上 下
7 / 56

7.

しおりを挟む
ハァハァ言いながら呼吸を整える私を心配そうに見つめてくる息子に、大丈夫だよと答えるも、本当は大丈夫じゃなかったりするんですけどね。
まあ、それはさておき、そろそろ出ようという話になったので、脱衣所に向かうことになったんですが、
「お母さん、抱っこして」
と言われたため、仕方なく抱き上げると、浴室から出て脱衣場へ行きます。

その際、タオルを身体に巻いて隠しながら移動するのですが、それを見た息子から、ずるいと言われてしまいます。
仕方がないので、腰に巻こうとしたところ、もっとしっかり隠さなきゃダメだと言われてしまい、結局、裸身のまま歩くことになりました。
恥ずかしさから顔が真っ赤になっているのが自分でもわかるくらいだったので、なるべく下を向いて歩き、さっさと服を着ようと試みますが、
そう上手くはいかず、途中で夫に捕まってしまいます。

抱っこしている息子を下して、そのまま床の上に押し倒されると息子はキョトンとしているのですけれど、
夫はそのまま私に覆い被さって来るのです。

「ちょっと、待って!」
と抵抗しようとしたものの、力では敵わず、そのまま唇を奪われてしまうのでした。

口内に侵入してきた舌に翻弄されている間に、彼の手が私の乳房に触れてきました。
大きな乳房を揉みしだくようにして弄ってくるので、思わず声が漏れてしまうほど感じてしまった私は、されるがままの状態になってしまうのでした……。
それからしばらくして、夫が私の耳元で囁いてきます。

「好きだよ」
という言葉を聞いた瞬間、キュンッと胸が高鳴るのを感じた私は、ゆっくりと頷くと、自ら唇を重ね合わせ、舌を絡ませるのでした――。

その後、寝室に移動した私たちは、生まれたままの姿になると、お互いを求め合うようにして激しく愛し合いました。
何度も絶頂を迎えた後、体力を使い果たした私は、ベッドの上でグッタリしながら、夫からの愛撫を受け入れ続けます。
やがて絶頂を迎えた後も休む暇を与えられずに犯されていき、最後には失神してしまうまで抱かれ続けたのでした――。

激しい行為が終わりを迎え、ベッドに横たわる私たち夫婦の間には、先程までのような熱情はなく、ただ穏やかな時間が流れているだけです。
そんな時、彼が唐突に口を開きました。
その内容とは、私と彼が初めて出会った時のことでした。

それを聞いて、当時のことを思い出していた私は、懐かしさに頬を緩ませながらも、その時のことを思い返します。
そうして、彼との思い出を振り返っているうちに、ふとあることに気づき、それを口に出したのです。
それを聞いた彼は驚いた様子で、どうしてわかったのかと尋ねてきたので、正直に答えることにしました。

「だって、あなたの目があの頃と同じだったからよ」
と告げた途端、彼の顔がみるみるうちに赤く染まっていきます。

その様子を見て、微笑ましく思っていると、突然抱きしめられたので、びっくりしてしまいました。
そして、耳元で囁かれた言葉に、思わずドキドキしてしまったことは言うまでもないでしょう――。
(あぁ……、早く会いたいなぁ)

お昼休み、いつものようにお弁当を食べ終えた後は、トイレに行って用を足すことにする。
個室に入り、鍵をかけるとスカートを捲り上げた。
ショーツに手をかけると一気に下ろす。

便座に座ると大きく股を開き、陰部を晒すようにして座った状態で排尿を行った。
一通り出し終えると、ペーパーを手に取り、丁寧に拭き取った後で流した。
立ち上がり、衣服を整えた後、手洗い場で手を洗う。

その後、鏡を見ながら乱れた髪を直していると、背後から声をかけられた。
振り返るとそこには同僚の女性が立っていることに気づく。
どうやら彼女もお手洗いに来たようです。

彼女と軽い挨拶を交わした後、二人で並んで洗面台の前に立つと蛇口を捻って水を出し、手を濡らして石鹸を使って念入りに洗っていく。
その後、鏡を見ながら乱れた髪を直していると、背後から声をかけられた。
振り向くとそこには同僚の女性が立っていたので、思わず顔をしかめてしまう。

まさか同じタイミングで来るとは予想外だったからです。
しかも、よりによってこんな姿を見られてしまうなんて、最悪としか言いようがありませんね!
そんなことを考えていると、彼女が声をかけてくるのですが、私はそれに応じることなく無視することに決めました。

すると、彼女は諦めることなく、再び声をかけてきたかと思うと、こちらに近づいてきたかと思えば、いきなりキスをしてきたのです!
驚きのあまり硬直する私をよそに、さらに続けて唇を奪われてしまいました……。
突然のことに頭が真っ白になってしまった私は、抵抗することすら出来ず、なす術もなく受け入れることしか出来ませんでした――。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

彼氏が完璧すぎるから別れたい

しおだだ
恋愛
月奈(ユエナ)は恋人と別れたいと思っている。 なぜなら彼はイケメンでやさしくて有能だから。そんな相手は荷が重い。

若妻シリーズ

笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。 気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。 乳首責め/クリ責め/潮吹き ※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様 ※使用画像/SplitShire様

大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。

水鏡あかり
恋愛
 姫様に「あの人との初夜で粗相をしてしまうのが不安だから、貴女のを見せて」とお願いされた、姫様至上主義の侍女・真砂《まさご》。自分の拙い閨の経験では参考にならないと思いつつ、大事な姫様に懇願されて、引き受けることに。  真砂には気になる相手・檜佐木《ひさぎ》がいたものの、過去に一度、檜佐木の誘いを断ってしまっていたため、いまさら言えず、姫様の提案で、相手役は姫の夫である若様に選んでいただくことになる。  しかし、実演の当夜に閨に現れたのは、檜佐木で。どうも怒っているようなのだがーー。 主君至上主義な従者同士の恋愛が大好きなので書いてみました! ちょっと言葉責めもあるかも。

【R18】男嫌いと噂の美人秘書はエリート副社長に一夜から始まる恋に落とされる。

夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
真田(さなだ)ホールディングスで専務秘書を務めている香坂 杏珠(こうさか あんじゅ)は凛とした美人で26歳。社内外問わずモテるものの、男に冷たく当たることから『男性嫌いではないか』と噂されている。 しかし、実際は違う。杏珠は自分の理想を妥協することが出来ず、結果的に彼氏いない歴=年齢を貫いている、いわば拗らせ女なのだ。 そんな杏珠はある日社長から副社長として本社に来てもらう甥っ子の専属秘書になってほしいと打診された。 渋々といった風に了承した杏珠。 そして、出逢った男性――丞(たすく)は、まさかまさかで杏珠の好みぴったりの『筋肉男子』だった。 挙句、気が付いたら二人でベッドにいて……。 しかも、過去についてしまった『とある嘘』が原因で、杏珠は危機に陥る。 後継者と名高いエリート副社長×凛とした美人秘書(拗らせ女)の身体から始まる現代ラブ。 ▼掲載先→エブリスタ、ベリーズカフェ、アルファポリス(性描写多め版)

辺境騎士の夫婦の危機

世羅
恋愛
絶倫すぎる夫と愛らしい妻の話。

【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜

花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか? どこにいても誰といても冷静沈着。 二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司 そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは 十条コーポレーションのお嬢様 十条 月菜《じゅうじょう つきな》 真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。 「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」 「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」 しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――? 冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳 努力家妻  十条 月菜   150㎝ 24歳

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月

鬼畜外科医から溺愛求愛されちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
鬼畜外科医から溺愛求愛されちゃいました

処理中です...