元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

588.

そう言われては仕方が無くて俺はそのミリスの提案を受け入れた。
そうして俺達は、魔法を習うこととなり、俺とミレアの母親が、
ミリアに指導を行うことになり、そうやって時間が流れていき俺と
妻と子供達も楽しく過ごすことが出来た。
かなり仲良くなってしまっているが、まぁ問題は無いから良いとしよう。
そうして夜になった、俺はミリアが、寝静まった時にこっそり抜け出して
この世界で生きるために必要な物を手に入れようと思っていたらミリアが
目を覚まして、どうせならば一緒に行くと言われて俺はその誘いに乗る事に決める。
そして俺達は、この村を旅立つために必要な物を揃えるため、まず最初に
村の北側に広がる森の奥深くに存在するとされる湖に向かった。
そうして俺達は無事に目的地に到着した。
その目的の為にはどうしても水が必要になるので
俺は、湖の畔に腰を下ろすとミリアが俺の目の前に座り込んだ。
そうしてミリアが口を開く、
「貴方に私の秘密を話すわね」
そう言って話し始めたのが、 自分が本当は何者なのかということ
だった……。
私の正体は精霊であるとミリスは語る。
私は元々は人間であったが、ある日突然、私に異変が起きたのだ。
それが何かはわからないけどとにかくその時は酷くて身体中に
激痛が走り続けた、そんな時だった。
あの人と初めて出会ったのは、私が痛みに堪えきれず
泣き叫び苦しんでいるところを、彼が偶然通りかかってくれた
ことで私の命は救われることになったの。
それからと言うもの彼は自分の家で、ずっと面倒を見てくれるように
なりそんな優しい彼のことがいつの間にかに好きになっていまいた。
それからしばらくしてから彼に子供ができたことを知る。
その子供の性別が女の子であることもそれから更に時間が
経ちついにその娘を産んだ直後くらいにまた新たな変化が訪れた。
それは突然のことだったのでその時にはどうすればいいかわからなくて
結局はそのままにしておいて数日後の真夜中今度は彼から
呼び出されて行くとそこでとんでもない話を聞かされたわ。
だけどそれよりも衝撃的だったことがあって……。
それは どうやらその新しい体の変化というのが妊娠して
いるらしいと言うことよそれも私ではなくどうやら
別の人のようなのよね……。
だけどそんなことを言ってきた人物の名前を聞いて驚いた。
その名前がミリアだったのだから。
そういえばあの頃はまだミリアは生まれてない頃だったはず
なんでしょうきっとその子供が生まれればミリアは私よりも
先に死んじゃうんじゃないだろうかと思えてしまうそんな気が
したからよ。
それにしても私と全く同じ名前って……
一体誰の子なのやらと、考えているとミリアに話しかけられた
ようなので慌てて意識を引き戻そうとしたところで、
どうやら夢だったらしいと気づいたわけ。