元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

545.

そうすると相手が消えていきその場には宝石のような物が残され、ミリアが回収した後 
俺のところまでやってきて二人でハイタッチを交わすのでした。
こうして俺達はボスを倒し 俺のレベルも上がっていく。
それから暫く歩いていきようやく俺が目指していた場所が見えてきた 俺がミリアに
その旨を伝えるとミリアは俺の目的地が分かっており。
その場所に向かってくれた。そこは 俺達の家だったのだ。
俺の記憶ではあの日。
ミリアと初めてあった日に俺の住んでいた村から逃げ出した。
俺とミリアは これからの日々が楽しければいいなって。
思いながら。そう思えば思う程。ミリアが大事になればなるほど俺の頭の中でずっと
警鐘が鳴り響いていたので、
それが俺には耐えられなくなっていたからなのかもしれない、 それから俺達は冒険の旅を
続けた。
ミリアが 疲れたらすぐに休憩を挟んだり、回復ポーションを使ったりしたけどね……だけど。
その旅の途中で何度も死にそうになった事もあったし、死にかけも沢山経験をした。
俺達は本当に頑張って。
それから 色々な所を巡ったり、ミリアと一緒に買い物したりご飯を食べたり、
楽しい事もたくさんありました。
ミリアはとても綺麗になったなと思いながらも俺は幸せを感じてて。
ミリアが居なくなった後も俺を支えてくれた大事な人だったんだなと感じて嬉しかったんだ。
そんな事を考えてるとミリアが俺に抱きついてきて、いきなり俺の唇を奪ってくるのでした
照れ隠しをしながらそんなやり取りをしていたんだ。
それから月日の経つのが早いなーなんて考えていましたが。ある日突然にミリアが
いなくなってしまったんです。
そう、いつも一緒に寝ていたベッドの上でも、俺が起きるとそこには、もうすでに、
ミリアの姿は無かったのです、
何処を探しても見つからないのでもしかして死んでどこかへ行ったんじゃないのかと
思ってしまい俺は悲しくて辛くて。
それでも、必死に、涙目になりながら。俺と過ごしてきた部屋を探し回ったんだ、
それから数時間後くらいが経過した頃にミリアの足音と喋り声が
聞こえて来たので その方向へと走っていくと。
そこにいたのは、見知らぬ男で。
男は、ミリアに。
こんな森の奥に1人で住んでいる俺が心配だから様子を見てくれないかと頼まれた
というので。
「貴方、お名前は？」
と聞くとその男性は。自分の名前を名乗ろうとした瞬間。
俺の顔を見た彼は。
急に怯え始めた。
それから彼の表情を見ると 恐怖の感情を抱いているのだと悟って、その理由は。
恐らくだが、俺が睨んでいるせいなのではないかと
考えることにしたのである。
なので、その事に気が付いたミリアに止められて、 仕方なくミリアの話を聞くと、
この人の名前はロゼさんといい街に住んでいるそうだ。
「そうなんだ、俺の名はユウトって言います。初めましてよろしく」
と言うと。