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しかしアリアは俺なら治せると思ってくれたみたいだが 残念なことに俺は蘇生術などは使えないので無理なのは変わりないが
それでも出来ることをしようと思う、
アリアは俺に気を使ってくれるのが嬉しい反面申し訳なく思っている、
だから少しでも俺が何かできないのか考えながら俺のできることを探していくことにする。
そして俺の収納鞄はアリアから貰った物だが、
俺の能力により中身の大きさは変わらない仕様になっているので容れることができるものは
限られているが時間停止の機能がついているので時間が止まった状態で保管しておくことが出来る。
「パパこれってどういう仕組みなの?」
と聞かれたので俺の作った魔法のカバンだと説明したただ容量がかなり大きくて大きい物は入るが生き物は入れない、
また俺が認識できる範囲でしか出すことは出来ない。
例えば家の中にあるものを全部入れたりは出来る。
ただし生き物は入れない。
ただ入れるものを選択することが出来る。
俺は、少女に触って状態を確認した。
少女は酷い状態だったが何とか生きている事がわかった。
そこで俺はアリアとミリアに相談することにした。
まずこの子を連れて帰ろうと思うのだけどアリアがいうにこの子はハーフエルフの女の子らしくて俺が知っている種族は一つしかない。
俺の考えを二人に説明をしてこの子の治療が終わるまではここで暮らすつもりだと告げると二人とも快く受け入れてくれたので、
俺の考えた作戦を話すとアリアが納得してくれたので早速俺はアリアの魔力で意識を失わさせて貰うことにしようと思った。
アリアはうなづくと俺の手を取り詠唱を唱え始め、俺の手を握ったまま
「我が名に於いて、この者に眠らせる事を許可す、スリープ」
と言うと俺の身体から力が流れ出て俺の目の前が真っ暗になり力が抜けて行く。
アリアに俺は倒れそうになるところを受け止めてもらった、
「ありがとう」
と言うとアリアは俺を優しく見つめて
俺を抱きしめてくれる。
俺は少しアリアに寄りかかりながら
ミリアに
「ミリアもごめん、後は任せた」
と言い残して俺は眠りについた。
どれくらいの時間経っただろうか、
俺の頭の中で声が聞こえた 。
目を覚ますと知らない部屋のベッドの
上で横になっていた、
起き上がるとベッドが少し軋んだ音を立てた。
部屋を見渡すと質素な家具が置かれているだけの簡素な作りで俺が住んでいた城の部屋と比べたらかなり粗末だ。
窓の方を見ると外はまだ暗く夜であることが伺えた、
俺はアリア達に何をするべきなのか考えていた。
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