200 / 737
200.
しおりを挟む
(俺がいなければもう少し戦えるようだ。
それにレベル差もかなりあるはずだ。
これは思ったより 早く決着がつくかもしれないぞ。しかし……..)
俺には一つ気になることがあった。
それは二人の表情だ。
俺が倒した時、二人の顔はどこか寂しそうで、
悲しげな雰囲気を感じさせた。
もしかすると俺が何かしてしまったのではないかと
考えてしまう。そんな事を考えていて動きが止まって
しまったので声をかけてみた。
するとやはり、二人は笑顔を見せた。
しかし、それでも何処か影がありそうに見える。
それから何度か戦いを繰り返すうちにミリアの
動きが良くなっていくのを感じた。
俺が見ている限りでも 最初と比べると格段に
良くなっているだろう。
俺としても そろそろいけるかと思い、加勢する事にした。
俺が加わる事で一気に有利になる。
そこから俺達が圧倒していく。
最後の一振りが終わると 勝負が決まったかのように
思われたが、最後に残っていた一体だけ逃げてしまった。
(これじゃあ討伐した証明ができないじゃないか!?
くっ……どうしたものか。
追いかけても恐らく見失う可能性の方が高いし……。
いやまて、気配探知を使えば何とかなるのではないか?
それなら追いつく事も可能なはず!! やってみるか……)
早速試してみると見事に成功する事が出来た。
(よし……これでなんとかなった。
このままギルドに行ってもいいかも知れませんな。
あそこには学園長もいるので事情を説明した
ほうがいいかもしれませんね)
こうして俺達は無事に帰還することができた。
するとギルドで学園長が待っていてくれた。
学園長曰く、今回の事はこちらでどうにかしてくれるので
安心して欲しいとのこと。
私たちは依頼料を貰うとそのままギルドに向かった。
ギルドでは特に変わったことは無かったが、
俺はアリア達に確認したいことがあるために話かけた。
しかし二人共俺の声を聞いても何も返事をしてくれない。
それどころか無視してくる。
そこで俺の方からもう一度聞いてみると二人は
驚いた様子を見せる。まるで今まで俺の事を
忘れていたような素振りを見せてきたのだ。
俺は思わず驚いて固まってしまっていた。
(おかしい……絶対に変ですよ……あの時の
二人がこんな簡単に人を無視したりするなど
あり得ませんから……。
きっと何か理由があるんですよ……。
そうでなければ二人に限ってこんな行動をとるわけがない……。
もしかしたら……この前の ことが原因か?)
俺はそう思うものの、 二人に聞くことが出来ないでいた。
そればかりかミリアに至っては完全に俺から離れて
行ってしまった。
(こうなっては仕方ない。
直接本人に会って確かめるとしますかね)
(ただ、いきなり会いに行ったところで俺のことを
覚えているかどうかも怪しいところではあるが……)
そう思っているとアリアに会った。
ちょうど良かったので再び尋ねて見たが
案の定、俺のことを覚えていないらしく
困惑されてしまった。
(ここまで来た以上引き下がることはできない)
(俺だって、ここで退いたりしたら一生後悔するに違いない)
そうして俺はアリアに付いていくことにした。
学園長がいるところまで行くとミリアの姿が 無かったので
探そうとしたら アリアがミリアを探してくれた。
結局見つからなかったのでもとの場所に戻ると学園長に
呼ばれていると言われた。
(やっぱり俺の事など知らないのであろうな……)
俺が呼ばれた部屋に案内されるなり学園長がいた。
学園長は、俺を見るなり嬉しさのあまりに抱き着かれた。
(学園長、そんなキャラではなかったでしょうが!!!!
何ですか急に積極的になってしまわれて……しかも柔らかい
感触が……!)
俺はそんな気持ちを抑えながら必死に引き剥がす。
はっきり言おう、学園長のような見た目と性格の人は嫌いではないが苦手なのだ!
それにレベル差もかなりあるはずだ。
これは思ったより 早く決着がつくかもしれないぞ。しかし……..)
俺には一つ気になることがあった。
それは二人の表情だ。
俺が倒した時、二人の顔はどこか寂しそうで、
悲しげな雰囲気を感じさせた。
もしかすると俺が何かしてしまったのではないかと
考えてしまう。そんな事を考えていて動きが止まって
しまったので声をかけてみた。
するとやはり、二人は笑顔を見せた。
しかし、それでも何処か影がありそうに見える。
それから何度か戦いを繰り返すうちにミリアの
動きが良くなっていくのを感じた。
俺が見ている限りでも 最初と比べると格段に
良くなっているだろう。
俺としても そろそろいけるかと思い、加勢する事にした。
俺が加わる事で一気に有利になる。
そこから俺達が圧倒していく。
最後の一振りが終わると 勝負が決まったかのように
思われたが、最後に残っていた一体だけ逃げてしまった。
(これじゃあ討伐した証明ができないじゃないか!?
くっ……どうしたものか。
追いかけても恐らく見失う可能性の方が高いし……。
いやまて、気配探知を使えば何とかなるのではないか?
それなら追いつく事も可能なはず!! やってみるか……)
早速試してみると見事に成功する事が出来た。
(よし……これでなんとかなった。
このままギルドに行ってもいいかも知れませんな。
あそこには学園長もいるので事情を説明した
ほうがいいかもしれませんね)
こうして俺達は無事に帰還することができた。
するとギルドで学園長が待っていてくれた。
学園長曰く、今回の事はこちらでどうにかしてくれるので
安心して欲しいとのこと。
私たちは依頼料を貰うとそのままギルドに向かった。
ギルドでは特に変わったことは無かったが、
俺はアリア達に確認したいことがあるために話かけた。
しかし二人共俺の声を聞いても何も返事をしてくれない。
それどころか無視してくる。
そこで俺の方からもう一度聞いてみると二人は
驚いた様子を見せる。まるで今まで俺の事を
忘れていたような素振りを見せてきたのだ。
俺は思わず驚いて固まってしまっていた。
(おかしい……絶対に変ですよ……あの時の
二人がこんな簡単に人を無視したりするなど
あり得ませんから……。
きっと何か理由があるんですよ……。
そうでなければ二人に限ってこんな行動をとるわけがない……。
もしかしたら……この前の ことが原因か?)
俺はそう思うものの、 二人に聞くことが出来ないでいた。
そればかりかミリアに至っては完全に俺から離れて
行ってしまった。
(こうなっては仕方ない。
直接本人に会って確かめるとしますかね)
(ただ、いきなり会いに行ったところで俺のことを
覚えているかどうかも怪しいところではあるが……)
そう思っているとアリアに会った。
ちょうど良かったので再び尋ねて見たが
案の定、俺のことを覚えていないらしく
困惑されてしまった。
(ここまで来た以上引き下がることはできない)
(俺だって、ここで退いたりしたら一生後悔するに違いない)
そうして俺はアリアに付いていくことにした。
学園長がいるところまで行くとミリアの姿が 無かったので
探そうとしたら アリアがミリアを探してくれた。
結局見つからなかったのでもとの場所に戻ると学園長に
呼ばれていると言われた。
(やっぱり俺の事など知らないのであろうな……)
俺が呼ばれた部屋に案内されるなり学園長がいた。
学園長は、俺を見るなり嬉しさのあまりに抱き着かれた。
(学園長、そんなキャラではなかったでしょうが!!!!
何ですか急に積極的になってしまわれて……しかも柔らかい
感触が……!)
俺はそんな気持ちを抑えながら必死に引き剥がす。
はっきり言おう、学園長のような見た目と性格の人は嫌いではないが苦手なのだ!
0
お気に入りに追加
1,201
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる