公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて~愛と溺愛のrequiem~

一ノ瀬 彩音

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二人な仲良く恋人繋ぎで歩くと動物園と呼ばれる場所へ辿り着いて
受付で用件を済ませてから動物園内へと入っていくと、まず最初に目にしたのは象という生き物で、
その大きさと迫力のある容姿には、流石のミミリィであっても驚きの声を上げてしまいました。
はあ~。凄い。大きいな。
マハティスも思わず声を出してしまいます。
まさに王者の風格といった風貌でこちらを見下ろしてくるのであります。
次に二人が見たのはライオンでありますが、こちらは何だかさっぱりした雰囲気を醸しております。
続いては虎でありますが、マハティスは、興味津々な様子で見ているのに対し
一方のミミリィにとっては初めて見る動物でしたので、かなり警戒をしているようでありました。
ミミリィは、こんな大きな動物の歯や爪なんかに引っかかれたら、きっとひとたまりもないわ。
マハティスは、怖がるミミリィの頭を撫ぜると、ミミリィはマハティスに抱きついてきました。
マハティスは、ミミリィを抱き寄せて耳元に口を近づけて小声で呟くと、
ミミリィは頬を赤らめて俯いたのでありました。
マハティスは、ミミリィに何かを言おうとしているのですが、
ミミリィは恥ずかしくて言えないようなのであります。
マハティスは、ミミィリィの手を握ると、手を繋いで歩き出しました。
マハティスは、ミミリィを連れてとある建物の中に入ると、そこには沢山の種類の鳥達がいたのでした。
ここは鳥類専門の飼育施設なのです。
ここで展示されている多くの種類は、南方地域に生息するものばかりだと説明書きがありました。
マハティスは興奮気味で眺めております。
すると、突然、館内に響き渡るほどの大声を出して叫びました。
うおおおっ!  これはすごいぞ!  マハティスは子供のように目を輝かせていました。
ただでさえ、珍しいのに、これだけの数の種類があるなんて。
これ程の環境は他にないんじゃないか。
マハティスは、感動で一杯になっていました。
マハティスは、ミミリィに近寄るとその肩を掴んで引き寄せると、
ミミリィの唇に自分の唇を重ねてキスをしました。
……マハティスは、ミミリィの事を愛している。
(人前でマハティスから愛しているって言われているじゃないの、う、嬉しいけど、恥ずかしいわね)
そう思うと恥ずかしくて俯いているミミリィだった。
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