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「兄さんと離婚する必要はないよ、ただし、君の初めての子は僕がもらう」
そう言ってから、私をベッドに寝かせるとその上から
覆い被さるように抱き締めるとキスをしてくる。
それを受け入れた私であったが、彼がキスをしてくる度に胸が高鳴っていく。
それだけでなく、身体が熱を帯びてしまっており、
呼吸が荒くなる。
そして、ついに我慢出来なくなった私は彼を求めるかのように
自分からキスをし返してしまった。
それに気付いた彼は嬉しそうにしてから、舌を入れてきた。
私もそれに応えるかのように絡ませていく。
そうしていくうちに私達のキスは次第に激しくなっていき、
お互いを求め合うようにして求め合った。
そうしていると、扉が開きフィリスがたくさんの兵士を引き連れて入って来た。
けれども、私は今さら止めることが出来なかった。
というよりも既に理性が崩壊しており止められそうにもなかったのである。
しかし、それでもフィリスが怒っているのは目に見えて分かった。
なぜなら、フィリスが凄まじい形相でこちらに向かって歩いてくると
私に覆い被さっていた弟を引き剥がすとそのまま床に投げつけた。
それから、フィリスは彼の事を蹴飛ばすと弟は悲痛の声を上げながら壁に激突していった。
その様子を見た私は少しやり過ぎではと思いながらもフィリスを宥める為にそっと抱き寄せた。
「この裏切り者が、自分から進んでついていったではないか、衛兵、妻を牢屋に連れて行け。
もちろんお前にも聞きたいことがある。こっちに来なさい」
フィリスは冷たく吐き捨てると兵士達に命令を下していた。
それを受けた兵士達は無言のまま私とラヴィーゼを連れて行こうとする。
けれど私は抵抗してその場に踏み止まろうとしたけれど、後ろ髪を引かれて振り返ると、
彼は私に手を伸ばしている。
けれどもすぐに、連れて行かれてしまう。
(私は、これから何処に行かされるのだろうか。
きっとろくでもないところに違いない。
けれど、私は、あの人に会えただけで良かった)
そう思った私は、覚悟を決めると、目を閉じるのでした。
そうして、私達は連行されて行ったのである。
すると、そこは牢獄のような場所であり、
窓も無くて明かりは蝋燭だけしかありませんでした。
戸惑う私にフィリスが
「一日だけ待ってやる、お前が俺の妻に戻るのなら明日の朝、
その答えを聞いてやる」
そう言われて青ざめる。
それは、自分が浮気をしたと夫の前で認める行為に他ならない。
けれども、今の私には何も言えない。
何も言わずに俯いている私を見て、フィリスはため息をつく。
「もし、明日、お前が浮気したと認めぬ場合はお前を国の法で裁き、
国外追放するからそのつもりでいるように。
それが嫌ならば、大人しく一晩考えることだな。もしも、
これが最後の夜になるのかもしれないのだからな」
そう言ってフィリスは私の頭を撫でると立ち去って行きました。
私はそれを受け入れる事なく項垂れていました。
(私は、なんて馬鹿な女なんだろう。
自分の感情に負けてあんなことになってしまった。
けれど、私にはまだチャンスがある。
だから、もう一度、フィリスとやり直したい)
私は、そう決意を固めると、とりあえず食事をとる事にしました。
といっても、朝晩の二食だけのようで、昼ご飯は抜きです。
ただ、意外と豪華な食事を出してくれたのです。
というのも食材や調味料は潤沢にあるらしくて、
料理人達が作ってくれるのですが見た目が綺麗なのに味は絶品で
毎日楽しみにしていましたが今日は美味しいはずがあまり食べられません。
やはり気持ちが沈んでいるせいなのか食欲がわかないのです。
「王子妃様、食べなければお体に触ります」
監視の兵士が心配そうに食べろと言ってきましたが、
私は首を振るばかりで手をつけようとはしない。
しかし、食事をしなければ倒れてしまいそうだ。
仕方なく食べることにした私は、パンを千切って口に運ぶ。
しかし、喉に通らない。
口に入れるまでは出来るのだが飲み込むことが出来ないのだ。
私はどうにか無理矢理にでも食べ物を飲み込もうとする。
だが、どうしても無理だった。
そう言ってから、私をベッドに寝かせるとその上から
覆い被さるように抱き締めるとキスをしてくる。
それを受け入れた私であったが、彼がキスをしてくる度に胸が高鳴っていく。
それだけでなく、身体が熱を帯びてしまっており、
呼吸が荒くなる。
そして、ついに我慢出来なくなった私は彼を求めるかのように
自分からキスをし返してしまった。
それに気付いた彼は嬉しそうにしてから、舌を入れてきた。
私もそれに応えるかのように絡ませていく。
そうしていくうちに私達のキスは次第に激しくなっていき、
お互いを求め合うようにして求め合った。
そうしていると、扉が開きフィリスがたくさんの兵士を引き連れて入って来た。
けれども、私は今さら止めることが出来なかった。
というよりも既に理性が崩壊しており止められそうにもなかったのである。
しかし、それでもフィリスが怒っているのは目に見えて分かった。
なぜなら、フィリスが凄まじい形相でこちらに向かって歩いてくると
私に覆い被さっていた弟を引き剥がすとそのまま床に投げつけた。
それから、フィリスは彼の事を蹴飛ばすと弟は悲痛の声を上げながら壁に激突していった。
その様子を見た私は少しやり過ぎではと思いながらもフィリスを宥める為にそっと抱き寄せた。
「この裏切り者が、自分から進んでついていったではないか、衛兵、妻を牢屋に連れて行け。
もちろんお前にも聞きたいことがある。こっちに来なさい」
フィリスは冷たく吐き捨てると兵士達に命令を下していた。
それを受けた兵士達は無言のまま私とラヴィーゼを連れて行こうとする。
けれど私は抵抗してその場に踏み止まろうとしたけれど、後ろ髪を引かれて振り返ると、
彼は私に手を伸ばしている。
けれどもすぐに、連れて行かれてしまう。
(私は、これから何処に行かされるのだろうか。
きっとろくでもないところに違いない。
けれど、私は、あの人に会えただけで良かった)
そう思った私は、覚悟を決めると、目を閉じるのでした。
そうして、私達は連行されて行ったのである。
すると、そこは牢獄のような場所であり、
窓も無くて明かりは蝋燭だけしかありませんでした。
戸惑う私にフィリスが
「一日だけ待ってやる、お前が俺の妻に戻るのなら明日の朝、
その答えを聞いてやる」
そう言われて青ざめる。
それは、自分が浮気をしたと夫の前で認める行為に他ならない。
けれども、今の私には何も言えない。
何も言わずに俯いている私を見て、フィリスはため息をつく。
「もし、明日、お前が浮気したと認めぬ場合はお前を国の法で裁き、
国外追放するからそのつもりでいるように。
それが嫌ならば、大人しく一晩考えることだな。もしも、
これが最後の夜になるのかもしれないのだからな」
そう言ってフィリスは私の頭を撫でると立ち去って行きました。
私はそれを受け入れる事なく項垂れていました。
(私は、なんて馬鹿な女なんだろう。
自分の感情に負けてあんなことになってしまった。
けれど、私にはまだチャンスがある。
だから、もう一度、フィリスとやり直したい)
私は、そう決意を固めると、とりあえず食事をとる事にしました。
といっても、朝晩の二食だけのようで、昼ご飯は抜きです。
ただ、意外と豪華な食事を出してくれたのです。
というのも食材や調味料は潤沢にあるらしくて、
料理人達が作ってくれるのですが見た目が綺麗なのに味は絶品で
毎日楽しみにしていましたが今日は美味しいはずがあまり食べられません。
やはり気持ちが沈んでいるせいなのか食欲がわかないのです。
「王子妃様、食べなければお体に触ります」
監視の兵士が心配そうに食べろと言ってきましたが、
私は首を振るばかりで手をつけようとはしない。
しかし、食事をしなければ倒れてしまいそうだ。
仕方なく食べることにした私は、パンを千切って口に運ぶ。
しかし、喉に通らない。
口に入れるまでは出来るのだが飲み込むことが出来ないのだ。
私はどうにか無理矢理にでも食べ物を飲み込もうとする。
だが、どうしても無理だった。
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