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自分が女であると分かってもらえることに抵抗はなくなっていても少し戸惑われるからね。
なんにしろ俺達の間に隠し事がないんだということはお互いに確認しておく必要があると思うの。
それもあって少し俺のことを紹介する前に俺達は互いに顔合わせをしていたのだから、そこで彼女達の素性がバレる事になったのは想定内ではあったが彼女達は予想以上に俺の身に起こったことについて興味を示しており様々なことに興味を持っていたらしく根掘り葉堀り質問攻めしてくると俺が体験してきた過去などを彼女達に語り始めていた。
俺は自分の口から語ることによってこれまでに起きた事の真実を客観的に見直すきっかけとなり今まで疑問を抱いてきていたことが解決していきつつあったの。
だから彼女には自分の生い立ちを詳細に聞かせると彼女にもある程度の情報を共有するとようやく一息ついた。
まぁそれで俺はある程度理解できたのよね。この世界でも普通な人間が居るということ、俺はその一員になっているということを。
この事実こそがもっとも重要でなおかつ理解しておかなければならない。
つまりこの世の中には善良な人も存在する一方で、やはり欲望を持つ悪人も存在していることが明確になったと言えるだろう。
何はともあれ今後は用心をしなければならないのは間違いなかった、そうでなければ自分が生き残っている事さえ不思議になってしまう事になるからだ。
それを踏まえて俺は、ようやく本題に入ることとなる。
そしてようやく彼女が何を気にかけていたのかについても理解する。
それは彼女もまた俺に対して気になること、すなわち知りたがっていた事、それは俺の外見についてのことであったの。
それも彼女だけでなく皆同じ反応を示す事となるがこれについては既に話すべきことがあるのだがそれをするには時間がかかる。
そのために俺は先に自己紹介を行うべきだと考えた、それに、もし何か俺についての重要な情報が分かったときにスムーズに説明することが出来たほうが都合がいいからね。
という訳で俺のことを皆に紹介するために屋敷に戻ると 屋敷内は綺麗に整っており、俺は屋敷の中に入り皆を連れて行った後まず最初に俺の家族の紹介を行おうと考えていたのだが、
なぜかすでに用意されていたかのようにそこには既に多くの人間達が揃っていた……。
当然だけど彼女たちについてはまだ誰にも紹介したことがなかったし俺自身が彼女の存在を秘密にしていたため誰も気づくことはなく。
唯一事情を知っていればその限りでは無いはずなのでそこは事前に注意を促してあったからその辺に関しては問題がなかったみたいではあるけど流石は我が妹であると思った、なぜなら全員の名前をちゃんと言えてる時点で褒めてもいいのではないか?
そんな俺の心のつぶやきなど聞こえるわけもなく相変わらず元気いっぱいに俺に飛びついてくるのは言うまでもない、妹のマイである。
俺は彼女のことをよく知ってるが故にこう思う。
まぁ彼女がそういう子なのは承知の上で可愛いのだし構うのだが俺は敢えて頭を優しく撫でることで彼女に話しかけることにすると素振りでは喜んでいるように見えた。
とりあえずまずはこの場で改めて俺は紹介するが。
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