元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

708.

「やっぱりおかしいよな」
そう言って俺は違和感を覚えていたのだ。
なぜならば、いくら何でも魔物が現れなさすぎるからであった。
本来ならもう少し魔物が現れるはずだと思っていたからだ。
だから、俺は不思議に思っていたのだ。
そして俺は思いきって家のドアを開けることにしたのである。
そうして俺はゆっくりと扉を開くと、そこにはミレアの姿があったのだ。
「ミレア？」
俺がそう呟いた瞬間に俺の顔に何かがぶつかった。
俺は驚いてその物体を確認するとそこには子供サイズの小さな人形のような物体がいたのである。
それを見るとミレアの様子がどこかおかしくなっていたので
あった。
すると突然俺の体が宙に浮き始めたのだ。
それを見た俺はミレアの事を気にしながら俺を持ち上げている人物の方を見ると
信じられない光景が視界に飛び込んできたのである。
俺を軽々と持ち上げているのはまだ幼い少女だったのだ。
俺は咄嵯にミレアの事を確認するとミレアも同じような感じになっていたのである。
そして、俺が唖然としていると俺はいつの間にか俺達は別の場所に移動していたのであった。
するとそこには俺が元いた世界で見たことのある建物によく似た場所が目に
映ってきたのである。
そうして俺達はその場所に足を踏み入れるとそこは俺が昔住んでいた家だったのだ。
そうして俺は戸惑いながら自分の体を改めて確認すると俺はどうやら子供の
状態になっていたようなのだ。
すると、ミレアが俺の体に抱きついて俺にこう言ったのである。
パパ！会いたかった！
そう言うと俺の体から離れなかったのだ。そんな俺達のやり取りを見ていた
ミレアの母親であるミレアは俺達の方に向かって微笑みを浮かべていたのであった。
俺達が家の中に案内されると、そこには俺とミレアにそっくりな子供が俺達のこと
待っていたのである。
すると、俺達のことを見た子供達はとても嬉しそうな表情を浮かべていたのだ。
それから俺とミレアはお互いの子供たちと仲良くなると、ミレアの両親は
仕事があるらしくて、しばらくすると家を出て行ってしまったのである。
俺は少し寂しい気分になると、そんな俺の気持ちを察したのか
ミレアはこう言ったのである。
私がママの代わりになってあげるからね？
ミレアは俺の頭を撫でて優しくしてくれたのであった。
そしてミレアと俺が遊んでいると時間はあっという間に過ぎていったのである。
するといつの間にか夕方になっていたのだ。
それからミレアはそろそろ夕飯の支度をすると言って台所に向かうとそれを
追いかけるように俺もミレアと一緒にキッチンに立つと俺はミレアに料理を
教えてもらったのである。
そうして俺とミレアが二人で協力するとミレアは喜んでくれて俺は嬉しかったのである。
それから俺とミレアが食事をすると俺がお風呂に入って寝る準備をしていると、
寝室に誰かが入ってきて、そこにはパジャマ姿のミレアの姿があったのだ。