元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

390.

俺はそんな状態になっているミリィを見ていると。
ふと思い出したのは、あの時のギルドでの光景だった。
俺がギルド統括副長と話をしている時にギルドマスターと受付嬢のやり取りを俺は見たのだ。
それはまるで恋人同士のような雰囲気でお互いがお互いにしか見えない世界に入っていた。
「なぁ、俺さ、あのギルドが不正していると思えないんだよな」
俺は、ギルド統括副長にそう問いかけていた。
すると統括副長は 俺の質問に答えるかのように口を開いた。
「確かに、私も、ギルド統括副長として、ギルド統括本部に所属しているギルドを疑う事は
したくありませんね」
「そうだよな、でも、やっぱり、俺は、おかしいと思うんだよな」
「そうですね、でも、私は、ギルド統括副長としては、やはり、ギルド統括本部長の言う通り、
ギルド統括本部は、
今回の件については、関与していないと、信じていますよ」
俺は統括副長のこの言葉を聞いて、ギルド統括副長はギルド統括部長を信じる事にした。
ギルド統括副長がギルド統括長の味方をすると言う事はギルド統括副長もギルド統括部所属だからだ。
ギルド統括副長が俺の敵になる事はないはずだからだ。
俺は、溜息を付くと……。
「はやく、王都に帰りたいな」
と俺はボソッと呟くのであった。
次の日の朝、俺達三人が朝ごはんを食べていると俺の家の扉を叩く音がしたので
俺は急いで玄関に向かった。
そして俺がゆっくりと、慎重に、恐る恐る開けてみるとそこには昨日紹介されたギルドの勇士兵の
一人がそこに立っていた。
俺は何故ここにやって来たのかわからなかったが。
ひとまず、中に入れることにした。
そして、リビングに案内して椅子に座って貰い話を聞くことに
「朝から、ギルド副総長が居ないんです」
「へ？　散歩とかじゃないのか？」
「いや、ギルド副総長は、ずっと家にいましたよ」
「えっと、じゃあ、一体どこにいったんだ」
俺は、その勇士兵が、嘘をついているように見えなくて戸惑ってしまう
（いや、そもそも、この人って、本当に副総長の居場所知らないんじゃないか？）
そう俺は思い始めていた時。
ミリアは、テーブルの上に置いてあった紅茶を飲んでいた。
そしてミリアはカップを置くと。
その、勇士兵の方に視線を向けて話しかけた。
「あなたは、どこから来たのですか？ 」
「？!  何を言っているんだよ、ミリア」
俺はミリアの言葉に驚いたが、ミリアの顔を見る限り冗談ではなく真剣で俺は
ミリアの言うことを聞こうと思い黙っていることにする。
そしてミリアの言うことを聞いたその人は少し驚いた表情をしていたが。すぐに冷静になり
ミリアに返答した。
「俺の名前は、 アデルと言います」
「それで、あなたの出身はどちらなのでしょうか」
「俺の出身は、王国です」
「なるほど、王国の方でしたか」
俺はミリアとミィが普通に話しているのを見て俺は唖然としていた。
そして俺はミリアにミィと話す時は敬語を使わなくても良いと言った。
するとミリアは 俺の事を睨んできて、俺の頭を思いっきり叩かれた。
俺は、頭を摩りながらミリアに、
「なぜ俺の頭が痛くなったのだろうか」
と聞くが。