悪役令嬢は姉の身代わりに結婚させられて王子に溺愛される

一ノ瀬 彩音

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「明日、デートに行こう」

突然のことで私は戸惑ってしまう。
それもそうだ。
だって、今まで一度もそんな事は無かったのだから、それにも関わらず、突然誘ってきたので私は驚いてしまう。

しかし、断る理由も無いので私は了承することにしました。
それを聞いたフィリスは嬉しそうな笑みを見せると、 私に抱きついてきてキスをしてきました。
そうされると私は恥ずかしくなってしまって、 思わず頬を赤く染めてしまいました。
それから、私はフィリスとの待ち合わせ場所に向かうことにします。
そうして、フィリスとの初めての外出が始まったのですが、
フィリスは、私に服を買ってくれました。それだけではなく、私に似合うアクセサリー類まで買ってくれて、 まるでお姫様にでもなったかのような気分でした。

それだけではなく、 フィリスは私に様々なプレゼントを手渡してくれたので、私は幸せでした。
更には、私のためにケーキを作ってくれたり、
私の大好物のパンを作ってくれるので、
私は、彼の事をより一層好きになってしまいます。
そればかりでなく、私は彼にお礼をしなくてはと考えて、料理を振る舞おうと考えた。
だけど、私は簡単な物しか作れないので
フィリスには到底敵わない。
それならばと私は、フィリスが好みの食べ物について聞いてみたところ、私の作ったものがいいと言ってきたので、私は、喜びながらも戸惑いを覚えてしまう。

けれども、フィリスが喜んで食べてくれている姿を見ていると、私は、とても幸せな気持ちになれたのだ。
そして、夕食を終えてからは、フィリスがお風呂に入って来る。
いつものように、私は寝間着に着替えて待っていると、 フィリスが浴室から出て来たので、私はお出迎えする為に玄関に足を運ぶと、 そこでフィリスが私の事を抱き締めるとそのままキスをしてきた。

それだけに留まらず、フィリスが私の裸体を弄ろうとしたところで、 私はフィリスにこう言った。

「フィリス様、 私はお風呂に入ってからでないと嫌です!」

すると、彼は顔を真っ青にすると共に悲しげな顔を見せたので、私は慌てて謝った。
そして彼が落ち着くのを待ってお風呂に入ることを許すと私は急いで体を洗い流すことにしたのである。
入浴が終われば私は、服を着替えた後に寝室へと向かったのだが、先ほどの言葉は取り消せないだろうかと悩んだ末に、
私は覚悟を決めてベッドに横になるのである。
そして、彼を迎え入れると、私は彼にキスされて体を重ねたのであった。
翌朝になると、私は起き上がると窓の外の風景を見ながら微笑んだ。

外は快晴で青空が広がっていたので、今日も天気が良さそうである。
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