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「まあいいか」
特に深く考えることもなくむしろ喜ばしいことではあった為にこれからは
より一層頑張ることを決意したのである……だが、現実は非情であり無慈悲なものでもあった。
それは双子のうち上の子の方はなんの問題もなく順調に成長し始めていたのだが問題は下の子にあったからだ。
何故ならそれは性別という面においては普通だったが身体付きにおいて明らかな違いが
生じてしまっているという事に他ならなかったからである。
(これは後に判明した)というのもどうも彼女は病気を患っていたらしく生まれつき発育が異常で
それに加えて知能障害までも併発していたからであったのだ。
医者からもいつ死んでもおかしくはないと言われ続けていたらしく
それを知った両親は我が子を守れなかったと
嘆き悲しみ泣き崩れてしまう。
「ごめんなさいね」
とエレシアに頭を下げられたが、この子にはまだ父親としての責務を果たしていないのだ。
だから諦めるつもりはないし例え彼女がどんな状態であったとしても最後まで面倒を見ることを
誓っていたのであった。
幸いにして生活するためのお金に関しては定期的に送られてきているので何とかなっている。
しかしここで問題があるのだと分かった。
それは俺のステータスが彼女達に影響を及ぼしていたのである。
簡単に説明すれば俺との子を成したことで彼女たちの潜在能力が格段に跳ね上がったということらしい。
そのため身体能力が異様に高くなっていたので普通の生活を送ることが
ままならない状態であるというのが問題だと言えた。
「困ったことになった。このままここに居続けるといずれ誰かに見つかれば厄介事になるな」
「そんなことはありませんよ?
だって私が絶対にそんな事はさせません。
ですのでもし万が一の事態になりかけた際には必ず守り抜きますので安心してくださいね?」
と自信満々の様子を見せていた。
ただそんな状況に陥った場合おそらく対処する手段は無いに等しいだろうと
思ってしまう自分もいるわけだし何よりも今はもうすぐ訪れるであろう"その時"について考えていたのだ。
「どうしたの?」
と言いつつルティアナが抱きついてきて胸に顔を押し付けてくる。
するとエレシアが不満気にしていたがリーザロッテが優しく慰めてくれたのですぐに機嫌を良くしたが
それがちょっとばかり不安になる出来事が起こる切っ掛けとなってくれた。
そう、いきなり外から悲鳴らしきものが聞こえてきたと思ったらこちらへ走ってくる足音が
響き渡ってくるとドアをノックされて中に入ってきた人物がいてその人物を
見た瞬間嫌な予感が当たってしまったと感じ取ったわけである。
「ユグドラか。一体どうしたんだ?」
「私のことを抱いて欲しくて来たの」
「悪いが君を抱く気には到底なれないと伝えておく。
そもそもそういった行為をするにしてもきちんとお互いが納得して了承しない限りはするつもりは一切無いぞ」
はっきり告げたものの彼女は引くことはなくしつこく食い下がると最終的に
抱いて欲しいと懇願されてしまい仕方なく応じることにした。
さすがに断り続けている間に他の女を抱いたとなれば色々と面倒なことになると判断してのことではある。
しかしまず服を脱いでもらうことから始めなければならなかったのだがユグドラは
羞恥心の方が強い為か抵抗があるようだ。
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