元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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バザーとは露店のお祭りの様な物で、武闘会が今までは、ギルドの式典だったのだ。
そこにバザーをやりたいから、総指揮をとってくれと言われてしまった。
「王、バザーってその、出品ギルドだけでも、何万はあるんです」
予選とかなしで全てやるとなるととても、会場が足りない。すると王が答えてくる。
それは、俺の考えていたことが分かっている様だった。
「大丈夫じゃ、この街の人達が総出で参加してくるからの」
確かに、街の人の数はかなり多い。
だがそれでも足りなくなると思う。
(この国の人口ってどれぐらいだろうな?)
そう疑問を抱きながらも俺はこの国を歩いて回る。
そうしていくと色々な人に出会う、そして話しかけてくれる人も多い。
だが俺は忙しい身なのであまり時間を使うわけにはいかない。
(さて、これからどこに向かうべきかな)
そんなことを思いながらも俺は生産施設の方に向かいそこで作業をすることにしたのだ。
そして生産を行っている人の中に知っている人物がいた。
「あっ、久しぶりですユウトさん、お元気にしていましたか?」
俺は、その声に聞き覚えがあった。そう、 その人はあの受付のお姉さんだ。
どうやら彼女もこの国のギルドの一員になったらしい。
俺は彼女と話すためにその場に向かったのだ。
彼女は、どうやらこの生産の仕事が気に入ったらしくずっとここで仕事をしているそうだ。
(そういえば、どうしてここに来たんだろうな)
俺は、ふと思ったことがあったので聞いてみる。
どうやら彼女は俺に会いに来たかったようだ。
だが俺が、仕事に夢中になっていると 邪魔をしては
いけないと思い遠くから眺めていたようだ。
俺がその話を聞いて、彼女にお願いをする。
すると、彼女は俺のためにお茶を持ってきてくれてそれを二人で飲んでいる。
俺は彼女がいれてくれたお茶を飲みながら彼女の入れてくれたお菓子を食べてまったりとする。
(あー美味しかったな、でももう少しだけ味を変えても良いのかもしれない、今度は、
紅茶に合うケーキを作ろうかな?)
俺はそのことを考えながら生産を始めると隣にいる彼女が興味深々と言った感じで見てきている。
それから暫く時間がたつと俺の隣では寝息が聞こえる。
その様子を見てみると気持ち良さそうに寝ている。
(疲れが溜まっていたのだろうか?)
そう思うと俺は作業を止めてから彼女を部屋に運びベッドに寝かせる。
(まぁ今日くらいはいいよね)
俺はそう思うと俺の部屋に戻って、作業を始める。
俺はいつもより調子よく仕事を終わらせられたのであった。
俺とアリアは朝早くから起きて、ギルドに出勤をした。
そう、今日は俺達の初仕事の予定が入っているからだ。
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