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だから俺にとっては大したことが無くても、その周囲にとってはそうではなかったのである。
結果、俺は愛する者を危険に晒してしまった。
その事に気が付けなかった俺が悪い。
全ては俺の責任である。
だから、俺は決めた。
二度と同じ過ちは繰り返さないと。
弱いままであったのなら……きっと俺の側に居る事を望む者も、離れていく者もいた筈であった。
だが俺が強くなれば、それだけで問題は解決する。
その事実に気が付いたのは、つい最近の事であった。
本気にさえなっていれば、何も問題は無かったのだと。
その事を知ったのは、俺を召喚した術師を殺した後の事。
奴の魂を喰らい、その知識と記憶を読み取ったおかげだった。
その情報によれば、俺の能力はとんでもない代物だった。
ユニークと呼ばれる特別な能力の中で更に特別にエクストラと言われる希少なモノが存在すると知った。
そして俺の持つ特殊能力こそが、そのエクストラに属するものだと言われた。
それが、『絶対支配』と言う名前のものであるらしい。
全てのものに命令を下し強制する事が可能なのだという。
但し、俺の命令に逆らったり拒否すれば即座に死亡するよう設定されていた。
その効果を実感できたのは、その時が初めてだった。
俺は最初、自分の能力を疑っていた。
何故、そんな強力な力を俺が持っているのかと。
確かに俺は強い。
この世界で最強の存在であると自負している。
だが、そんな俺よりも遥か上位の存在が目の前にいるのだ。それも四体も。
しかもその内の一人に至ってはこの俺より圧倒的に強大な魔力を感じさせている。
こんな化物がゴロゴロといるとは思えない。
だとすれば……
(俺の能力が間違っていた?)
或いは、俺の力が暴走していた? その可能性は高い。
だってそうだろ? 今まではずっと俺が負けるはずがないと本気で信じていた。
どんな相手であろうと絶対に勝てると思っていた。
けど、今はどうだろうか?
今迄一度も戦ったことの無かった、俺が、初めて命のやり取りをすること自体が間違いだったのだろうか? そんな事を、俺が考えていた間、
俺の膝の上で寛いでいた美少女は俺の様子が変わったことに直ぐに気がついたようだ。
そしてその小さな身体からは想像できないような力で俺をベッドの上に押し倒した。
その勢いに驚きながらも俺は抵抗しようと試みるがびくともしない。
だが先程までの余裕の無い雰囲気とは異なり、今の少女はどこか楽しそうに見えた。
彼女は、そのまま俺の身体の上に跨がると、妖艶な笑みを浮かべつつ俺の顔を見下ろしてくる。
その表情はまさに捕食対象を見る捕食者のもので、俺は恐怖で身体が震える思いだった…………俺の上に馬乗りになっている美少女は、ゆっくりとした動作でその手を伸ばし俺の頬に触れた。そして顔を近づけ、まるでキスをするかのように至近距離で見つめ合う。
結果、俺は愛する者を危険に晒してしまった。
その事に気が付けなかった俺が悪い。
全ては俺の責任である。
だから、俺は決めた。
二度と同じ過ちは繰り返さないと。
弱いままであったのなら……きっと俺の側に居る事を望む者も、離れていく者もいた筈であった。
だが俺が強くなれば、それだけで問題は解決する。
その事実に気が付いたのは、つい最近の事であった。
本気にさえなっていれば、何も問題は無かったのだと。
その事を知ったのは、俺を召喚した術師を殺した後の事。
奴の魂を喰らい、その知識と記憶を読み取ったおかげだった。
その情報によれば、俺の能力はとんでもない代物だった。
ユニークと呼ばれる特別な能力の中で更に特別にエクストラと言われる希少なモノが存在すると知った。
そして俺の持つ特殊能力こそが、そのエクストラに属するものだと言われた。
それが、『絶対支配』と言う名前のものであるらしい。
全てのものに命令を下し強制する事が可能なのだという。
但し、俺の命令に逆らったり拒否すれば即座に死亡するよう設定されていた。
その効果を実感できたのは、その時が初めてだった。
俺は最初、自分の能力を疑っていた。
何故、そんな強力な力を俺が持っているのかと。
確かに俺は強い。
この世界で最強の存在であると自負している。
だが、そんな俺よりも遥か上位の存在が目の前にいるのだ。それも四体も。
しかもその内の一人に至ってはこの俺より圧倒的に強大な魔力を感じさせている。
こんな化物がゴロゴロといるとは思えない。
だとすれば……
(俺の能力が間違っていた?)
或いは、俺の力が暴走していた? その可能性は高い。
だってそうだろ? 今まではずっと俺が負けるはずがないと本気で信じていた。
どんな相手であろうと絶対に勝てると思っていた。
けど、今はどうだろうか?
今迄一度も戦ったことの無かった、俺が、初めて命のやり取りをすること自体が間違いだったのだろうか? そんな事を、俺が考えていた間、
俺の膝の上で寛いでいた美少女は俺の様子が変わったことに直ぐに気がついたようだ。
そしてその小さな身体からは想像できないような力で俺をベッドの上に押し倒した。
その勢いに驚きながらも俺は抵抗しようと試みるがびくともしない。
だが先程までの余裕の無い雰囲気とは異なり、今の少女はどこか楽しそうに見えた。
彼女は、そのまま俺の身体の上に跨がると、妖艶な笑みを浮かべつつ俺の顔を見下ろしてくる。
その表情はまさに捕食対象を見る捕食者のもので、俺は恐怖で身体が震える思いだった…………俺の上に馬乗りになっている美少女は、ゆっくりとした動作でその手を伸ばし俺の頬に触れた。そして顔を近づけ、まるでキスをするかのように至近距離で見つめ合う。
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