上 下
33 / 36

33.

しおりを挟む
その日は結局夜遅くまでサディエルの部屋で過ごした。
その間ずっと彼の腕の中にいた。
そうして次の朝を迎えた。
そして、箱の中身を開いて行く。
それはクリスタルの欠片なのでした。
そしてそれを取るとクリスタルの形を変えて行く。
そして一つはローターが出来上がった。
魔力を注ぎ振動させるとちゃんと震えている。
「できた、凄いな」
そう言いながら私に見せてくる。
「すごいです」
「じゃあ早速使ってみようか」
そう言いながら手に持っている物を見せてきた。
「はい、お願いします」
そう言いながらサディエルを見上げると、
「お前、楽しそうだな」
そう言いながらローターを淫芽に押し当てると振動させ始めた。
「あっああぅ」
「少し辛いか」
「大丈夫イジメて、サディエル様」
そう言うとそのまま片手でクリスタルの破片の形を変えて行く。
次に出来たのはバイブだった。
「さてと、ここからだな」
そう言いながら一度私の前から離れると縄と目隠しを持って戻って来る。
「目隠しするの」
「あっ、ああ、する」
「もしかして、サディエル様ってその、SM好きでした? 前世って」
「うーん、嫌いではないが、嫌がる行為はドン引きかな、お互いの同意があれば楽しいと思う」
「同意ですか」
「ああ、そうだ、お前の感度を上げてやる」
そう言ってまた感度を上げる。
そうして私の耳元に口を近づけて囁くように言う。
「お前は俺の妻だよな」
「は、はい」
「じゃあ、淫乱」
「それはダメです」
「なんで」
「雌豚も駄目」
「マジかよ」
「なら何が良いの」
「虐めて欲しいけど、愛して欲しい」
「なら目隠し辞めるか、縄も止めよ、正面で寝て」
「はい」
そう言いながら進めて行く、私が横になると、サディエルは覆いかぶさるように抱きしめてきた。
「サディエル様?」
「ごめんな、辛い思いをさせて」
「サディエル様?」
「本当はもっと大事にしたいのに、どうしても止まらないんだ」
「良いですよ、好きですから」
「なら、もっと溺れて貰おうか」
そう言いながら舌でバイブを舐め始める。
そのしぐさがとても厭らしくてでもかっこよく見えた。
「そうだ、少し試そうか」
「何を」
「初物体験できるかどうか」
そう言いながらお腹に手を当てると
「システム権限、リリアーナの初めてを元に」
そう言うと身体が戸惑った。
「どう?」
「初めて戻したの?」
「ああ」
「何で」
「だってお前だけ楽しんだらフェアじゃないだろう」
そう言いながらバイブの先端を花弁に押し当てた。
「あ、そうだ、初めてって痛いんだったな、何度も散るから、失神するなよ」
(しけッとこの人何度も失うって)
「ちょっ、待って」
ズンっと勢いよく貫かれる。
痛い、それは初めてを失った時の辛さだった。
そして、彼の手がまたお腹に添えられる。
「ひぃぃい、待って無理、痛い」
「付き合え」
そう言われて一気に引き抜かれる。
痛みが消えたと思ったら、すぐにまた挿入されて抜き差しされる。
「うわぁ、まって、待って、あ、あ、あ」
「ふむ、処女膜破れたか」
「え?」
「だから、何度も復元するって言っただろう」
そう言いながら片手を放すとまた貫かれる。
「あっ、、、、」
また鈍い痛みに血の感触……。
「女にとっては拷問かもな」
そう言いながらまた抜かれる。
今度はゆっくり、まるで中を味わうかのような動きに腰が跳ね上がる。
「やっぱ、こっちの方が良いな」
そう言いながら唇を重ねて来た。次はキスをされながらだった。
「あっ、いぅぅぅぅ」
痛みに涙が出る。
身体を裂かれる感触に声が漏れてしまう。
それでもサディエルはやめてくれない。
そうして口づけをされたまま、ゆっくりと激しく動かし始めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

猛禽令嬢は王太子の溺愛を知らない

高遠すばる
恋愛
幼い頃、婚約者を庇って負った怪我のせいで目つきの悪い猛禽令嬢こと侯爵令嬢アリアナ・カレンデュラは、ある日、この世界は前世の自分がプレイしていた乙女ゲーム「マジカル・愛ラブユー」の世界で、自分はそのゲームの悪役令嬢だと気が付いた。 王太子であり婚約者でもあるフリードリヒ・ヴァン・アレンドロを心から愛しているアリアナは、それが破滅を呼ぶと分かっていてもヒロインをいじめることをやめられなかった。 最近ではフリードリヒとの仲もギクシャクして、目すら合わせてもらえない。 あとは断罪を待つばかりのアリアナに、フリードリヒが告げた言葉とはーー……! 積み重なった誤解が織りなす、溺愛・激重感情ラブコメディ! ※王太子の愛が重いです。

婚約者の王子に殺された~時を巻き戻した双子の兄妹は死亡ルートを回避したい!~

椿蛍
恋愛
大国バルレリアの王位継承争いに巻き込まれ、私とお兄様は殺された―― 私を殺したのは婚約者の王子。 死んだと思っていたけれど。 『自分の命をあげますから、どうか二人を生き返らせてください』 誰かが願った声を私は暗闇の中で聞いた。 時間が巻き戻り、私とお兄様は前回の人生の記憶を持ったまま子供の頃からやり直すことに。 今度は死んでたまるものですか! 絶対に生き延びようと誓う私たち。 双子の兄妹。 兄ヴィルフレードと妹の私レティツィア。 運命を変えるべく選んだ私たちは前回とは違う自分になることを決めた。 お兄様が選んだ方法は女装!? それって、私達『兄妹』じゃなくて『姉妹』になるってことですか? 完璧なお兄様の女装だけど、運命は変わるの? それに成長したら、バレてしまう。 どんなに美人でも、中身は男なんだから!! でも、私達はなにがなんでも死亡ルートだけは回避したい! ※1日2回更新 ※他サイトでも連載しています。

王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない

エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい 最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。 でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。

婚約破棄したい悪役令嬢と呪われたヤンデレ王子

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「フレデリック殿下、私が十七歳になったときに殿下の運命の方が現れるので安心して下さい」と婚約者は嬉々として自分の婚約破棄を語る。 それを阻止すべくフレデリックは婚約者のレティシアに愛を囁き、退路を断っていく。 そしてレティシアが十七歳に、フレデリックは真実を語る。 ※王子目線です。 ※一途で健全?なヤンデレ ※ざまああり。 ※なろう、カクヨムにも掲載

悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。

ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。

早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。 宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。 彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。 加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。 果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

第一王子は私(醜女姫)と婚姻解消したいらしい

麻竹
恋愛
第一王子は病に倒れた父王の命令で、隣国の第一王女と結婚させられることになっていた。 しかし第一王子には、幼馴染で将来を誓い合った恋人である侯爵令嬢がいた。 しかし父親である国王は、王子に「侯爵令嬢と、どうしても結婚したければ側妃にしろ」と突っぱねられてしまう。 第一王子は渋々この婚姻を承諾するのだが……しかし隣国から来た王女は、そんな王子の決断を後悔させるほどの人物だった。

【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする

冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。 彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。 優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。 王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。 忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか? 彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか? お話は、のんびりゆったりペースで進みます。

処理中です...