元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

587.

しかし、それを手に入れるのに必要だと言う物は俺の力を借りなければ絶対に手に入らないとの
事なので俺はその言葉に従うしかないと結論に至った。
そして、その方法というのは……俺の嫁さん達の協力が必要だと伝えられた。
それからというものは、俺は ひたすらミリアと過ごして時間を潰すことにした。
その間の俺はというとミリアの側に付き添いながら家事を行いつつ、
時折訪れる訪問者にミリアの世話を任せたりしながら日々を過ごしていった。
そんな中で俺は思ったことがある、この村の村長は俺に対して何かを頼んできたのだそうだ。
その内容は未だに不明のままであるが、ミリアの病気を直せた後で構わないと
言われたため、俺にその件に対するやる気がないわけではないが、今はそんなことをするより大切な
家族との時間を過ごすほうが俺にとっての優先順位が高いので断るつもりではあるが、ミリアの
看病をして数日が経過した頃にミリアは元気を取り戻していた。
俺が嬉しさで喜びを感じながらミリアの顔を見ていると、ミリアと目が合うなり俺に
飛びついて来た。
俺はそんなミリアを受け止めると、 優しく頭を撫でてやる。
そうして ひと段落付いたあと、俺とミリアと俺の妻は、今後のことについて
話し合いを始める。
俺達が次に目指している場所は、ここから北へ進んだ先にあると言われている
王都でありそこを目指しての旅になる。
俺は、とりあえずはこの辺りをもう少し調べてみるべきだと判断した。
ミリアとミリアの友達が俺の作った料理に興味を持ったので食べさせる。
と二人共凄く気に入ったようで美味しいを連発しながら俺を見つめていた。
俺が二人の為におやつを作りそれを二人が食べた後にミリアが何かを
決意したかのように俺に頼み込んできた。
ミリアの望みを叶えるために俺は行動を開始する。
そして 俺達は ミリアの家を出た後にこの辺りの散策を行うことにした。
この辺で出現する敵の強さを確認するためでもある。
俺の実力の確認も兼ねてそして俺はミシアとミレニアを連れて家を出て少し歩くことにした。
俺達は今俺達の村から出るための門の前に立っていた。
俺の妻二人は俺の左右に立つ。
そうして俺が先頭に立って歩いていき、俺の背後を付いてくるミリアが、
俺と俺の妻達に話し掛けてきた。
ミリアの話では俺に恩返しをさせて欲しいとの事だったが俺としては
別に見返りを求めているわけではなく俺の自己満足の為の行動なので断ることにした。
そうして俺達は村の外の世界へと足を踏み入れることになる。
ミリアとミリアの友が、ミリアの希望をかなえる為に必要な材料を取りに行くと決めたようだ。
ミリアの希望を俺がミリアに尋ねるとミリアは、俺に答えを教えてはくれない。
俺とミリアはミリアとミリアの友人と共にミリアの実家へと向かった。
俺がミリアのご両親とミリアに挨拶をすると、俺は早速、俺とミリアのお母さんに連れられ、
とある場所へ向かうことになる。
その場所とは、ミリアがいつも使っている道具類が置いてある場所で俺はここで何をするのか気になっていた。
するとミアリはミリアが普段使用している剣を指差したので
俺はミリアにそれを使えるかどうか聞いてみるとミリアは、俺の言葉に対して 無理と即答した上に、
重いから使えないと言われたのが悔しかったのだろう。
そしてミリアは、武器が持てないというのならと 俺と俺の妻に提案してきたのは、ミリスと
一緒に魔法の勉強をしませんかということだった。