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俺は、すぐに冷静になって考えた。
(落ち着け俺!ここで怒っていても何も解決しない。まずは、原因を突き止めないと)
そこで俺は、再び鑑定魔法を使った。
「ミリア何処も悪いところはない?」
俺が優しく問いかけると、 ミリアは首を横に振った。
どうやら、身体には異常がないということのようだ。
「じゃあ、何が原因で……」
俺が悩んでいると…… ミリアが俺の袖を引っ張ってきた。
「どうしたの? どこか痛いのかい?」
俺がそう聞くと、今度は頭を左右に振る。
(じゃあ、一体どうしたというんだ?)
俺が考えていると、ミリアが口を開いた。
「お腹空いたの」
(なるほど……そういうことか)
俺は納得して、ミリアを連れて帰ることにした。
「じゃあ、帰ろうか」
すると、ミリアは嬉しそうに微笑んでくれた。
(ふぅ~、とりあえずは良かった)
こうして俺は、無事に村に帰ることができたのだった。
村に戻ってきた俺は、真っ先にギルドへと向かった。
受付嬢のマリーさんに事情を説明して、
解呪の方法を調べてもらうことにした。
「分かりました。至急、調べてまいりますので
少々お待ちくださいませ」
「お願いします!」
それからしばらくして……
「お待たせしました。どうやら、魔道具の祈りで解除できるそうです」
「それは、どんな効果のある魔道具ですか?」
「はい。これは、女神様に願いを込めて祈ることで、 呪いを解くことができるそうですよ」
「そうですか。ちなみにいくらぐらいするんですかね?」
「そうですね。大金貨2枚あれば、 購入できますよ」
「ありがとうございます!」
こうして俺は、無事に戻ることができました。
そして、俺は早速、家に戻るとミリアに説明をした。
「ミリア、この指輪を着けて祈れば君の呪いは解けるから」
俺はミリアに、そう言って渡そうとしたのだが…… ミリアはなかなか受け取ろうとしなかった。
「どうしたの?」
俺がそう尋ねると、ミリアは泣き出してしまった。
「怖いよぉ……! 」
(どうしよう……!)
俺は困ってしまった。
すると、ミリアが涙ながらに話してくれた。
「アリアに会いたいよぉ……! 」
(そうか……!)
俺は思い出した。
確か、ミリアの話でアリアが攫われたと言っていたことを……。
(くそっ……!俺のせいじゃないか!)
俺は自分が情けなくて仕方がなかった。
(俺のせいで、大切な家族を失ってしまうかもしれない……)
俺は、必死に考えた。
(俺にできること……俺ができる事……)
俺はある結論に至った。
(俺が……俺が強くなってアリアを助けるしかない!)
俺は覚悟を決めた。
(強くなって、必ず助け出す!)
俺はミリアに向き直ってこう告げた。
「大丈夫だ!絶対に俺が助けるからな! 」
「ほんとう?」
「ああ、本当だ!だから、安心してくれ」
「わかった!信じてるからね!」
そう言うと、ミリアは満面の笑みを浮かべてくれた。
俺はその笑顔を見て、心が温かくなるのを感じた。
(よし!そうと決まれば、レベル上げだ!)
俺はミリアを抱きしめた。
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