元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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「それで何でここに」
「この次元のアリアが冬眠したために、回線が津無かったのだと思います。」
「そうだ魔王よ、聞きたい事があるんだけど、この時代に籍かを解く方法はないかな」
「ああ、私の石化の解除ですね」
「ああ」
「たしか、バルバドス、この世界には遊覧船ってあるかしら」
「ええ、ありがとう」
「お父様、この時代の遊覧船に石化解除のアイテム、シリウスの涙がありますわ」
「本当ですか!? それがあればアリアをこの世界に帰れるんですね!!」
嬉しくなってつい大きな声で言ってしまった。
「ええ、ミリアお母さんによろしくお伝えくださいね」
そう言うと石化から光が消えた。
ミリアの部屋に戻るとあらましを説明した。
「魔王アリアと連絡とれたの?」
ミリアは驚いていたが、俺は気にせず話を進める。
「ああ、アリアは俺の事も覚えていたみたいで、俺が父親だと言う事も記憶していたよ」
アリアとの会話を思い出していた。
「勇者のスキルは石化した人を元の姿に戻せるのよ」
その言葉に驚いた。
「マジかよ、勇者のスキルすげぇー」
俺は思わず叫んでしまったがミレアは俺の話を真剣に聞いてくれていた。そしてしばらく考えた後、
こう切り出した。
「勇者のスキルが使えるようになるまで、何か月かかるか分からないから、俺はアリアの教えてくれた通り、
この時代のアリアを助ける為にシリウスの涙を取りに行く」
そういうとミリアは笑顔で答えた。
「分かった、私は貴方についていく、貴方がどんな選択をしても貴方についていきます。だって貴方は
私が愛している人なんだから」
俺はその言葉を聞けてとても嬉しい気持ちになる。俺は改めてミリアにプロポーズをした。
「さて、遊覧船ってどこにあるのかしら」
ミリアは地図を見ながら呟いていた。
どうやらミリアは知らないらしい。
「俺が知っているかもしれない」
俺も一応は勇者のパーティーにいたわけだし少しは地理を知っている。
案内しよう。
俺はそのまま遊覧船についてを聞いて回ると
夜中の0時に現れて人を乗せて行く船があるとしった。
そして夜中の0時まで待ていると波打ち際に明かりが見え始める。
「あれが遊覧船」
俺とミリアが見ていると船が止まった。
ミリアが船に乗り込むと男性が現れた。
「今宵航海を担当致します、エルゼと申します、間もなく出向致しますので、くれぐれも、
室内から出ぬように、お願いいたします」
そう言うなり鍵を渡された。
俺達は二人とも豪華な客室に通される。
「なぁ、この船……」
「ええ、多分、幽霊船だと思わよ、冒険家のお約束よね」
俺とミリアは顔を合わせて苦笑いする。
部屋に入るとベッドに横になりながら今後の事を相談する。
「これからどうする」
「そうねぇ、とりあえず、この船の船長に会わないと」
「そうだな」
俺とミリアは船内を探索することにした。
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