元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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俺が依頼を受けたい旨を伝えた時にミリアの方をチラッと見ると目が合った。
ミリアの表情がとても悲しげだった。
俺は どうすればいいのかわからない。
「ところで、アリアは元気か?」
「誰それ」
「おいおい、俺達の娘だぞ」
ミリアは首を横に振った そんな馬鹿な。
俺は必死に思い出そうとしたが アリアのことしか出てこない。
他のことは何も浮かんでこない。
どうして。
ミリアが俺に優しく微笑んでくれる。
それから、俺に紙を渡した。
そこには何かが書いてあった。
「娘なんていない」
そう言って俺の手を握った。
俺は訳がわからなかった。
それから俺は受付のお姉さんに連れられて個室に移動する。
部屋に入った俺達に彼女は名刺を差し出してきた。
その表にはギルド本部統括副主任と書かれた札とギルド長の印が押してあり裏返すとそこには
冒険者カード発行担当主任と書かれている 俺の頭に頭痛が走ったが直ぐにおさまる すると俺の目には
ステータスと表示されていた
ミリアとギルド職員も驚いた顔をしていた それから俺達はギルドの職員から俺の職業について話された。
ギルドの人は俺に質問をした。
俺にはこの世界の知識があり、以前の世界では王までしていたと伝えた。
「この世界で、アリアという人物を探している」
そう言うとギルドの人は曇った表情をした。
「この世界のアリアは、魔王です」
そう言われても俺に実感は無かった。
だが俺の頭の中にはミリアの事しかなかった 俺の頭の中では俺の妻だったはずの人物の記憶が蘇った。
俺がアリアに会えばわかるのだろうか。
俺の頭の中に浮かんできた光景に俺は思わず吐いてしまう それから数分して落ち着いた俺はミリアと
一緒に自宅へと戻る。
俺達は自宅に帰宅をしてこれからどうするのかを考える事にした。
俺がベッドで仰向けになり天井を眺めながら考えていると 俺はいつの間にか眠ってしまっていた
俺が目を開けると、そこは俺が寝ているベッドの隣に娘のアリアがいた。
「お父様、何で、こっちに来たの? 私はあの世界に絶望してこの世界で右も左も分からなくて、
気づいたら魔王軍に拾われていた」
と 悲しそうな顔をしながら言ってきた 俺は 何も言わずに彼女の話を聞いていた。
俺は彼女に向かって手を伸ばそうとするが届かないことに気がついた 夢なんだな と思い俺は
諦めかけていたその時 誰かの声が聞こえる。
「アリア、そろそろ時間だ」
「分かった、バルバドス、お父様、っているから、サーレムの遺跡に着て頂戴」
とだけ言うと、風景が真っ暗になり目を覚ました。
「サーレムってどこだ」
と呟いてから俺は身支度を始める。
それから一階に降りていく 俺は一階に降りてからある違和感を感じた 何故だろう、
いつもより体が軽いような感じがしたのだ。
それから一階に降りるとそこにはいつも通りミリアの姿があったが何故か少し違うように思えた。
それから俺は自分の部屋に一度戻ってみると俺は驚きを隠せなかった なぜなら部屋が
俺の知らない間に変わっていたからだ。
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