元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

311.

するとミリアは俺に甘えて来て俺に頭を撫でて
貰いたがっているようだったので、
俺はミリアの頭を撫でてあげた。
俺はミリアの頭を撫でながら、
ミリアに 学園での生活は楽しかったかと聞くと
ミリアは学園での出来事を話してくれた。
学園での授業がどんな内容だったのかを教えてくれた。
学園で出来た友達の話をしてくれた。
俺はミリアの話を聞いて、学園で楽しく
過ごせているようで安心するのであった。
俺はふと疑問に思ったことがあったため
セシリアさんの方に視線を向けると、
セシリアは俺の考えていることが分かったのか
説明を始めてくれた。
「そうそう、言い忘れてたけど、かなり
ふさぎ込んでたようで、なかなか話してくれなかったのよ。
今は大分落ち着いているようだけれども」
俺が、ミリアに何故そんなに塞いでいたのかと
質問をしようとすると、ミリアが先に口を開いた。
「だって、私は、自分の事しか考えてなくて、他の人たちの事を考えていなかったの。だから、みんなに嫌われて当然なの」
俺は、ミリアになぜそう思うのかを尋ねると、
ミリアは、自分は、他人を不幸にしてしまったと、
自分のせいで、仲間が傷ついてしまったと、
自分を責め続けていたらしい。
「そんなことはない。ミリアは悪くない。悪いのは全部あいつらのせいだ。だからミリアは、そんなに気に病むな。
ミリアが苦しんでいる姿を見るのは辛い」
俺の言葉を聞いたミリアは泣き出してしまい、
俺はそんなミリアの頭を撫でるのであった。
俺はミリアが落ち着くまで頭を撫で続けた。
そして、しばらくして落ち着いたミリアは俺に謝罪してきた。
「私のために色々と尽くしてくれる貴方に迷惑をかけてばかりで本当に申し訳ありません」
そう言うとミレアは頭を下げてくる。
俺は、別に迷惑だとかは思ってはいない。
むしろ頼ってもらえたことが嬉しいと
伝えるとミリアは涙目になりながらも笑顔を
見せてくれたのだった。
そうこうしながら俺達は学園長室の前にたどり
着いたのだった。
「さあ、入りますよ」
とセシリアさんが言うと同時にドアを開ける。
そこには、俺の良く知る人物がいた。
俺は思わず叫んでしまう。
「アリア！」
俺は無意識のうちにアリアに駆け寄り思いっきり
ハグをしていた。
俺は、アリアに会えたことがとてもうれしかった。
俺は、アリアと再会できたことに喜びを感じていた。
俺はアリアを抱き締めたまま涙を流してしまっていた。
「お父様、苦しいですわ」
俺はアリアに言われ慌ててアリアを放す。
アリアは少し恥ずかしそうにしていた。
俺はアリアに謝るとアリアは
「いいのですわ、お父様は私の事が好きなんですのね」
俺はアリアの問いに対して
「 当たり前じゃないか！」
と答えるとアリアは顔を赤く染めるのである。
俺はアリアを抱き締めた時に気づいたのだが、
アリアは少し成長しているような気がした。
俺はアリアに 成長したねと声をかけると アリアは
少し悲しげな顔をして
「お父様は、私のことなんて覚えていないのですね」
俺は、アリアの言っている意味が分からなかったので、
アリアに詳しく説明を求めると、
アリアは、自分が魔王になった経緯を簡単に教えてくれ、
最後に、お父様が勇者に倒されてしまったことを伝えて来たのだ。
俺は、アリアが魔王になってしまった理由を聞き、
アリアがどれだけ辛く悲しい想いをして来たのかを
理解するのであった。
俺はアリアに 魔王になってくれてありがとうと伝えた。
アリアは泣いてしまい、俺にすがって来た。
俺はアリアの背中をさすってあげる。