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それを伝える為にも私は思いの丈を打ち明けることにした。
どうして私を抱いてくれたのかと聞くとその答えが帰ってきたのである。

「君が可愛くてつい、我慢できなかったんだよ」

「そんなはず……」

ため息をつくと、

「あの食事には睡眠薬を入れてあった、その後あの牢で孕むまで抱いた」

「……嘘よ」

そんなわけないわ。
だってそんな素振り全然見せていなかったもの!
それに避妊はちゃんとしていたはずだし……。
困惑しながらも否定すると、

「実はね俺は魔法が使えるからそれを使った」

「え!?  じゃあ最初から全部知っていたっていうの!」

信じたくないが事実なので受け入れるしかないようだ。
それを聞いて唖然としてしまったものの私は諦めること無く彼を説得することに決めて向き直ると話しかけた まずは謝る事にした。
それで許してもらえるかはわからないけれど謝罪しないと先に進めないし、第一このままではいけないと思っているからこそ私は意を決して話を切り出した。

「フィリス様、私は貴方様に酷い事を致しました。その事を深く反省しております。申し開きをするつもりはありません。それだけのことをしたと思っております。
だからどうか、私を国外追放にだけは勘弁してほしいのです。お願いします。私はフィリス様の側を離れたくは御座いません。
例え、どのような罰を受けてもいいですから私をここに置いて下さい。私は、フィリスの事を誰より慕っており、離れるのが怖いんです。この気持ちに偽りは有りません」

私は涙を流しながら訴えるとフィリスはその手を握りしめてきた。
それをみた私は少しだけ嬉しかった。
きっと、この人は優しい人なんだと思った。
それならば、まだ希望はあると私は感じ取ったのである。
そうして、フィリスに促された私は、実家へ足を踏み入れるのでしたが、そこには、両親が揃って出迎えてくれました。
私は両親に頭を下げると挨拶を交わしてから事情を説明しました。
それを受けた両親は驚いていたが、私は構わずに説明を続けると母は少し悲しげな表情をしながら告げてくる。
私達の事は気にせず好きに生きなさいと言ってくれて、母が私を抱き締めてくれました。
そうすると父は、フィリス王子に話し掛けて、娘を助けてくれてありがとうございます。
感謝してもしきれませぬと何度も頭を下げられるとフィリスは私に視線を向けるとこれから一緒に暮らして欲しいと言うと、それについては喜んで受け入れてくれた。
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