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「本当にやめて下さいっ、私には愛する夫がいるのです、本当にやめてっ!
それ以上するのならセクハラで訴えますよっ!」
「じゃあ、僕の妻になるかい? それなら問題ないだろう?」
「ごめんなさい、今の夫を愛しているので」
きっぱりと断った私に、彼は一瞬驚いたような表情を浮かべたものの、すぐに笑顔に戻ると、こう切り出してきたのでした。
それを聞いた私は、内心動揺しながらも平静を装って答えたところ、納得してくれたようで引き下がってくれた彼でしたが、
その後も隙あらば迫ろうとしてくるようになったせいで、しばらくの間、気が休まらなかったことは言うまでもありませんが、
そんな彼との関係も、もうすぐ終わりを迎えることになるとは、この時の私は知る由もなかったのです――。
その後、無事に定時を迎えたことで帰宅した私は、夕食の準備をしようとキッチンに立ったのですが、
その時、夜遅くに帰宅するはずの夫が帰宅して来たのです。
「お帰りなさい」
と出迎えた後、いつも通りの日常会話を交わしていた私達は、何気ない様子で交わされていた会話が途切れたタイミングで見つめ合った直後、
どちらからともなく唇を重ね合わせると、そのまま舌を絡め合いました。
濃厚なキスによって蕩けそうになりながらも、何とか踏みとどまった私は、これ以上続けるとまずいと判断したことで、
夫の体をそっと押し退けると、逃げるように自室へ向かいましたが、その直後、背後から抱きすくめられたことで、
逃げ場を失ったことを知った私は、覚悟を決めると、自分から積極的に求めていくことにしました――。
その結果、すっかり昂ってしまった私は、自ら進んでおねだりしたことで、ようやく寝室へ移動することができたのですが、
ベッドに押し倒されたところで、既に濡れそぼっている花弁に触れてきた彼の指が、割れ目をなぞるようにして往復した上に、
時折花芽に触れる度に、ビクビクと反応してしまう私を見た夫は、ニヤリと笑みを浮かべるなり、執拗にそこを責め立ててきましたが、
それでもなお物足りなさを感じていた私は、無意識のうちに腰をくねらせながら更なる刺激を求めていました。
「ねぇ、エッチはもういいからキスして」
「分かったよ、お姫様♡」
そう言って優しく微笑んだ彼が顔を近づけてくるのを見て目を閉じた直後、唇に柔らかいものが触れたのを感じた私は、
待ち望んでいたものを与えられた喜びに打ち震えながらも、夢中になって貪り続けました――。
やがて満足したところで顔を離した私は、うっとりとした表情を浮かべたまま、甘えるような声で言いました。
「……もっと欲しいです♡お願いですから、いっぱい可愛がってください……♡」
すると、それに応えるようにして再びキスしてきた彼から、今度は舌を差し込まれたので、おずおずと応えながら自らも絡め合わせた結果、
徐々に息が上がってきた私は、トロンとした表情のまま、潤んだ瞳で見つめていると、それに気づいたらしい彼に、
「可愛いね。そんなに僕とのキスが気に入ったのかな?」
なんてことを言われたため、素直に頷いた私は、続けてこう言ったのです。
「はい、大好きです……♡だから、もっともっとして欲しいんです……♡」
こうして、完全にスイッチが入った私の様子を見た彼は、満足げに微笑むと、 さらに激しく責め立ててきたので、
あっという間に昇り詰めてしまった私は、絶頂を迎えると同時に意識を手放したのでした――。
それ以上するのならセクハラで訴えますよっ!」
「じゃあ、僕の妻になるかい? それなら問題ないだろう?」
「ごめんなさい、今の夫を愛しているので」
きっぱりと断った私に、彼は一瞬驚いたような表情を浮かべたものの、すぐに笑顔に戻ると、こう切り出してきたのでした。
それを聞いた私は、内心動揺しながらも平静を装って答えたところ、納得してくれたようで引き下がってくれた彼でしたが、
その後も隙あらば迫ろうとしてくるようになったせいで、しばらくの間、気が休まらなかったことは言うまでもありませんが、
そんな彼との関係も、もうすぐ終わりを迎えることになるとは、この時の私は知る由もなかったのです――。
その後、無事に定時を迎えたことで帰宅した私は、夕食の準備をしようとキッチンに立ったのですが、
その時、夜遅くに帰宅するはずの夫が帰宅して来たのです。
「お帰りなさい」
と出迎えた後、いつも通りの日常会話を交わしていた私達は、何気ない様子で交わされていた会話が途切れたタイミングで見つめ合った直後、
どちらからともなく唇を重ね合わせると、そのまま舌を絡め合いました。
濃厚なキスによって蕩けそうになりながらも、何とか踏みとどまった私は、これ以上続けるとまずいと判断したことで、
夫の体をそっと押し退けると、逃げるように自室へ向かいましたが、その直後、背後から抱きすくめられたことで、
逃げ場を失ったことを知った私は、覚悟を決めると、自分から積極的に求めていくことにしました――。
その結果、すっかり昂ってしまった私は、自ら進んでおねだりしたことで、ようやく寝室へ移動することができたのですが、
ベッドに押し倒されたところで、既に濡れそぼっている花弁に触れてきた彼の指が、割れ目をなぞるようにして往復した上に、
時折花芽に触れる度に、ビクビクと反応してしまう私を見た夫は、ニヤリと笑みを浮かべるなり、執拗にそこを責め立ててきましたが、
それでもなお物足りなさを感じていた私は、無意識のうちに腰をくねらせながら更なる刺激を求めていました。
「ねぇ、エッチはもういいからキスして」
「分かったよ、お姫様♡」
そう言って優しく微笑んだ彼が顔を近づけてくるのを見て目を閉じた直後、唇に柔らかいものが触れたのを感じた私は、
待ち望んでいたものを与えられた喜びに打ち震えながらも、夢中になって貪り続けました――。
やがて満足したところで顔を離した私は、うっとりとした表情を浮かべたまま、甘えるような声で言いました。
「……もっと欲しいです♡お願いですから、いっぱい可愛がってください……♡」
すると、それに応えるようにして再びキスしてきた彼から、今度は舌を差し込まれたので、おずおずと応えながら自らも絡め合わせた結果、
徐々に息が上がってきた私は、トロンとした表情のまま、潤んだ瞳で見つめていると、それに気づいたらしい彼に、
「可愛いね。そんなに僕とのキスが気に入ったのかな?」
なんてことを言われたため、素直に頷いた私は、続けてこう言ったのです。
「はい、大好きです……♡だから、もっともっとして欲しいんです……♡」
こうして、完全にスイッチが入った私の様子を見た彼は、満足げに微笑むと、 さらに激しく責め立ててきたので、
あっという間に昇り詰めてしまった私は、絶頂を迎えると同時に意識を手放したのでした――。
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