元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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俺がどうしようか考えていると俺の横にいた俺の嫁さんが
俺の方に顔を向けてきて
「あなた、私達も頑張りましょうね」
と俺の嫁さんが言うと、俺の嫁さんも俺の方を向いて
俺の目を見てくる。
俺は二人の目を見ながら大きく溜息をつくと
「そうだな」
としか言えなかった。
すると俺の嫁さんが俺の耳元に口を近づけて
俺の耳に囁いてくる。
「あの子達は勇者の孫です」
と俺の嫁さんが俺の耳元で呟いた。
「そんな夢のある話をしてあげたいわね」
俺は今、温泉旅館の部屋の中で子供達と一緒に寝ている。
子供達は疲れていたのか、ぐっすりと眠っている。
俺は子供達の頭を撫でながら、今日の事を思い出していた。
今日は子供達を連れて温泉街を散策していた。
俺の隣を歩いているロイズは楽しそうに歩いていて
とても可愛かった。
俺がロイズに話しかけると、
ロイズは笑顔で返事をしてくる。
「お姉ちゃんと仲良くな?」
ロイズは頷くと俺の手を握ってくる。
「アリアお姉ちゃん!!!」
と叫ぶとそのま手を引いて走り出す。
アリアは慌てて追いかけて来る。
俺はロイズに引っ張られながらも笑顔だ。
「お姉ちゃん早く」
そう言いながら走り続けられてさすがの俺も歳には勝てずに
体力の限界が来てしまう。
俺はもうダメだと諦めてその場で倒れ込む。
すると、ロイズが立ち止まって俺の方を向き 心配した顔をしながら俺の側に寄ってくる。
俺はロイズに
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
と荒くなった呼吸を整える。
すると、俺の背中を優しく擦ってくれる。
俺はロイズに ありがとうと伝える。
俺はアリアに
「アリア、ロイズは勇者になる為に修行をしたいらしい だから、アリアは
ロイズの先生になってあげてくれないか」
アリアが驚いた顔で俺を見つめる。アリアは俺に
「え?私がロイズの先生?」
と俺に尋ねてきた。
俺はアリアに
「ああ、アリアは魔法が得意だから、
ロイズに色々と教えて欲しい」
と頼むとアリアは笑顔になって
「分かりました。ロイズ、よろしくお願いします」
と俺の娘のアリアはロイズに挨拶をしてくれた。
すると、ロイズはとても喜んでいた。
俺はロイズに
「ロイズ、勇者は簡単にはなれないから、勇者になるまでは アリアを
困らせないようにするんだよ」
と言うとロイズは大きく何度も首を縦に振る。
俺がロイズに微笑みかけると、
「じゃあ、狩りに行こうか?」
アリアの一声でロイズが元気に走り出す。
ロイズは俺の子供達の中では一番下だ。
アリアはロイズの後を追いかけていく。
俺はロイズ達の後を追う。
ロイズとアリアは楽しそうに話しながら
森の中に入っていく。
俺は二人に気づかれぬように少し離れて
二人について行く。
二人は楽しそうに会話をしている。
俺は二人に気付かれずに、
二人の様子を伺いながらついて行く。
すると、ロイズは急に立ち止まり、辺りを警戒し始める。
ロイズは周りをキョロキョロと見渡している。
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