を見つめた私は、そこで初めて、彼が本当に心から私を想ってくれていることを悟ったのです。
なぜなら、彼は、今まで一度も見せたことがないほど真剣な眼差しで私のことを見つめていたから――。
(ああ、そっか……そういうことだったんだ)
ようやく理解した私は、ゆっくりと目を閉じると、静かにその時を待ち続けました。
やがて訪れたその時に、私が感じたものは、痛みではなく、快感でした。
それもこれまで経験したことのないほどの強烈な刺激に襲われて、一瞬で絶頂を迎えてしまった私は、あまりの衝撃に耐えきれず、
気を失ってしまうことになったのですが、それでもなお、行為は続けられていたため、気絶したままでも感じ続けていたらしく、
気づいた時には朝を迎えていたものの、その後も続けられた結果、翌朝になっても治まらず、むしろ悪化していたことから、
これ以上は無理だと判断した私は、ついに観念することにした。
すると、それを聞いた彼は、ようやく動きを止めてくれたのである。
そのことにホッと安堵した私は、これで解放される、と思っていたのだが、残念ながらそれは間違いであったようで、
再び動き出した彼に散々翻弄された挙句、最後には意識を手放したのであった。
そんなおねだりをした途端、さらに勢いを増した彼の動きに翻弄されながらも、必死になってしがみついていると、
不意に耳元で囁かれたので、そちらに視線を向けたところ、そこには、いつになく真剣な表情をしている彼の顔があり、
真っ直ぐに見つめられたことでドキドキしていると、おもむろに口を開いた彼が言った台詞は、予想外のものでした。
それはつまり、私が妊娠しているということです。
それを聞いた瞬間、驚きのあまり言葉を失ってしまった私ですが、すぐに我に返ると、慌てて否定しました。
何故なら、私には夫がいるからです。
それなのにどうしてそんなことを言われるのか理解できなかった私は、必死で反論しようとしたのですが、その前に口付けられたことで、
またしても頭がボーッとしてしまい、結局言い返すことができずにいると、そのまま押し倒されてしまったところで、
我に返った私は、咄嗟に抵抗を試みたものの、やはり敵わず、されるがままになってしまったのです。
そしてしばらくの間続いた接吻が終わった後も抱き上げられたままになっていた私だったけれど、さすがにこのままというわけにはいきませんし、
何よりこのままではお腹の赤ちゃんに影響が出てしまうと思った私が、意を決して声をかけようとしたところ、
それを遮るようにして、突然唇を塞がれただけでなく、あろうことか舌を入れられたことによってパニックに陥ってしまった私は、
完全に思考が停止してしまったせいで、抵抗することすらできずにいる中、口内に侵入してきた舌に自分の舌を絡め取られてしまい、
さらには唾液まで流し込まれたことで、もはやどうすることもできなくなっていたのですが、しばらくして解放されたことで正気を取り戻した私は、
恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってしまいました。
なぜなら、その行為によって、すっかり蕩けてしまった私の表情は、見るに耐えないものだったに違いないからです。
そう思ったからこそ、必死に取り繕おうとしたのですが、どうやら手遅れだったらしいことに気づいた私が愕然としたのと同時に、
あることに気づいてハッとしたのです。
というのも、それまでずっと感じていた下腹部の違和感が消え去っていたことに気付いたからなのですが、
それと同時に、目の前の彼の顔を見つめた私は、そこで初めて、彼が本当に心から私を想ってくれていることを悟ったのです。
なぜなら、彼は、今まで一度も見せたことがないほど真剣な眼差しで私のことを見つめていたから――。
(ああ、そっか……そういうことだったんだ)
ようやく理解した私は、ゆっくりと目を閉じると、静かにその時を待ち続けました。
やがて訪れたその時に、私が感じたものは、痛みではなく、快感でした。
それもこれまで経験したことのないほどの強烈な刺激に襲われて、一瞬で絶頂を迎えてしまった私は、あまりの衝撃に耐えきれず、
気を失ってしまうことになったのですが、それでもなお、行為は続けられていたため、気絶したままでも感じ続けていたらしく、
気づいた時には朝を迎えていたものの、その後も続けられた結果、翌朝になっても治まらず、むしろ悪化していたことから、
これ以上は無理だと判断した私は、ついに観念することにした。
すると、それを聞いた彼は、ようやく動きを止めてくれたのである。
そのことにホッと安堵した私は、これで解放される、と思っていたのだが、残念ながらそれは間違いであったようで、
再び動き出した彼に散々翻弄された挙句、最後には意識を手放したのであった。
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