元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

524.

俺はミリアにお小遣いをもらうと、 ミリアにお礼を言った。
俺はミリアとお店を回り始める。
初めに入ったのは武器屋だった。
アリアは魔法使いなので杖を買うことにした。
さらにアリアに合うローブを買ってあげたくて、俺はミリアにお金を借りることにした。
ミリアが溜息を付くと
「なら稼いであげなさいよ、はいこれ」
流石は冒険家。
この前の遊覧船でボーン5体倒して来いっというクエストらしい。
俺はミリアにお礼をすると、 ミリアは俺にお礼を言われて照れていた。
そそくさと走り出す、遊覧船は0時に来てしまうからだ。
「このクエ強制発動みたいよ」
「って事は遊覧船が昼でも来るのか？」
俺とミリアは急いで、 船に乗り込むと、 俺はミリアにお礼をいった。
「助かった、にしても雰囲気どうするんだろうと思ったら、霧がやばかったな」
俺がミリアに話しかけるとミリアが俺に
「この前と違って今回は戦闘だから、気を引き締めましょう」
やはりミリアは頼りになるなと思いながらボーンを探し始める。
「5体ってなかなかいないわね」
ミリアが俺に愚痴をこぼす。
流石に変だ、よく考えたら5体って数も多くはないと思い、俺は横の雲に対して剣を抜くと切りかかった。
「何しているの」
「ミリア、これ誘導ポップかもしれない」
その言葉に驚いた顔をするミリア。
「ええ、誘導対象が分からないのに叩く？」
ミリアが俺に聞いてくるので、 俺が答えようとする前に、 俺の剣に反応があった。
俺は剣を構えて警戒するが攻撃が来る気配がない。
俺は剣で攻撃を弾くと、 そこには、 人型の魔物がいた。
俺は剣を構えると、 その魔物は俺に襲いかかってくる。
俺が剣で応戦しようとすると、ミリアがその魔物の攻撃を受け止める。
俺はその隙に魔法で攻撃を仕掛けるが、その魔族は俺の放った炎を手で受け止めた。
「嘘でしょ」
ミリアが驚く。
「こいつ、まさか、ボスか」
俺が呟いた瞬間、 その男は姿を消したのだ。
俺とミリアは辺りを見渡すが見当たらない。
俺がミリアに指示を出して、 ミリアが探知のスキルを使うが、見つからない。
俺がミリアに聞くと、 ミリアが俺に話す。
俺がミリアの話を聞こうとすると、 突然、背後から俺達を襲う影が見えた。
その刹那、慌てて返し際に
「わぁーー、待て待て俺だよ、ハクだよ」
その聞きなれた声に怒りが込み上がる。
「何しに来たんだよ、元勇者、お前のせいで」
「わってるよ、だから、俺が、勇者である王に命じられてお前たちの護衛してやれだって、こっちだって、無償でなんて嫌だけどさ、牢に入れるなんて脅されたからな」
理解した。
この馬鹿基、元勇者ハクは、事もあろうか、あの後王に捕まり、ちゃんと罰を与えられたのだ。
ざまぁ見ろである。
俺は、この男に、 この世界では、 勇者とは名乗れない様にしてやったのだ。
この世界の勇者は、 この世界での勇者の称号を持つ者しか勇者と名乗る事が出来ないのだ。
つまり、この男が勇者を名乗るには、 この世界に勇者が居なくなるまで待たなければならないのだ。
この勇者は、 この世界を救おうとしないで、 この国で、 ハーレムを作ろうとしていたのだ。
この国の女は、 この男の、 この勇者の子供を産まされる為に、 この国に召喚されていたのだ。