俺の性癖は間違っていない！～巨乳エルフに挟まれて俺はもう我慢の限界です！～

209.

彼女達に何かあれば、俺が命に代えて守るつもりだしその為の準備を怠っていない。
例えば、彼女達は全員竜種だ。
つまり、その力は圧倒的であり大抵の相手であれば遅れを取ることは無いだろうが、それでももしもの時はあるだろう。
いざという時に逃げ込める場所があれば良い。
そしてそれは俺の家が一番都合が良い。
俺が居なくなった場合、すぐに俺の後を追うと言い出すかもしれないが、俺の家は安全な場所にしてある。
そこならば簡単に追いつかれる心配も無いだろう。
俺が死んだ後もそこで暮らして欲しいと思っている。
ただ、今の状況を考えるにそれは難しいのかも知れない。
しかし俺も諦めてはいない。今現在、俺の作った家はかなりの規模にまで拡張されている。
この世界に転生してからというもの、俺は毎日のように魔物狩りに出掛けている。
勿論、危険なので夜には家に帰ってきている。
その帰り道に襲ってくる魔獣共を倒して得た素材を、俺はとあるアイテムに加工してもらいそれを餌にして、俺の配下の者を呼び出せるようにした。
その配下が従えている、蟲型、動物型の魔物の肉を定期的に与える事で、その生き物は繁殖力を増していった。
今では数百頭にも及ぶ規模へと成長していたのである。つまりこの国は俺のペットと俺の部下と、それから俺が作った食料で成り立っていると言ってもいい。
そのおかげでこの国に生きる者は、飢えることもなく暮らすことが出来ていた。
それはこの世界に生きる人々にとっては救世主とも言える行為であったに違いない。
まぁそれはさておき、そういった理由でこの国から出て行くことは難しくなった訳なのだ。
この国が俺の住むべき場所であると言われてしまえば仕方が無いとは思うが、果たしてこの世界の現状がどうなっているのかはわからない。
死んでしまった後、この世界に生きる人々はどのように変わったのであろうか。
少なくとも俺が知る限り、この世界に生きていた生物の大半は滅びてしまった。
人間族の国家はその全てが消え去っている。
俺が住んでいた町や村もまた、既に無い。
知り合いの殆どは皆あの時の戦いで命を落とした。
だからこそ俺は、残された仲間を守りたいと思った。
大切な人を失いたくない。そう思ったからこそ俺は強くなろうと努力した。
強くなるために修行をした。
それは辛く厳しいものだった。
何度も挫折したし死にかけたこともある。
けれどその度に俺を支えてくれたのは、守りたいと願った人達の存在だった。
だから俺は挫けることなく前に進むことが出来た。
そうやって俺は、少しずつではあるが着実に実力を付けていき、その結果遂には勇者と呼ばれまでになっていた。
しかし、そのせいで俺は大きなミスを犯してしまう。
それは、俺が強すぎた事が原因だった。
俺は余りにも強くなりすぎてしまっていた。